天然ガス下落(つらつらコラム2019年7月29日)

図1 天然ガス日足チャート(出展元 Investing.com)

先週金曜日の天然ガス相場は再度2.200ドルを割り込み、約3年ぶりとなる安値を付けた。図1のチャートで見えるように6月24日に2.200ドルを一度割り込んだあと、天気予報が7月下旬以降の気温上昇による需要増加を予想し上昇に転じていた。7月12日にハリケーン「バリー」の通過によるメキシコ湾上のガス田の生産停止から高値を付けた後は、天気予報が7月下旬の気温が下がると予想したことで需要減予測から下落した。ただし、8月にかけて気温が上昇すると天気予報が訂正された後も反転の兆しが見えない。これは、天然ガスの大幅な増産体制が続いているため、ガス需要がアメリカ全体で高まっている中でも、ガスの在庫は安定的に増加し、前年比で13.2%増加、5年平均に対しても5.6%少ないところまで回復していることが要因。安定的な増加により毎週木曜日発表のEIAの天然ガス在庫の増加が予想を下回っているが反応には乏しい。気温上昇から空調電力用の需要が実際に大幅増加することをきっかけとした自律反発以外にトレンド反転の材料は特に想定できない状況にあり、しばらくは下落トレンドが続くのではないだろうか。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。