USDAクロップレポート(つらつらコラム2019年10月8日)

図1 大豆時間足(出展元 サクソバンク証券株式会社
図2 コーン時間足(出展元 サクソバンク証券株式会社

昨日の大豆相場は、金曜日に米中協議の再開期待から大きく値上がりした相場を引きつぐだろうと考えたことや、天気予報で霜の可能性が取りざたされていたために、クロップレポートを前に値上がりすると踏んだ。霜の予報で確かに値上がりしたものの上値は重く、結局は大きな利益を上げることはできなかった。コーン相場の方も大筋は同じ予想であったが、こちらは10月10日の需給報告の様子見が強く、大きく動かなかった。天気予報自体も週末の予報より穏やかな予報となるなど、残念な結果となった。

10月10日に発表が予定されている需給報告の事前予想は以下の通り。

大豆、コーンともに生産量、在庫ともに引き下がる予想となっている。

今週もUSDAのクロップレポートと先週末時点での建玉数の中身を見ていきたい。大豆のクロップレポートは以下の表の通りで、落葉が進み収穫が始まっているが、平年の半分の収穫率となっている。作柄は良以上が53%と前週比で2%の悪化、劣以下が15%と前週比で2%の悪化となり、今週の大豆の作柄予想は悪化した。先週は西部や北部で雨が多く、また北部の冷え込んだことで作柄に影響を与えているのではないか。

大豆    今週  前週  前年  平年  
落葉率72%55%90%87%
収穫率14%7%31%34%
作柄予想
良以上53%55%68%
劣以下15%13%10%

次にCFTC(アメリカ商品先物取引委員会)発表のここ5週間の大豆の建玉数は以下の通り。

    総建玉   大口投機家
買玉  
大口投機家
売玉  
差引    大口当業者
買玉  
大口当業者
売玉  
差引    
9/3642,132146,978171,962-24,984312,977275,77437,203
9/10669,501135,730182,357-46,627335,135279,97255,163
9/17669,738144,088153,884-9,796329,974311,94118,033
9/24690,291148,271147,0361,235334,595329,3425,253
10/1713,462165,058126,29338,765340,320373,721-33,401

図3は2019年の大豆建玉数、建玉前週比、買い越し数となっている。5週間の建玉数を見るとファンドが買玉を増やして売玉を減らしており、直近の買い越しとが大きくなっている。9月まで続いていた売り越し優勢な状態から買い越し優勢な状態に転換している。

コーンのクロップレポートは以下の表の通りで、作柄が良以上56%と前週比で1%の悪化、劣以下も15%と前週比1%の悪化となった。先週、雨が多かったことや北部の冷え込みが作柄に影響を与えている。

コーン    今週  前週  前年  平年  
デント率93%88%100%99%
成熟率58%43%92%85%
収穫率15%11%33%27%
作柄予想
良以上56%57%69%
劣以下15%14%12%

次にCFTC発表のここ5週間のコーンの建玉数は以下の通り。

    総建玉   大口投機家
買玉  
大口投機家
売玉  
差引    大口当業者
買玉  
大口当業者
売玉  
差引    
9/31,571,335364,033343,02121,012708,844819,625-110,781
9/101,625,371378,327385,805-7,478726,002808,155-82,153
9/171,625,789373,218411,958-38,740706,434767,087-60,653
9/241,615,504359,801401,722-41,924699,992751,954-51,962
10/11,602,769362,049376,055-14,006689,965764,869-74,904

図4は2019年のコーン建玉数、建玉前週比、買い越し数となっている。5週間を見ると、先週はファンドが売玉を多く減らしたため、先週までは売り越しが増えるように見えていたが、今週は売り越しがの度合いが小さくなっている。

コーンベルトの今日の天候は下の図5の通り。コーンベルトの中央部、西部、北部は晴れているが、東部や南部で雨となっている。図6はアメリカの気象警報を示しているが、ミシガン州の一部で降霜の警報が出ている。一方、図7の4枚は1-2週間後の予報となっており、10日後まではコーンベルト西部や北部で気温が平年以下まで下がるが、14日後には気温が上昇し、多くの地域で寒さが緩む見込み。コーンベルトの降水量はこの先2週間、平年より多くなる見通し。以上のように遅れている収穫期に寒波が到来し、霜や雪による品質懸念が浮上してきている。ただし、一昨日の予報に比べて冷え込みの度合いは小さくなっているようだ。今後も天気予報には注意したい。

図5 今日のアメリカの天気
図6 アメリカの気象警報

※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。