USDAクロップレポート(つらつらコラム2019年10月1日)

図1 大豆時間足(出展元 サクソバンク証券株式会社
図2 コーン時間足(出展元 サクソバンク証券株式会社

昨日の相場は、立会時間前半までは立会時間直前の買いによる上昇から下落に転じた値下がり基調であったが、四半期在庫の発表後の後半は大荒れとなり、大豆が200pips、コーンが140pipsも上に動いてしまった。筆者もコーンを売りで持っていて利益が出ていたところ、後半の上げで損失を出してしまった。在庫が事前予想に比べて減少したことが、価格が低迷していた市場の想定外の内容だったと言えるのかもしれない。振り返れば、昨日は低迷していた371セントのコーンや885セントあるいは890セントで大豆を買っていれば、絶好の機会であっただけに残念な結果ではあった。
この日USDA発表の四半期在庫は以下の通りであった。

今週もUSDAのクロップレポートと先週末時点での建玉数の中身を見ていきたい。大豆のクロップレポートは以下の表の通りで、落葉が進み収穫が始まっている。作柄は良以上が55%と1%の改善、劣以下が13%で据え置きと、今週も大豆の作柄は若干改善した。

大豆    今週  前週  前年  平年  
落葉率55%34%81%76%
収穫率7%22%20%
作柄予想
良以上55%54%68%
劣以下13%13%10%

次にCFTC(アメリカ商品先物取引委員会)発表のここ5週間の大豆の建玉数は以下の通り。

    総建玉   大口投機家
買玉  
大口投機家
売玉  
差引    大口当業者
買玉  
大口当業者
売玉  
差引    
8/27644,246145,788175,755-29,967309,716267,05742,659
9/3642,132146,978171,962-24,984312,977275,77437,203
9/10669,501135,730182,357-46,627335,135279,97255,163
9/17669,738144,088153,884-9,796329,974311,94118,033
9/24690,291148,271147,0361,235334,595329,3425,253

図3は2019年の大豆建玉数、建玉前週比、買い越し数となっている。5週間の建玉数を見るとファンドが売玉を減らして買玉を増加させており、直近は買い越しとなっている。

コーンのクロップレポートは以下の表の通りで、作柄が良以上57%で据え置き、劣以下14%で1%の悪化となった。季節外れの高い気温が続いてきたが、雨が多かったことが作柄に影響を与えているのかもしれない。

コーン    今週  前週  前年  平年  
デント率88%79%100%98%
成熟率43%29%84%73%
収穫率11%7%25%19%
作柄予想
良以上57%57%69%
劣以下14%13%12%

次にCFTC発表のここ5週間のコーンの建玉数は以下の通り。

    総建玉   大口投機家
買玉  
大口投機家
売玉  
差引    大口当業者
買玉  
大口当業者
売玉  
差引    
8/271,639,672359,257320,31338,944753,420876,948-123,528
9/31,571,335364,033343,02121,012708,844819,625-110,781
9/101,625,371378,327385,805-7,478726,002808,155-82,153
9/171,625,789373,218411,958-38,740706,434767,087-60,653
9/241,615,504359,801401,722-41,924699,992751,954-51,962

図4は2019年のコーン建玉数、建玉前週比、買い越し数となっている。5週間を見ると、先週はファンドが売玉に比べて買玉を減らしたことが分かる。

コーンベルトの今日現在の天候は下の図5の通りでコーンベルトの中央部は晴れているが、北部や東部、五大湖周辺で雨となっており、数日間は続く見込み。また図6の4枚が示すように、10日後まではコーンベルト西部や北部で気温が平年並みまで下がるが、14日後にはコーンベルト全体で気温が平年より上昇する見込み。降水量は平年より多くなる見通しで、収穫期の雨による品質懸念が浮上してきている。すでにコーンには品質懸念による値上がりが始まっているので注意したい。

図5 今日のアメリカの天気

※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。