相場分析2019年3月25日-3月29日

 

相場分析(2019年3月25日-3月29日)

【来週の経済指標カレンダー】

重要な指標

【ダウ】

[今週の相場まとめ]

週の前半は3月19日と20日に開催されていたFOMCの発表待ちで追加利上げに対するハト派の発表が行われる観測から続伸したが、米中協議の先行き懸念から上値は重かった。21日のFOMCの声明、続くFRB議長の記者会見で年内の利上げを行わないこと、バランスシートの縮小の終了など予想以上のハト派スタンスを示したことを好感され上昇したが、アメリカの景気減速への警戒感が示されたことからその後は売られた。木曜日に発表されたアメリカ経済指標が市場予測を上回ったためダウは一旦買い戻されたが、金曜日発表の欧州・アメリカの経済指標が予想を下回ったことで世界経済の先行き不安が広がり大幅に下げた。週で297ドル下落して引けた。

[来週の見通し]

日本時間3月19から20日にかけて開催されたFOMCで経済見通しが下方修正され景気減速が意識されている。来週はイギリスのEU離脱と米中協議の行方が注目される。イギリスのEU離脱では離脱期限の延長要請をEUが認め、来週27日に再び英国議会で投票が行われる見込み。米中協議では、中国が妥協案を撤回するなど一部の分野で交渉の難航が伝えられている。どちらも今後の動きに注意したい。


アメリカの経済指標では、3月25日シカゴ連銀全米活動指数、ダラス連銀製造業活動、26日住宅着工・建設許可件数、消費者信頼感指数、27日貿易収支、28日10-12月期GDP確定値、29日個人所得・支出と新築住宅販売件数などの発表が予定されているので注意したい。

【原油】

[今週の相場まとめ]

OPEC・ロシア臨時会合の開催取りやめにより減産が6月まで延長されるとの観測、ベネズエラ・イランからの原油に対する供給懸念などが買い材料となった。一方で1バレル60ドルでの高値警戒感も根強く週の半ばには60ドル付近でもみ合いの相場となった。金曜日に発表されたドイツ・フランスのPMIが予想を下回ったことによるドル高の進行、加えてアメリカのPMIが予想を下回ったことをきっかけに、エネルギ需要の先細りへの警戒から売りが強まり下落した。週で0.22ドル上昇して引けた。

[来週の見通し]

原油需給の観点では4月に予定されていたOPECの臨時会合が中止となり、6月の定期総会まで協調減産が続く見通しとなった他、イランやベネズエラはアメリカの経済制裁による供給不安がある。一方アメリカでは、金曜日発表のベーカー・ヒューズ石油採掘リグ稼働数は9基減り824基となった。5週連続の減少(853基(前週比-4基)、843基(前週比-10基)、834基(前週比-9基)、833基(前週比-1基)、824基(前週比-9基))となっており、原油価格が60ドルに接近しているが、増産抑制のスピードが再び上がっている。当面の需給の状況には大きな変化が見られず、6月のOPECの定例総会までは底堅い値動きをする可能性が高い。

日本時間3月27日5時30分のAPI週間石油統計、27日23時30分のEIA週間石油統計、30日1時00分発表のベーカー・ヒューズ石油採掘リグ稼働数には注意したい。

【金】

[今週の相場まとめ]

アメリカで3月19、20日に開催されたFOMCとFRB議長声明の発表待ちの様子見で始まった。FOMC後は予想よりハト派の発表に反応してドル高が進行したことから金が売られる場面も見られたが、アメリカ経済の先行き不安から金は上昇した。その後は21日木曜日に発表されたアメリカの経済指標が好調で下落、22日金曜日にイギリスの離脱の延期や、ドイツ・フランスの経済指標(製造業PMI)が予想を下回ったことから上昇と、動きの激しい相場だった。週末にかけてユーロ安ドル高が進んだことから上値は重くかった。週では11.0ドル上昇して引けた。

[来週の見通し]

世界経済の先行き見通しの悪化により安全資産である金へのリスクヘッジの動きが引き続き強まっているため、上げ相場が続くと期待される。ただ、高値圏での戻し売りには注意が必要。イギリスのEU離脱の続報、各国の経済指標や金融当局者の発言に注意したい。

【大豆】

 [今週のまとめ]

米中協議で閣僚級会議が翌週開催されるとの報道から期待感が広がり週の初めに買いが入り上昇した。その後、コーンベルトの洪水により、コーンの代わりに大豆の作付けに一部シフトする可能性が出てきたとの観測から売りが入った。週では6.2セント下落して引けた。

[来週の見通し]

コーンベルトの歴史的な洪水によりコーンの作付けが遅れ、代わりに大豆が作付けされるとの観測が懸念材料。3月29日に米農務省の今年の作付けに関するリポート公表があり、本格的に2019/2020年度の天候相場が始まるので注意したい。米中協議の閣僚級会議で交渉が進展すれば、中国への輸出量の増加期待から大豆相場は上昇トレンドに転じる可能性がある。

[来週天気予報]

来週天気予報(アメリカ)

・コーンベルト東部:イリノイ州、インディアナ州、オハイオ州

24日、25日は雨。

・コーンベルト西部:アイオワ州、ネブラスカ州、ミネソタ州、ミズーリ州

23日、24日は雨。

【天然ガス】

[今週のまとめ]

2.800ドル付近でもみ合う展開だった。天然ガスの在庫減少が小さかったこと、天気予報で今後2週間の気温が上がり需要が減少するとの観測で値下がりした。週では0.330ドルの下落だった。

[来週の見通し]

暖房用天然ガス消費量の減少が見込まれる一方で、相変わらず在庫不足は解消されず、底堅いレンジで動く相場が予想される。日本時間3月28日23時30分のEIAの天然ガス在庫統計に注意したい。


※このHPページで紹介している相場の動きの見方や見通しは一般的な考え方に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。ご自身の判断にてお取引いただきますようお願いいたします。