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コラム
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2019/07/31

EIA週間原油在庫について(つらつらコラム2019年7月31日)

図1 原油時間足チャート(出展元 Investing.com)

原油が先週末から続伸している(図1)。原油は今週開催されているFOMC後のFRBの利下げによる景気刺激への期待感から上昇しており、EIAが毎週公表している原油在庫が7週連続で減少する見通しであることも支援材料となった模様である。一方で、先週まで度々上昇の材料となっていたイラン情勢も28日に核合意をめぐる建設的な話し合いが英独仏露中との間で開かれたこと以外の材料はない状態となっている。

アメリカの原油生産が増加している中で原油在庫が増加していることは、アメリカ国内の需要見積もりを市場が見誤っており、需要に対する懸念が過剰であることを示しているのかもしれないが、原油在庫が減少しただけでは国内需要が増大しているとは必ずしも言えない。発電用の一部を除けば、原油の多くはそのまま使用されるわけではなく、ガソリンやディスティレート(ヒーティングオイルや軽油など)といったように精製されて初めて燃料として使用できるからである。この視点で見ると、ディスティレートに関しては7月に入ってより市場予想より在庫が増大している。一方ガソリンに関しても、7月に入って予想より減少した週は1週にとどまっている。これは原油が精製されているだけで燃料が消費されていないか、輸出されていることを意味しているが、原油在庫の減少量ほど石油製品の在庫が増えていないので、夏の需要期を迎えて輸出に回っていると考えるのが妥当だと思われる。実際にEIAの週間レポートによれば7月19日の週の輸出量は1日当たり約330万バレル、12日の週は約250万バレルとなっていることから先の推測が裏付けられる。好調な経済からのアメリカ国内消費が要因とは必ずしも言えない原油在庫の減少だが、今日のEIAの統計で在庫が減少するかどうかに注目する必要があるのは間違いない。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

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