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レポート
column

2021/11/16

レポート:今週のクロッププログレスレポート(2021年11月16日)

ダイジェスト

・コーンの収穫率は前週比で7ポイント上昇した91%、大豆の収穫率は前週比で5ポイント上昇した92%
・コーン、大豆共に収穫作業は終盤を迎えており天候の改善で来週にはほぼ終了すると予想
・土壌の乾燥度は前週から改善
・今後7日間、コーンベルトの西側ではほとんど降雨がなく、東側でも同様に19日まではまとまった雨が降るが、それ以降は雨が止む見通し

クロッププログレスレポートと市況

 11月15日の夜にUSDAから今週のクロッププログレスレポートが発表された。コーンの収穫は91%、大豆の収穫は92%終了した。コーン先物相場は小麦や大豆へつれ高となったが、中国がウクライナから大量のコーンを調達したとの報道でアメリカ産コーンの輸出が減るとの見方を材料に下げた。大豆相場は一時売られる場面もあったが、順調な輸出需要や油脂用需要を材料に上昇した。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                       

アメリカ産コーンの農作業の進展率

 表1は今週より発表されたコーンの収穫率を示している。収穫期は雨は不必要で、多すぎると収穫が進まない。今週までに全体の91%の畑で収穫が終了した。平年より5ポイント早いが前年より3ポイント遅いペースとなっている。収穫作業もほぼ終盤を迎えている。
表中の赤字はコーンベルト西側、青字はコーンベルト東側の州を示しており、*印のついた州は2020年のコーンの作付面積が500万エーカーを超えるコーンの主要生産州を示している。

コーン収穫率2020/11/142021/11/72021/11/142016-2020
avg.
コロラド96859487
*イリノイ98909592
*インディアナ92758587
*アイオワ97849187
*カンザス97939595
ケンタッキー95899196
ミシガン84627667
*ミネソタ96929787
ミズーリ94919493
*ネブラスカ96829088
ノース・カロライナ10099100100
ノース・ダコタ96829069
オハイオ77657878
ペンシルヴァニア79688176
*サウス・ダコタ95818979
テネシー99949799
テキサス979910096
ウィスコンシン86768668
18州平均94849186
表1 コーンの収穫率(出展元 USDA)

 今週のコーンの作柄予想は非公開となっている。

アメリカ産大豆の農作業の進展率

 表2は大豆の収穫率を示していて、今週と前週、前年と平年(過去5年間の平均)と比較したものとなっている。収穫率は92%と1週間で5ポイント向上し、前年より1ポイント低く、平年よりも3ポイント低い状態まで改善し、9割の畑で収穫が終了している。
表中の赤字はコーンベルト西側、青字はコーンベルト東側の州を示しており、*印のついた州は2020年の大豆の作付面積が500万エーカーを超える大豆の主要生産州を示している。

大豆落葉率2020/11/142021/11/72021/11/142016-2020
avg.
アーカンソー89899491
*イリノイ99859396
*インディアナ96778893
*アイオワ99959796
カンザス94798589
ケンタッキー77667680
ルイジアナ1009810099
ミシガン95658085
*ミネソタ1009910098
ミシシッピー95919597
*ミズーリ87718184
*ネブラスカ100959898
ノース・カロライナ52576657
ノース・ダコタ1009810094
オハイオ92818892
*サウス・ダコタ100989998
テネシー79667781
ウィスコンシン98939790
18州平均95879293
表2 大豆の落葉率(出展元 USDA)

 今週、大豆の作柄情報は公開されなかった。

土壌乾燥率

 表3はコーンベルト各州の畑(表面と土中)の乾燥度を示している。USDAの発表は極度の乾燥、乾燥、普通、湿潤の4段階になっているが、最も乾燥の酷い極度の乾燥の畑の割合を示している。サウス・ダコタ州では土中の乾燥度合いで極度に乾燥した畑が12%、乾燥した畑が33%と全体の45%の畑で水分が不足している。ノース・ダコタ州で極度に乾燥した畑が32%、乾燥した畑が31%と全体の63%の畑で乾燥、ミネソタ州では極度に乾燥した畑が5%、乾燥した畑が21%と全体の26%となり、今週の乾燥度の変化は各地でまちまちだった。

乾燥度合い:
表面(前週)
乾燥度合い:
表面
乾燥度合い:
土中(前週)
乾燥度合い:
土中
イリノイ0011
インディアナ1111
アイオワ1176
カンザス10131114
ミネソタ3265
ミズーリ1111
ネブラスカ681011
ノース・ダコタ16163132
オハイオ1000
サウス・ダコタ791012
ウィスコンシン55910
48州平均991314
表3 極度に乾燥している畑(表面と土中)の割合(出展元 USDA)

降水予報

https://www.wpc.ncep.noaa.gov/qpf/p168i.gif?1637034147
図1 今後1週間の累積降水量予報(出展元 NOAA)
緑:~13㎜、紫:~26㎜、赤:~100㎜

 図1は今後1週間のアメリカの累積降水量の予報となる。コーンベルト西側では16日から23日にかけてほとんど雨が降らない見込み。コーンベルト東側では16日から19日にかけてオハイオ州、インディアナ州、イリノイ州、ミズーリ州にかけて13mm程度の雨が降る見込みだが20日以降は雨がやむ見通し。

まとめ

 コーンは91%の畑で収穫が終了、大豆は92%の畑で収穫が終了している。作柄予想は今週はコーン、大豆ともに非公開だった。前週はコーンベルトに降った雨が少なく収穫が進展した。収穫ペースは前年を下回っているが、平年並みのペースで進み9割が終了した。
 今後7日間の降水予報では、コーンベルトの西側では1週間の間降雨がなく、東側でも19日にまでは雨が降るが、それ以降は雨が上がる見通しで農作業が進展し収穫もほぼ終了すると考えられる。一方で、雪の降り始めている地域もあるため天気予報には注意が必要だが、すでに収穫率も9割に達しているため大きな影響はないと考えられる。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

 

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