相場分析2019年3月18日-3月22日

 

相場分析(2019年3月18日-3月22日)

【来週の経済指標カレンダー】

重要な指標

【ダウ】

[今週の相場まとめ]

3月11日発表の小売統計や、中国の追加経済対策への期待感から値上がりした。ダウ構成株であるボーイング株が旅客機の墜落で大幅値下がりしたことなどで一時的な下げはあったものの、その後も13日発表の小売売上高・耐久財受注が予想を上回って上振れしたことなどからアメリカ経済への強気な見方が広まり大きく上昇した。週の始まりから約400ドル上げて引けた。

[来週の見通し]

日本時間3月19から20日にかけてFOMCが開催され、会合終了後にはパウエルFRB議長の会見も予定されている。金利据え置きはほぼ確実だと思われるが、当局発表の景気見通しについて注意したい。また、英国では合意なきEU離脱や2回目の国民投票実施を巡る採決が否決されたが、離脱期限の延長をEUに申請することに決まり、一時的な先行き懸念が後退している。
アメリカの経済指標では、3月19日製造業受注、21日景気先行指数、22日PMI、22日卸売在庫、中古住宅販売件数などの発表が予定されているので注意したい。

【原油】

[今週の相場まとめ]

OPECとロシアの減産、ベネズエラの大停電などにより原油の需給には減産による底堅さがあり、アメリカの原油在庫の減少から値上がりした。高値警戒感から上値は重かったが、週では3ドルほどの高値で引けた。

[来週の見通し]

原油需給の観点ではロシアの減産は進んでいるが、OPECの減産は前月比-0.7%と減速している。イランやベネズエラからの供給には政治リスクから不透明感があり、更に先週、ベネズエラが大停電で輸出が完全に止まり供給は減少している。金曜日発表のベーカー・ヒューズ石油採掘リグ稼働数は1基減り833基となった。4週連続の減少(853基(前週比-4基)、843基(前週比-10基)、834基(前週比-9基)、833基(前週比-1基))となっており、増産抑制のスピードが落ちている。原油価格が60ドルに接近する場面ではリグ減少幅の縮小が予想される。当面の需給の状況には変化が見られず、4月16、17日のOPECの臨時会合までは底堅い値動きをする可能性が高い。需給外の要素としては、引き続き株価への連動性が高いので、ダウの動きには注意したい。日本時間3月20日5時30分のAPI週間石油統計、20日23時30分のEIA週間石油統計には注意したい。

【金】

[今週の相場まとめ]

金相場は中国の追加経済対策への期待などから世界経済の先行きへの警戒感が弱まり、値下がりで始まった。その後、アメリカの利上げが遠のいたという観測、イギリスの離脱案が再度否決されるなどによりリスクヘッジの動きが強まり一時1310ドル台まで上昇した。14日に大規模な利益確定売りが入り大きく値下がりした。15日は再度上昇に転じたが、週では4ドルほどの上昇で引けた

[来週の見通し]

世界経済の先行き見通しの悪化によるリスクヘッジの動きが強まっているため、上げ相場が続くと期待される。ただ、高値圏での利確売りには注意が必要。イギリスのEU離脱の続報、各国の経済指標や金融当局者、特にアメリカで3月19、20日に開催されるFOMC後のFRB議長の発言に注意したい。

【大豆】

 [今週のまとめ]

米中首脳会談の4月以降への延期報道から失望感が広がり大きく売られ895セントまで下落する場面があった。その後安値拾いから買い戻しの動きがあり900セントをはさんでもみ合った。金曜日にミシシッピ川の水位上昇で、大豆輸送の支障が伝えられると高騰して引けた。

[来週の見通し]

今月末には来季の作付面積の統計が発表され本格的に2019/2020年度の天候相場が始まるが、ミシシッピ川の水位上昇により輸送に支障が生じており水位低下までは品薄感から900セントを超えた高値が続くことが予測される。作付け地の雨により作付けが遅れることも懸念材料。米中協議が本格的に進展すれば、中国への輸出量の増加期待から大豆相場は上昇トレンドに転じる可能性がある。

[来週天気予報]

・ブラジル南部では14日にパラナ州で雨、15日はリオグランデドスル州で雨、16日から17日にかけて全域で雨。

・ブラジル中部産地では14日から19日にかけて雨が降り続くもよう。

・アルゼンチン北部では16日に局地的な雨の予報。

・アルゼンチン南部では15日は西部で雨、16日には中部と東部で雨、17日は東部で雨。

【天然ガス】

[今週のまとめ]

大きな値動きはなく、もみ合う展開だった。天然ガスの在庫不足観測から一時的に値上がりしたものの、気温が上がったことから需要が減少するとの観測で値下がりするなど、相場は明確な方向のない値動きだった。

[来週の見通し]

暖房用天然ガス消費量の減少が見込まれる一方で、相変わらず在庫不足は解消されず、底堅いレンジで動く相場が予想される。


※このHPページで紹介している相場の動きの見方や見通しは一般的な考え方に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。ご自身の判断にてお取引いただきますようお願いいたします。