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レポート
column

2022/06/21

レポート:南米の大豆とコーンの収穫(2022年6月21日)


ダイジェスト

・Conabは2021/2022年シーズンのブラジル産コーンの予想生産量は過去最高となると予想
・不作だった前年と同様の気候ながら、作付時期が前にずれたため干ばつの被害が減少したことと、コーンの価格上昇によりサフリナコーンの作付面積が前年比で10%増大したことが要因
・アルゼンチンのブエノス・アイレス穀物取引所によれば大豆の収穫率は全体で約99.0%、コーンの収穫率は全体で約37.0%
・アルゼンチン産大豆の予想生産量は4330万トンで据え置き、コーンの予想生産量は4900万トンでこちらも据え置き
・パラグアイ産サフリナコーンの予想生産量は600万トンと過去最大の豊作となる見通し

概要

 今日はブラジルとアルゼンチンの天候および農作業の状況について解説する。アメリカのクロッププログレスレポートの発表はジューンティーンスの祝日のため1日遅れで今日発表される。

農作業状況

ブラジル

 サフリナコーン(2期目のコーン)全体では4月と5月が乾燥していたにもかかわらず、ブラジルのConabは過去最高となるコーン収穫量(前年比で45%増)を予想している。これは前年よりコーンの作付が早まった関係で前シーズンほど干ばつの影響を受けていないことに加えてコーン価格の高止まりのため、サフリナコーンの作付面積が前年比で10%ほど増加したことにより生産量が増加したことに依っている。
 サフリナコーン最大の生産地であるマト・グロッソ州ではコーン作付が早まった影響で、広州医療の減少はあったものの、おおむね良好な収穫が予想されている。同州ではサフリナコーンのうち10%未満の収穫が終了している。
 2番目の生産地であるパラナ州ではサフリナコーンのうち1%の収穫が終了、60%以上は未だドウ期やデント期にある。同州では害虫(オオヨコバイ)の発生と媒介されるウイルスにより終了の低下が懸念されている。加えて乾燥により同州のコーンの収穫量は当初見込みの60%まで落ち込む見通し。農家は被害が出るまでに未乾燥のコーンを収穫している模様。

アルゼンチン

 アルゼンチンのブエノス・アイレス穀物取引所によると大豆の収穫率は1週間で1.6ポイント上昇し全体で約99.0%とほとんど大豆の収穫は終了した。作柄予想では豊作/大豊作の割合が前週から横ばいの10%(前年2%)となっている。土壌水分は5ポイント改善し約77%の地域で良好となっている。大豆の予想生産量は4330万トンで、その内4300万トンはすでに収穫された。
 コーンの収穫は前週比で3.0ポイント進展し全体の約37.0%が終了した。作柄予想では豊作/大豊作の割合が前週に比べて1ポイント向上し17%(前年38%)となった。土壌水分は4ポイント悪化し約60%の地域で良好となっている。早生の収穫率は3分の2近くの約64%に達した。晩生の収穫率は約13%。コーンの予想生産量は今週も4900万トンで据え置きとなった。

パラグアイ

 パラグアイでは深刻な干ばつで大豆は大きな被害を受けたが、大豆の後に植えられたサフリナコーンは十分な降水量に恵まれ過去最高の豊作となる600万トンの生産となる見通し。収穫されたコーンは陸路ブラジルに販売される見通し。

天候

ブラジル

 図1と2はNOAA(アメリカ海洋大気庁)によるブラジルの降水量予報で、図1は今後1週間(6月20日から6月26日)の、図2は2週間後(6月27日から7月3日)の天気予報で1枚目が降水量、2枚目が降水量の平年からのずれを示している。今後1週間は引き続き大豆・コーン産地の北部や中部では広い範囲で5mm以下の平年並みの雨となる見通し。一方、南部では5mm~75mmと平年の75%から150%程度の雨となる見通し。翌週も同様の傾向が続き、北部や中部では概ね5mm以下と平年並みの雨、南部では5mm~75mmの雨と平年並みから平年の150%程度の雨となる見通し。

アルゼンチン

 図3と4はNOAAによるアルゼンチンの降水量予報で、図3は今後1週間(6月20日から6月26日)の、図4は2週間後(6月27日から7月3日)の天気予報で1枚目が降水量、2枚目が降水量の平年からのずれを示している。アルゼンチンの大豆とコーンの産地であるパンパ地方の中心部では今週は5mm以下と平年並みの降水量となる見通し。翌週も5mm以下だがこちらも平年並みの雨となる見通し。

今後の見通し

 ブラジルのConabは2021/2022年シーズンのコーンの予想生産量は過去最大となると予想している。前年より作付時期が前にずれたたため乾燥による被害が減少したほか、国際コーン価格の上昇によりサフリナコーンの作付面積が約10%増加した。これにより、ブラジルのコーン輸出量は不振だった前年比で約8割増の3700万トンとなる見通し。
 アルゼンチンでは大豆の収穫がほとんど終了した。ブエノス・アイレス穀物取引所の発表する大豆の予想生産量は収量が4330万トンで、内4300万トンが収穫済み。コーンの収穫は続いているが、こちらは乾燥懸念が強まっている。ただし、ブエノス・アイレス穀物取引所はコーンの予想生産量を今週も据え置いている。
 パラグアイでは2021/2022年シーズンの大豆の収穫は乾燥により過去最悪レベルの不作だったものの、大豆の後に植えられるサフリナコーンの収穫は十分な降水により過去最大の豊作となり予想生産量は600万トンとなる見通し。収穫されたコーンはブラジルへ販売される。
 南米の大豆の収穫はほとんど終了、コーンも収穫が進んでいる。現在のところサフリナコーンは前年と同様に4月と5月が非常に乾燥した気候となったにも関わらず、順調な生育と収穫が予想されている。コーンの成熟が進んでいるため、今後影響があるとすれば降霜や凍結があげられる。引き続き天候に注意したい。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

 

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