天然ガスは底入れか(つらつらコラム2019年6月28日)

図1 2019年以降の天然ガス価格推移(出展元 Investing.com)

天然ガスの相場が上昇に転じている。チャートで振り返ってみると、直近で先週6月17日から6月21日まで5営業日続落して1㎜Btuあたり2.4ドルから2.1ドル台まで下落するなど3月以来下落傾向が続いていた。これは、アメリカ国内の天然ガスの生産が伸びていることと、暖房も冷房も必要としない穏やかな天候で需要が伸びないとの天気予報からの需要見通し、天然ガスの在庫が積みあがっていることによりるもので、上昇の手掛かりがなく売りが売りを呼ぶ状況だった。例えば、過去の在庫水準からみると昨年よりは約10%多かったものの、過去5年間の平均よりは約8%少なく、特別在庫が多いわけではなかった。
今週に入り、先週終値から下落して市場が始まったものの、今後気温が上昇するとの予報による冷房用需要増の見込みを背景に上昇に転じ、24日だけで約0.1ドル値上がりした。その後、6月27日にEIAが発表した週間在庫の伸びが市場予測に達しなかったこともあり、上昇を続け6月28日昼(日本時間)に2.3ドル台前半と6月18日の水準まで回復した。
この上昇傾向が決定的になるには、週間在庫統計で天然ガスの在庫増加ペースのさらなる低下など、需要増がはっきりする必要があるが、今年前半の底入れをしたのかもしれない。在庫情報から目が離せない。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。