金と白金の見通し(つらつらコラム2019年9月23日)

図1 金日足(出展元 サクソバンク証券株式会社
図2 白金日足(出展元 サクソバンク証券株式会社

金相場は9月第1週に直近での高値を付けた後、米中協議の再開が決まったことなどで軟化し1500ドルを挟んだ値動きをしていた。しかし、先々週末のサウジアラビアに対する攻撃で中東リスクが高まったことや、アメリカのFOMCで利下げが決定されたこと、米中協議の先行きの不透明感などから先週はやや持ち直し、1510ドル付近まで上昇している。一方の白金は、8月の最後の週から高騰し、100ドル以上上げたが、1000ドルの節目は越えられず、その後やや軟化している。先週は金の堅調の連れ高となり、約一週間ぶりに950ドルの水準まで上げている。今日は金と白金の先週末時点での建玉数の中身を見ていきたい。

次にCFTC(アメリカ商品先物取引委員会)発表のここ5週間の金の建玉数は以下の通り。

    総建玉  大口投機家
買玉  
大口投機家
売玉  
差引    大口当業者
買玉  
大口当業者
売玉  
差引    
8/20594,807352,29452,301299,993133,408469,658-336,250
8/27636,183362,60965,771296,838148,866482,672-333,806
9/3634,358365,38565,771300,547147,717485,458-337,741
9/10334,114334,11464,389269,725156,061461,672-305,611
9/17341,511341,51158,912282,599163,008481,407-318,399

図3は2019年の金建玉数、建玉前週比、買い越し数となっている。5週間分を見るとファンドの買玉が微減している他、先週の建玉数では売玉が約1割減少し、買い越しが大きくなっている。

次にここ5週間の白金の建玉数は以下の通り。

    総建玉  大口投機家
買玉  
大口投機家
売玉  
差引    大口当業者
買玉  
大口当業者
売玉  
差引    
8/2077,46845,65426,03919,61518,53945,687-27,148
8/2778,39746,98323,99622,98717,42048,626-31,206
9/388,69757,87724,71833,15915,58356,979-41,396
9/1094,47858,54523,62634,15919,86862,642-42,774
9/1798,28358,54024,89233,64821,82963,519-41,690

図4は2019年の白金建玉数、建玉前週比、買い越し数となっている。5週間分を見ると8月末から9月にかけてファンドの買玉が2割以上増加している。売玉は微減しており、その後はほぼ横ばいだが、買い越しが多い状態となっている。9月に入って総建玉数が増加しており、やや取引が活発化している。

金、白金ともに買い越しが大きくなっている。投機筋は、9月初め程ではないものの、今後も上げの余地はありとみているように思われる。来週には米中協議の閣僚級協議が始まるため、両国のコメントには注意したい。また、イラン問題に関しては、続報を全く聞かないが、仮にトランプ・アメリカ大統領とロウハニ・イラン大統領との会談が開催中の国連総会で実現すれば、金は下落、白金は株とともに上昇という場面がありうることには注意したい。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。