USDAクロップレポート(つらつらコラム2019年9月17日)

図1 大豆日足(出展元 サクソバンク証券株式会社
図2 コーン日足(出展元 サクソバンク証券株式会社

先週の需給報告以来、穀物相場は上げ基調となっている。これは推定される作柄の悪化、イールドの悪化によって生産量の予測が引き下げられたことが大きい。ただし、コーンベルトの天候は降雨と気温上昇によって生育に適した天候になっているため、引き続き相場の重しとなっている。
今週もUSDAのクロップレポートと先週末時点での建玉数の中身を見ていきたい。

大豆のクロップレポートは以下の表の通りで、着サヤも終わり、落葉がはじまりつつある。作柄は良以上54%で1%の悪化、劣以下が14%となり2%の悪化と、大豆に悪化の兆しが見えている。

大豆今週前週前年平年
着サヤ率95%92%100%100%
落葉率15%50%38%
作柄予想
良以上54%55%67%
劣以下14%12%10%

次にCFTC(アメリカ商品先物取引委員会)発表のここ5週間の大豆の建玉数は以下の通り。

総建玉大口投機家
買玉
大口投機家
売玉
差引大口当業者
買玉
大口当業者
売玉
差引
8/13622,488151,720169,367-17,647305,577272,00233,575
8/20642,876153,047174,787-21,740312,853275,64937,204
8/27644,246145,788175,755-29,967309,716267,05742,659
9/3642,132146,978171,962-24,984312,977275,77437,203
9/10669,501135,730182,357-46,627335,135279,97255,163

図3は2019年の大豆建玉数、建玉前週比、買い越し数となっている。5週間の建玉数を見ると買玉が微増、売玉が増加となり売り越しが大きくなっている。

コーンのクロップレポートは以下の表の通りで、作柄が良以上55%、劣以下14%で据え置きとなっている。また低い割合だが収穫が始まっている。

コーン今週前週前年平年
ドウ率93%89%99%98%
デント率68%55%92%87%
成熟率18%11%51%39%
収穫率4%8%7%
作柄予想
良以上55%55%68%
劣以下14%14%12%

次にCFTC発表のここ5週間のコーンの建玉数は以下の通り。

総建玉大口投機家
買玉
大口投機家
売玉
差引大口当業者
買玉
大口当業者
売玉
差引
8/131,765,396415,025253,386161,639762,6621,001,090-238,428
8/201,743,824415,713321,62994,084760,654942,256-181,602
8/271,639,672359,257320,31338,944753,420876,948-123,528
9/31,571,335364,033343,02121,012708,844819,625-110,781
9/101,625,371378,327385,805-7,478726,002808,155-82,153

図4は2019年のコーン建玉数、建玉前週比、買い越し数となっている。5週間を見ると、先週はファンドが買玉を増やしたが売玉をより大きく増やしたことがわかる。

コーンベルトの今日現在の天候は下の図5の通りでコーンベルトを東西に全線が横断し各所で雨となっている。また図6に示すように、14日後までの天気予報では気温が平年より上昇することが予想されている。以上、今週は気温も上がり雨も降るため、農作物の生育に適した気候が広がると予想されている。ここへきて大豆の作柄が悪化しているが、今週も好天候による作柄改善予想を弱材料とした値動きが続くのではないだろうか。

図5 今日のアメリカの天気

※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。