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レポート
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2022/01/14

レポート:1月のUSDA需給報告と今後の見通し(2022年1月14日)

 

ダイジェスト

・大豆(アメリカ)
 2020/2021年シーズンは全ての項目で前月から据え置き
 2021/2022年シーズンは大豆の収穫面積引き下げと単収引き上げに伴い、予想生産量が0.10億ブッシェル引き上げられた44.35億ブッシェル。需要面では国内が0.01億ブッシェル引き下げられた43.57億ブッシェル。期末在庫は0.10億ブッシェル引き上げられた3.50億ブッシェル

・コーン(アメリカ) 
 2020/2021年シーズンは供給面は据え置き。需要面ではエタノール用需要が0.01億ブッシェル引き上げられるなど消費全体で0.02億ブッシェルの引き上げ。期末在庫は0.01億ブッシェル引き下げられた12.35億ブッシェル
 2021/2022年シーズンはコーンの作付面積と収穫面積の引き上げに伴い、予想生産量が0.53億ブッシェル引き下げられた151.15億ブッシェル。一方でエタノール用需要が0.80億ブッシェル引き上げ、輸出需要が0.75億ブッシェルの引き下げとなり、需要全体は0.05億ブッシェル引き上げられた148.35億ブッシェル。期末在庫は0.47億ブッシェル引き上げられた15.40億ブッシェル

・世界需給
 世界需要は大豆が210万トンの引き下げ、コーンが24万トンの引き上げ。大豆の供給はアメリカ産が28万トン引き上げ、アルゼンチン産が300万トン、ブラジル産が500万トン、パラグアイ産が150万トンの引き下げ。コーンの供給はアメリカ産が135万トン、ウクライナ産が200万トンの引き上げ、アルゼンチン産が50万トン、ブラジル産が300万トンの引き下げ

総評

 USDAは日本時間1月12日26時に1月の穀物の需給報告を発表した。今回の報告では大豆は南米産大豆の生産量の大幅な引き下げに加えて世界の期末在庫の引き下げを材料に値上がりした。コーンは南米産地の生産量の引き下げがあったが、アメリカの期末在庫の増加を材料に売られた。終盤大豆につれ高となって下げ幅を削っている。

需給-大豆-

 表1が大豆の2020/2021年シーズン(旧穀)と2021/2022年シーズン(新穀)の需給見通しとなる。

           2020/2021年
シーズン
(旧穀)
予想
(12月時点)
2021/2022年
シーズン
(新穀)
見通し
(12月時点)
2021/2022年
シーズン
(新穀)
見通し
(1月時点)
作付面積(万エーカー)      834087208720
収穫面積(万エーカー)826086408630
単収(ブッシェル/エーカー)51.051.251.4
期初在庫(億ブッシェル)5.252.562.57
生産量(億ブッシェル)42.1644.2544.35
輸入(億ブッシェル)0.200.150.15
供給合計(億ブッシェル)47.6146.9647.07
消費合計(億ブッシェル)45.0543.5643.57
 内圧砕(油)(億ブッシェル)21.4121.9021.90
 内輸出(億ブッシェル)22.6520.5020.50
期末在庫(億ブッシェル)2.573.403.50
平均価格(セント/ブッシェル)108012101260
表1 大豆の需要と供給見通し(出展元 USDA)
*2020/2021年の内、実測値である作付面積、収穫面積、単収、期初在庫以外は推定値
*2021/2022年の内、作付面積、収穫面積、単収、期初在庫は推定値

今月の報告での大きな変化は以下の通り。2020/2021年シーズンのすべての項目は据え置き。
2021/2022年シーズンの大豆の供給面では収穫面積が10万エーカー引き下げられた。その一方で単収が0.1ブッシェル/エーカー上昇修正されたことに伴い生産量が0.10億ブッシェル上昇修正された44.35億ブッシェル、供給量もほぼ同量の引き下げで47.07億ブッシェルとなった。消費面では消費量は0.01億ブッシェル引き上げられた43.57億ブッシェルとなった。これにより2020/2021年シーズンの期末在庫は0.10億ブッシェル引き上げられて3.50億ブッシェルとなった。

需給-コーン-

 表2はコーンの2020/2021年シーズン(旧穀)、2021/2022年シーズン(新穀)の需給見通しをそれぞれ前月の報告と比較している。

           2020/2021年
シーズン
(旧穀)
予想
(12月時点)
2021/2022年
シーズン
(新穀)
見通し
(12月時点)
2021/2022年
シーズン
(新穀)
見通し
(1月時点)
作付面積(万エーカー)      907093309340
収穫面積(万エーカー)823085108540
単収(ブッシェル/エーカー)171.4177.0177.0
期初在庫(億ブッシェル)19.1912.3612.35
生産量(億ブッシェル)141.11150.62151.15
輸入(億ブッシェル)0.020.020.02
供給合計(億ブッシェル)160.55163.23163.75
消費合計(億ブッシェル)148.21148.30148.35
 内飼料用(億ブッシェル)56.0256.5056.50
 内工業・種子・食品用(億ブッシェル)64.6666.8067.60
  内エタノール用(億ブッシェル)50.2852.5053.25
 内輸出(億ブッシェル)27.5325.0024.25
期末在庫(億ブッシェル)12.3514.9315.40
平均価格(セント/ブッシェル)453545545
表2 コーンの需要と供給見通し(出展元 USDA)
*2020/2021年の内、実測値である作付面積、収穫面積、単収、期初在庫以外は推定値
*2021/2022年の内、作付面積、収穫面積、単収、期初在庫は推定値

