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レポート
column

2022/08/02

レポート:アメリカのクロッププログレスレポート(2022年8月2日)


ダイジェスト

・コーンのシルキング率は80%(前年89%、平年85%)、ドウ率は26%(前年35%、平年31%)
・大豆の開花率は79%(前年85%、平年80%)、着さや率は44%(前年56%、平年51%)
・コーンの作柄予想は大豊作13%、豊作48%、普通25%、凶作9%、大凶作5%
・大豆の作柄予想は大豊作11%、豊作49%、普通29%、凶作8%、大凶作3%
・作柄予想はコーン、大豆ともに高温乾燥によりコーンベルト西部を中心に作柄が悪化、一方で降水の多かった東部では作柄が改善
・コーンベルトでは高温予報と少雨予報が続く
・ウクライナ産穀物の黒海沿岸からの輸出が再開

クロッププログレスレポート

 今日は8月1日発表の最新のクロッププログレスレポートの内容を紹介する。前日のコーン相場はウクライナ産穀物の黒海沿岸からの輸出が再開されたことを材料に売られた。大豆相場はアメリカ下院のベロシ議長が訪台を決定したためアメリカとアメリカ産大豆の最大の輸出先である中国との対立の高まりが予想されることを材料に売られている。

コーン

 表1はコーンのシルキング率の一覧となる。現在のシルキング率は80%で前年の89%、平年の85%と比べて遅くなっている。コーンベルトの東部は平年並みだが、西部の南北ダコタ州とミネソタ州、ネブラスカ州では平年と比べると遅れが目立っている。
表中の赤字はコーンベルト東部、青字はコーンベルト西部の州を示しており、*印のついた州は2021年のコーンの作付面積が500万エーカーを超えるコーンの主要生産州を示している。

コーンシルキング率2021年同時期2022/7/242022/7/312017-2021
avg.
コロラド81385174
*イリノイ95819190
*インディアナ91698582
*アイオワ90668789
*カンザス86617485
ケンタッキー90768888
ミシガン89527369
*ミネソタ95497586
ミズーリ88839292
*ネブラスカ95688490
ノース・カロライナ98859298
ノース・ダコタ67285969
オハイオ86557775
ペンシルヴァニア54305266
*サウス・ダコタ81427677
テネシー94929695
テキサス92869093
ウィスコンシン84335668
18州平均89628085
表1 コーンのシルキング率(出展元 USDA)
-はデータなし

 表2は収穫に重要なコーンのドウ率の一覧となる。現在のドウ率は26%で前年の35%、平年の31%と比べてやや遅れている。南北ダコタ州やネブラスカ州、インディアナ州で遅れが目立っている。表中の赤字はコーンベルト東部、青字はコーンベルト西部の州を示しており、*印のついた州は2021年のコーンの作付面積が500万エーカーを超える大豆の主要生産州を示している。 

コーンドウ率2021年同時期2022/7/242022/7/312017-2021
avg.
コロラド1310139
*イリノイ45173142
*インディアナ29102528
*アイオワ3983030
*カンザス43192942
ケンタッキー35244041
ミシガン178229
*ミネソタ2641322
ミズーリ52355152
*ネブラスカ3782132
ノース・カロライナ79567080
ノース・ダコタ777
オハイオ2682319
ペンシルヴァニア5188
*サウス・ダコタ211221
テネシー62496768
テキサス72686971
ウィスコンシン201712
18州平均35132631
表2 コーンのドウ率(出展元 USDA)
-はデータなし

 次に今週のコーンの作柄予想について説明する。表3はコーンの州ごとの作柄予想で、今週は大豊作が13%(前週13%)、豊作が48%(前週48%)、平年並が25%(前週25%)、凶作が9%(前週10%)、大凶作が5%(前週4%)となった。凶作率が1ポイント低下した代わりに大凶作率が1ポイント上昇している。コーンベルトの東部では作柄が改善、西部では作柄が悪化する傾向にある。
表中の赤字はコーンベルト東部、青字はコーンベルト西部の州を示しており、*印のついた州は2021年のコーンの作付面積が500万エーカーを超えるコーンの主要生産州を示している。

コーン作柄Very Poor
(大凶作)
Poor
(凶作)
Fair
(平年作)
Good
(豊作)
Very Good
(大豊作)
コロラド71753185
*イリノイ26185222
*インディアナ51233446
*アイオワ14196016
*カンザス151831306
ケンタッキー82235305
ミシガン25295212
*ミネソタ25305211
ミズーリ111225448
*ネブラスカ1012244014
ノース・カロライナ202223287
ノース・ダコタ1206415
オハイオ39324610
ペンシルヴァニア212233627
*サウス・ダコタ38245411
テネシー172130293
テキサス183230191
ウィスコンシン4185522
18州平均59254813
前週410254813
前年38274715
表3 コーンの作柄予想(出展元 USDA)
-はデータなし
大豆

