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レポート
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2022/08/01

レポート:アメリカのコーンベルトの乾燥状況(2022年8月1日)

ダイジェスト

・高温乾燥が続き、コーンベルトの乾燥が進行している
・前週降水が少なかったコーンベルト西側だけでなく東側でも乾燥が進む
・8月も平年以下の降水量と平年以上の気温で高温乾燥の予報
・受粉期から結実期にある大豆とコーンに大きな影響が出る可能性

概要

 コーンベルトの乾燥が大豆相場やコーン相場の支援材料となっている。コーンベルトの乾燥とそれによりもたらされる作柄の悪化は相場の重要なファクターなので、今日は実際に乾燥の度合いを確認したい。

乾燥予報

図1 7月26日時点(最新)のアメリカの土壌乾燥度(出展元 National Drought Mitigation Center)
図1の凡例

 図1は6月16日にアメリカの国立干ばつ被害軽減センターが発表した土壌乾燥度の情報となる。コーンベルト東側ではオハイオ州など一部の州では正常な乾燥度(白)となっているが、イリノイ州やインディアナ州、ウィスコンシン州では州の中央部に黄色(D0、異常乾燥)や(D1、中程度の乾燥)の領域が広がっている。コーンベルト西側ではミズーリ川(南北のダコタ州の中央、ネブラスカ州とアイオワ州境を流れるミシシッピ川の支流)以西のサウス・ダコタ州とネブラスカ州、カンザス州でD1(薄茶、中程度の乾燥)やD2(茶色、ひどい乾燥)、所によりD3(濃い茶色、極度の乾燥)となっている地域が見られる。アイオワ州やミズーリ州、ミネソタ州では州のおよそ半分を黄色(D0、異常乾燥)以上の領域が占めている。ノース・ダコタ州のみ正常な乾燥度(白)の領域が広がっている。図2の6月16日時点の乾燥度と比較すると大きく乾燥が進んでいることが分かる。

図2 アメリカの土壌乾燥度(出展元 National Drought Mitigation Center)

 図2はおよそ1カ月半前、6月16日発表のアメリカの土壌乾燥度となる。この時点ではコーンベルト東側はおおむね正常な乾燥度(白)となっていた。コーンベルト西側ではミズーリ川(南北のダコタ州の中央、ネブラスカ州とアイオワ州境を流れるミシシッピ川の支流)以西のサウス・ダコタ州とネブラスカ州、カンザス州でD0(黄色、異常乾燥)やD1(薄茶、中程度の乾燥)、所によってD2(茶色、ひどい乾燥)となっている地域が見られたが、ミズーリ川以東はおおむね正常な状態となっていた。
 

過去30日間の気温と降水量

図3 過去30日間の降水量の平年比(出展元 NOAA、NIDIS)

 図3は過去30日間の累積降水量の平年比の図となる。赤みが強いほど平年を下回っていることを示し、青みが強いほど平年を上回っていることを示している。コーンベルトの東側では青みが強く、特にオハイオ州では100%以上の降水があった地域が広い。インディアナ州やイリノイ州、ウィスコンシン州では降水が多かった地域と少なかった地域がまちまちな分布になっている。コーンベルトの西側では赤みが強く、特にミネソタ州、アイオワ州、ミズーリ州、カンザス州で雨が少なかった。それ以外の、南北ダコタ州、ネブラスカ州では降水の多い地域と少ない地域がまちまちな分布となった。

図4 過去30日間の気温の平年比(出展元 NOAA、NIDIS)

 図4は過去30日間の平均気温の平年比を示している。五大湖の西側に当たるインディアナ州とウィスコンシン州を除けば、コーンベルト全域で平年より気温が高かった。アメリカ全体でも大西洋岸南部を除き、気温が平年より高くなっている。

降水量と気温予報

図5 今後1か月間の降水量予想(出展元 NOAA)

 図5は最新の1か月降水量予報となる。コーンベルトでは五大湖西側のミネソタ州、ウィスコンシン州北部、ノース・ダコタ州東部を除き平年以下の降水予報となっている。

図6 今後1か月間の降水量予想

 図6は最新の1か月気温予報となる。コーンベルトでは五大湖西側のミネソタ州北部とノース・ダコタ州の一部を除き平年以上の気温が続く予報となっている。

今後の見通し

 アメリカ産のコーンと大豆は現在最も需要な受粉期から粒の形成期に当たっている。土壌乾燥度の報告ではコーンベルトの乾燥が悪化している。過去30日間の降水量も平年以下の地域が多く、平年以上の気温と相まって高温乾燥から干ばつといえる状況になっていると考えられる。加えて、降水量は平年より少なく、気温は平年より高い状態が8月も続くことから今後、作柄悪化が進むのではないかと考えている。今後数週間の間の天気予報の変化や突発的な恵みの雨など天候情報に注意したい。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

 

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