相場分析2019年3月11日-3月15日

 

相場分析(2019年3月11日-3月15日)

【来週の経済指標カレンダー】

重要な指標

【ダウ】

[今週の相場まとめ]

週の前半は米中協議の次のトレンドとなる材料さがしがあり、単に発表される経済指標に反応した値動きをしていた。日本時間3月6日のOECDの経済見通し、3月7日のECBによる欧州経済の見通しとも景気後退が示されると、世界経済の減速への懸念からダウにも売りが入った。金曜日の引けにかけてポジション調整による買い戻しの動きがあり下げ幅は縮小、週の始まりから約600ドル下げて引けた。

[来週の見通し]

日本時間3月9日土曜日に発表された中国の消費者物価指数(CPI)は予測1.5%上昇に対し報告が1.5%と一致しており、生産者物価指数(PPI)は予測0.2%に対し報告は0.1%となった。物価の上昇が鈍化しており、中国経済の減速を示している。週明けのダウ相場は世界経済の先行き見通しへの懸念が強まるため、下落で始まると予測される。日本時間11日21時30分の小売売上高、12日21時30分の消費者物価指数(CPI)、13日21時30分の生産者物価指数(PPI)と耐久財受注、14日21時30分の新規失業保険申請件数、15日22時15分の鉱工業生産などアメリカの経済指標、米中協議の進展の具合には特に注意したい。

【原油】

[今週の相場まとめ]

OPECとロシアの減産とアメリカの増産により、下値は堅く上値は重いレンジ相場で一週間推移した。原油そのものの需給には減産による底堅さがあるが、世界経済へ先行き懸念が強まっており大きな値上がりはなかった。週では20セントほどのごくわずかに高値で引けた。

[来週の見通し]

原油需給の観点では2月のOPECの減産は目標をほぼ達成しロシアの減産も着実に進んでいること、イランやベネズエラの供給には政治リスクから不透明感があり供給に不安があること、足元のシェールオイルも石油採掘リグ稼働数が9基減り834基となるなど3週連続の減少(先々週853基(前週比-4基)、先週843基(前週比-10基)、今週834基(前週比-9基)したことで、アメリカのシェールオイルの増産も抑制されてきていることなどから、当面の需給の状況には変化が見られず、一定の動きはないが底堅い値動きをする可能性が高い。

需給外の要素としては、株価への連動性が高まっているので、株価の動きには注意したい。

以上のことから、株価が大きく値崩れしない限りは原油相場も大きな下げは起きないレンジ相場となると予測される。日本時間3月13日5時30分のAPI週間石油統計、13日23時30分のEIA週間石油統計には注意したい。

【金】

[今週の相場まとめ]

金相場は週の前半では2月下旬の利食い売りによる下落とドル高の進行による売りから一時1281近傍まで売られるなど低調な動きをしていたが、日本時間3月6日のOECDの経済見通し、3月7日のECBによる欧州経済の見通しともに景気後退を示しており、世界経済の減速への減速懸念が高まったことを受けて安全資産である金にリスクヘッジの買いが入り、一時1300台に上昇するまで買われた。その後、利益確定売りで戻したものの値上がりで週の取引を終えた。

[来週の見通し]

日本時間3月9日土曜日に発表された中国のCPI(消費者物価指数、予想1.5%、実績1.5%)とPPI(生産者物価指数、予想0.2%、実績0.1%)は物価が頭打ちであり中国経済が減速していることを示している。週明けの金相場は1300付近での利食いによる調整は予測されるが、世界経済の先行き見通しの悪化によるリスクヘッジの動きが強まっているため上げ相場が続き2月の下落分を相殺するように上昇すると期待される。経済指標や金融当局者の発言に注意したい。

【大豆】

 [今週のまとめ]

週の初めに1ブッシェル900の節目水準まで下落した。その後、新規の手掛かりに乏しく値動きは小さかった。3月7日金曜日に中国からの大豆の購入情報が入り若干上昇したが、 3月8日金曜日のUSDAの需給報告で在庫がなお高い水準であることが再確認されると値を下げ900を割りこんで週の取引を終えた。

[来週の見通し]

USDAの発表した大豆の在庫は既に伝えられた記録的な在庫量から若干減少しているが、内容的には織り込み済みであり価格に影響を与えるようなサプライズは特になかった。今月末には来季の作付面積の統計が発表され本格的に2019/2020年度の天候相場が始まるため、それまでは一定の方向性のない相場が900付近で続くことが予測される。もし、米中協議が本格的に進展し最終合意にこぎつけられれば、中国への輸出量の増加期待から大豆相場は上昇トレンドに転じる可能性がある。逆に米中協議がまとまらなかった場合、ジリ安相場となりサポートラインである850目指して下落することが考えられる。

[来週天気予報]

・ブラジル、リオグランデドスル州、パラナ州では7日~9日にかけて、11日から12日にかけて雨。

・ブラジル中部産地では、9日から13日にかけてまとまった雨量を伴う雨が降り続くもよう。

・アルゼンチン北部では7~8日にかけて雨降り続く。また11日に雨の予報。

・アルゼンチン南部では来週半ばまで少雨傾向に

【天然ガス】

[今週のまとめ]

大きな値動きはなく、2.8ドル台でもみ合う展開だった。天然ガスの在庫不足は伝えられているものの、冬の終わりも近づき需要が減少する中、天然ガス相場には明確な方向のない値動きだった。

[来週の見通し]

冬の終わりに伴い暖房用の消費量の減少が見込まれるが、売りの動きは見られなかった。一方で相変わらずの在庫不足で例年と比べ割安感はあるものの明確な買いの動きもみられていない。


※このHPページで紹介している相場の動きの見方や見通しは一般的な考え方に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。ご自身の判断にてお取引いただきますようお願いいたします。