 次に表4は大豆の開花(受粉)率の一覧となる。今週の開花率は79%で前年の85%、平年の80%となった。前年と比べてやや遅れているが平年並みまで回復した。サウス・ダコタ州やミネソタ州、アイオワ州で遅れが目立っていいる。表中の赤字はコーンベルト東部、青字はコーンベルト西部の州を示しており、*印のついた州は2021年の大豆の作付面積が500万エーカーを超える大豆の主要生産州を示している。

大豆開花率2021年同時期2022/7/242022/7/312017-2021
avg.
アーカンソー91879492
*イリノイ86557681
*インディアナ83627776
*アイオワ92728386
カンザス69506570
ケンタッキー73596864
ルイジアナ98979898
ミシガン90708477
*ミネソタ95698189
ミシシッピー87949691
*ミズーリ63496365
*ネブラスカ94678587
ノース・カロライナ61647760
*ノース・ダコタ86668684
*オハイオ84658276
*サウス・ダコタ82507378
テネシー74598078
ウィスコンシン87657777
18州平均85647980
表4 大豆の開花率(出展元 USDA)
-はデータなし

 表5は収穫に重要な大豆の着さや率の一覧となる。現在の着さや率は44%で前年の56%、平年の51%から遅れている。ミズーリ州とオハイオ州を除くコーンベルトの広い範囲で遅れている。表中の赤字はコーンベルト東部、青字はコーンベルト西部の州を示しており、*印のついた州は2021年の大豆の作付面積が500万エーカーを超える大豆の主要生産州を示している。

大豆着さや率2021年同時期2022/7/242022/7/312017-2021
avg.
アーカンソー74677676
*イリノイ56203751
*インディアナ50244146
*アイオワ70325256
カンザス37112537
ケンタッキー51314642
ルイジアナ84889390
ミシガン68325146
*ミネソタ67183657
ミシシッピー70818676
*ミズーリ29172932
*ネブラスカ64315054
ノース・カロライナ34355136
*ノース・ダコタ55113852
*オハイオ51274643
*サウス・ダコタ44134345
テネシー48374750
ウィスコンシン59264146
18州平均56264451
表5 大豆の着さや率(出展元 USDA)
-はデータなし

 表6は大豆の作柄予想を示している。大豆が栽培されている州のうち上位18州の作柄予想は大豊作が11%(前週10%)、豊作が49%(前週49%)、平年並が29%(前週30%)、凶作が8%(前週8%)、大凶作が3%(前週3%)となっている。大豊作率が1ポイント上昇している。大豆もコーンベルトの東部で作柄が改善が見られるが、西部では作柄が悪化している。
表中の赤字はコーンベルト東部、青字はコーンベルト西部の州を示しており、*印のついた州は2021年の大豆の作付面積が500万エーカーを超える大豆の主要生産州を示している。

大豆作柄予想Very Poor
(大凶作)
Poor
(凶作)
Fair
(平年作)
Good
(豊作)
Very Good
(大豊作)
アーカンソー410254516
*イリノイ13284919
*インディアナ51235426
*アイオワ14225914
カンザス51435406
ケンタッキー31738357
ルイジアナ1821664
ミシガン18354511
*ミネソタ14295511
ミシシッピー410284018
*ミズーリ81330436
*ネブラスカ611264413
ノース・カロライナ3837466
ノース・ダコタ334549
オハイオ39344410
*サウス・ダコタ1628587
テネシー91835344
ウィスコンシン13195918
18州平均38294911
前週38304910
前年39284812
表6 大豆の作柄予想(出展元 USDA)

降水量と最高気温

図1 今後7日間の降水量予報 (出展元 NOAA)

 図1は今後7日間の降水量予報となっており、コーンベルト東部では広い範囲で0.50インチ(約13mm)から2.50インチ(約65mm)の雨となる見通し。コーンベルト西部では東側で0.50インチ(約13mm)~0.75インチ(約19mm)と降水があるが、西側で0.01インチ(約0mm)~0.50インチ(約13mm)とほとんど雨が降らない見通し。

図2 7日後の最高気温予報 (出展元 NOAA)

 図2は7日後の最高気温予報(華氏)となっている。コーンベルトでは東側では85~90℉(29~32℃)、西側では85~100℉(29~38℃)付近の気温となる予報となっている。前週と比べて概ね変化がない見通し。

今後の見通し

 コーンベルトでは重要なコーンのシルキング(受粉)期とドウ(粒形成)期に、大豆の開花(受粉)期と着さや(粒形成)期にあるが、中期予報では平年以下の降水量と平年以上の気温が予想されている。最新の天気予報でもコーンベルトの東部では比較的多い降水が予想されているが、西側ではやや雨が少ない見通し。気温はおおむね現状維持の見通しとなっている。作柄予想では西部の乾燥による作柄悪化を東部の降水による作柄改善が支えているため平均でみるとほとんど変わっていないように見えている。中長期の予報でも降水が少なくなる見込みで、天気予報には引き続き注意したい。前日の穀物相場は週末に黒海からのウクライナ産穀物輸出が実際に再開され1番船が出航したことで下落が続いた。また、アメリカ下院のベロシ議長が訪台を決定したため米中対立の高まりが予想されている。アメリカ産大豆の最大の輸出先は中国となっており、今後の輸出に出る可能性があるので続報には注意したい。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

 

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