今月の報告での大きな変化は以下の通り。
2020/2021年シーズンは消費面で工業・種子・食品用が0.01億ブッシェルの引き上げとなったことなどで、消費全体では148.21億ブッシェルと前月から0.02億ブッシェルの引き上げとなり期末在庫が12.35億ブッシェルと0.01億ブッシェル引き下げられた。一方で供給面ではすべての項目で据え置きだった。
次に2021/2022年シーズンは作付面積が10万エーカー、収穫面積が30万エーカーの増加となり、生産量が0.53億ブッシェル引き上げられた151.15億ブッシェル、供給量が同量の引き上げで163.75億ブッシェルとなった。消費面ではエタノール用需要が0.75億ブッシェル引き上げられて53.25億ブッシェルとなったことなどで工業・種子・食品用が0.80億ブッシェルの引き上げとなった。一方で輸出用需要が0.75億ブッシェル引き下げられた24.25億ブッシェルとなったため、消費量は0.05億ブッシェル引き上げられた148.35億ブッシェルとなった。これにより期末在庫は前月より0.47億ブッシェル引き上げられた15.40億ブッシェルとなった。

世界需給のダイジェスト

大豆


 2021/2022年シーズン(新穀)の世界の予想生産量は前月の3億8178万トンから約922万トン引き下げられた3億7256万トンとなった。主要国生産国ではアメリカ産が1億2071万トンで28万トンの引き下げ、南米ではアルゼンチン産が300万トン引き下げられた4650万トン、パラグアイ産が850万トンで150万トンの引き下げ、ブラジル産は1億3900万トンで500万トンの引き下げとなった。
 需要側では世界全体の消費量が前月の3億7703万トンから210万トン引き下げられた3億7593万トンとなった。主要輸入国では中国の需要が1億1670万トン、欧州需要は前月の1762万トンで据え置き、東南アジア需要が1039万トンと5万トンの引き下げとなっている。

コーン


 2021/2022年シーズン(新穀)の世界の予想生産量は前月の12億0873万トンから177万トン引き下げられた12億0696万トンとなった。主要生産国ではアメリカ産が3億8394万トンで135万トンの引き上げ、アルゼンチン産が5400万トンと50万トンの引き下げ、ブラジル産が1億1500万トンと300万トンの引き下げ、南アフリカ産が1700万トンで据え置き、ロシア産が1500万トンで据え置き、ウクライナ産が4200万トンと200万トンの引き上げだった。
 世界の予想需要は前月の11億9588万トンから24万トン引き上げられた11億9612万トンとなった。主要輸入国のうち欧州が140万トン引き下げられた79.90万トン、日本は1585万トンで据え置き、韓国も1185万トンで5万トン引き上げ、メキシコは4420万トンで据え置きだった。最大の消費地である中国の需要は2億9400万トンで今月も据え置かれた。

今後の見通し

 1月のアメリカの需給報告では、大豆では、2020/2021年シーズンは全ての項目で据え置きかれた。2021/2022年シーズンでは収穫面積の引き下げがあったが、収量が引き上げられたため生産量が0.10億ブッシェルの引き上げとなった。消費面では消費量が0.01億ブッシェルの引き下げとなった。これにより期末在庫は0.10億ブッシェル引き上げられた3.50億ブッシェルとなった。一方、コーンは2020/2021年シーズンの供給面は据え置き、消費面では飼料用需要と工業・種子・食品用需要が上方修正され消費量全体では0.02億ブッシェルの引き上げとなった。これ伴い期末在庫が0.01億ブッシェル引き下げられている。2021/2022年シーズンのコーンの生産量は作付面積と収穫面期の上方修正で0.53億ブッシェルの引き上げとなった。消費面では工業・種子・食品用需要が0.80億ブッシェル引き上げられたが、輸出用需要が0.75億ブッシェルの引き下げとなり、消費量全体では0.05億ブッシェルの引き上げとなった。期末在庫はこれを付けた0.47億ブッシェル引き上げられた。
 世界需給の内、2021/2022年シーズンのコーン生産は前月の報告と比べてアメリカ産が135万トンの引き上げ、アルゼンチン産が50万トン、ブラジル産が300万トンの引き下げとなった。一方でウクライナ産が200万トンの引き上げとなった。大豆ではアメリカ産が28万トンの引き上げ、アルゼンチン産が300万トン、ブラジル産が500万トン、パラグアイ産が150万トンの引き下げとなった。
 2021/2022年シーズンの世界需要ではコーンが24万トンの引き上げ、大豆が210万トンの引き下げとなった。
 アメリカ産の大豆とコーンの収穫は作付前であり、作付意向の変化以外では大きな変化はないと考えられる。一方で、南米ではアルゼンチンやブラジルで高温乾燥が進んで切るため大豆・コーン共に生産量が引き下げられている。今後は南米の天候は引き続き注目を移したい。今後は南米産大豆の収穫が本格化するため、市場は弱含みと考えられる。
 
 


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

 

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