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レポート
column

2021/11/17

分析:11月10日の原油の値動き分析(2021年11月17日)

テクニカルによるチャートの分析

 今日は11月10日の原油の陰線(図1矢印)を中心にテクニカル指標によって中長期のトレンドの転換が起きる兆しがあるかどうかの分析を行って今後の動きの予想につなげてみたい。

原油のトレンド転換?
図1 原油日足(出典元:サクソバンク証券株式会社)

 2021年の8月末以降に世界的にエネルギー需要がひっ迫したことで原油が上昇を続けている。図1は8月末からの日足を見たものだが8月24日に62ドルだった原油は10月26日に84.84ドルに達して横ばいとなり11月10日に陰線を付けた。それから6日連続で陰線となっている。下落トレンドへの転換が考えられるが、テクニカルの分析を見てみよう。

日足

 テクニカル12種類を使って原油の日足チャートをテクニカルで分析した結果が図2の6枚の図になる。1枚目:RSIとボリンジャーバンド、2枚目:SMAとストキャスティクス、3枚目:一目均衡表とMACD、4枚目:EMAとAO、5枚目:ドンチャンチャネルとアルーン、6枚目:パラボリックとROCとなっている。11月10日時点ではにMACDやSMA、ROCとドンチャンチャネルが下落トレンドを示しており、AOと一目均衡表、EMAが今日、下落トレンドへ転換している。まだ上昇トレンドを示している指標はあるが、日足では下落トレンドへ転換したということができる。

週足

  次により長いトレンドを見るために時間を延ばして週足をテクニカルで分析した結果が図3の6枚の図になる。図中の矢印が11月10日の週を示している。週足で見ると2週連続で陰線を付けた後の3週目となっていてレートは下落に向かっているように見えている。テクニカルの分析ではボリンジャーバンドが10月18日の週までバンドウォークを行っていたが、10月25日の週以降レートが中央へ向かっており、順張りの考え方からは下落トレンドへの転換と見ることができる可能性がある。またストキャスティクスもそれよりは遅いものの同様の傾向を示していて天井張り付き状態が解消している。アルーンでも買いの勢いが失われていることを見て取れる。しかし、それ以外の指標は依然として強固な上昇トレンドを示し続けている。分析結果からは今回の下落は下落トレンドへの転換というよりは75ドル付近まで下落するような比較的小さな押し目で終わると考える方がよさそうだ。

月足

 更に時間を延ばして最後に月足で分析をしてみよう。図4に示す月足では2020年の4月に始まった上昇トレンドが今も続いている。RSIやストキャスティクスが買われすぎの状況を示し続けているなど、テクニカル指標ではどの指標も強固な上昇トレンドを示し続けている。今年の11月に入っての下げも比較的小さな陰線に過ぎないため、月足ではどのテクニカル指標で見てもトレンド転換の兆しを見ることができない。

まとめ

 2021年11月10日以降陰線が続いており、日足基準では11月10日以降にトレンドが転換する可能性が見えている。しかし、週足や月足といった中長期で見てみると全くと言っていいほどトレンド転換の兆しがない。2021月の4月の大幅下落に始まった原油の上昇トレンドが現在も続いていると見ることができる。従って、テクニカルによる分析では今回の下げは戻り目と考える方が良いと考えられる。一般的に言われる15%から20%の変動(85ドルを高値を考えると72ドルから68ドル)でトレンド転換という基準を考えてみても、今回の日足のトレンド転換で大きな価格変動が起きると考えるには時期尚早ではないかと思われる。週足の分析結果からは移動平均線を基準に考えると75ドル程度を下限とした押し目と見るのが良いと考えている。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

 

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