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レポート
column

2021/11/09

レポート:今週のクロッププログレスレポート(2021年11月9日)

ダイジェスト

・コーンの収穫率は前週比で10ポイント上昇した84%、大豆の収穫率は前週比で8ポイント上昇した87%
・コーン、大豆共に作柄予想は今週も非公開
・乾燥度は前週から改善、収穫率も平年並みまで回復
・今後7日間、コーンベルトの西側では11日から12日にかけてまとまった量の降雨が、東側でも同様に11日にまとまった雨が降るが、その他の日はあっても弱い雨の見通し

クロッププログレスレポートと市況

 11月8日の夜にUSDAから今週のクロッププログレスレポートが発表された。コーンの収穫は84%、大豆の収穫は87%終了した。コーン先物相場は小麦へつれ高となったが、大豆の下落を材料に売られて横ばいとなった。大豆相場は順調なブラジルの作付や大豆油相場の下落を材料に売られた。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                               

アメリカ産コーンの農作業の進展率

 表1は今週より発表されたコーンの収穫率を示している。収穫期は雨は不必要で、多すぎると収穫が進まない。今週までに全体の84%の畑で収穫が終了した。平年より14ポイント早いが前年より6ポイント遅いペースとなっている。今週は天候に恵まれて収穫が進んだ。
表中の赤字はコーンベルト西側、青字はコーンベルト東側の州を示しており、*印のついた州は2020年のコーンの作付面積が500万エーカーを超えるコーンの主要生産州を示している。

コーン収穫率2020/11/72021/10/312021/11/72016-2020
avg.
コロラド92688576
*イリノイ94819087
*インディアナ84627579
*アイオワ93708477
*カンザス93909391
ケンタッキー92848994
ミシガン74536256
*ミネソタ92839276
ミズーリ89869188
*ネブラスカ92728278
ノース・カロライナ99979999
ノース・ダコタ92698259
オハイオ61516568
ペンシルヴァニア70586867
*サウス・ダコタ91718168
テネシー97919498
テキサス95979993
ウィスコンシン75617655
18州平均90748478
表1 コーンの収穫率(出展元 USDA)

 今週のコーンの作柄予想は非公開となっている。

アメリカ産大豆の農作業の進展率

 表2は大豆の収穫率を示していて、今週と前週、前年と平年(過去5年間の平均)と比較したものとなっている。収穫率は87%と1週間で8ポイント向上し、前年より4ポイント低く、平年よりも1ポイント低い状態まで改善した。
表中の赤字はコーンベルト西側、青字はコーンベルト東側の州を示しており、*印のついた州は2020年の大豆の作付面積が500万エーカーを超える大豆の主要生産州を示している。

大豆落葉率2020/11/72021/10/312021/11/72016-2020
avg.
アーカンソー80808987
*イリノイ96758592
*インディアナ92677789
*アイオワ98889593
カンザス89697982
ケンタッキー66566673
ルイジアナ100949899
ミシガン90556579
*ミネソタ99989996
ミシシッピー91889194
*ミズーリ76597175
*ネブラスカ100919596
ノース・カロライナ43435749
ノース・ダコタ100959890
オハイオ86758188
*サウス・ダコタ99959895
テネシー69556676
ウィスコンシン95849385
18州平均91798788
表2 大豆の落葉率(出展元 USDA)

 今週、大豆の作柄情報は公開されなかった。

土壌乾燥率

 表3はコーンベルト各州の畑(表面と土中)の乾燥度を示している。USDAの発表は極度の乾燥、乾燥、普通、湿潤の4段階になっているが、最も乾燥の酷い極度の乾燥の畑の割合を示している。サウス・ダコタ州では土中の乾燥度合いで極度に乾燥した畑が10%、乾燥した畑が35%と全体の45%の畑で水分が不足している。ノース・ダコタ州で極度に乾燥した畑が31%、乾燥した畑が33%と全体の64%の畑で乾燥、ミネソタ州では極度に乾燥した畑が6%、乾燥した畑が24%と全体の30%となり、降雨により各地で乾燥が改善している。

乾燥度合い:
表面(前週)
乾燥度合い:
表面
乾燥度合い:
土中(前週)
乾燥度合い:
土中
イリノイ1011
インディアナ1111
アイオワ2187
カンザス12101211
ミネソタ4386
ミズーリ0111
ネブラスカ761110
ノース・ダコタ15163131
オハイオ1110
サウス・ダコタ871210
ウィスコンシン3579
48州平均1091313
表3 極度に乾燥している畑(表面と土中)の割合(出展元 USDA)

降水予報

図1 今後1週間の累積降水量予報(出展元 NOAA)
緑:~13㎜、紫:~26㎜、赤:~100㎜

 図1は今後1週間のアメリカの累積降水量の予報となる。コーンベルト西側では11日から12日にかけてミネソタ州とウィスコンシン州、アイオワ州、ミズーリ州、カンザス州で38mmから45mm程度の雨、東側では11日を中心にオハイオ州やイリノイ州で20mm程度の雨が降る見込み。

まとめ

 コーンは84%の畑で収穫が終了、大豆は87%の畑で収穫が終了している。作柄予想は今週はコーン、大豆ともに非公開だった。前週はコーンベルトに降った雨が少なく収穫が進展した。収穫ペースは前年を下回っているが、平年並みのペースで進んでいる。
 今後7日間の降水予報では、コーンベルトの西側では11日から12日にかけて降雨が、東側でも西側と同様に11日にまとまった雨が降るが、その他の日はあっても弱い雨の見通しで、農作業の進展には大きな支障がないと考えられる。ただし、木曜日から日曜日にかけて各地で冷え込む予報となっており、降霜による農作物被害が出る可能性があるので今後の天気予報に注意したい。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

 

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