相場分析2019年4月1日-4月5日

 

相場分析(2019年4月1日-4月5日)

【来週の経済指標カレンダー】

重要な指標

【ダウ】

[今週の相場まとめ]

アメリカの長期金利の低下で逆イールドの状態が広がる警戒感はあるものの、国債の金利が上昇したこと、再開される米中協議の協議状況への楽観的な見通しから買いが入った。経済指標は強弱まちまちの結果で影響は小さかった。週で343ドル上昇して引けた。

[来週の見通し]

来週はイギリスのEU離脱と協議中の米中協議の行方が注目される。イギリスのEU離脱では29日に行われた投票が再度否決されたため、来週の政治状況に注目したい。再開された米中協議では、中国が踏み込んだ妥協案を提案するなど順調に交渉が進んでいると伝えられている。どちらも今後の動きに注意したい。


経済指標では、3月31日10時00分の中国製造業PMI、4月1日21時30分のアメリカ小売売上高、23時00分のアメリカISM製造業景気指数、2日21時30分のアメリカ耐久財受注、3日21時15分のアメリカADP雇用者数と23時00分のアメリカISM非製造業系景気指数、4日21時30分のアメリカ新規失業保険申請件数と5日21時30分のアメリカ雇用統計に注意する

【原油】

[今週の相場まとめ]

OPECの減産が続いていること、政治的混乱と停電でベネズエラから原油供給懸念、イランに対する経済制裁の強化が見込まれることなどが買い材料となった。水曜日発表のEIA週間原油在庫は原油の在庫が増加していることを示したが、ガソリンや抽出油の需要は根強く影響は限定的だった。一方で高値警戒感から1バレル60ドル付近でもみ合いの相場となった。週で1.22ドル上昇して引けた。

[来週の見通し]

OPECの協調減産が続く見通しの他、イランやベネズエラはアメリカの経済制裁による供給不安が続いている。金曜日発表のベーカー・ヒューズ石油採掘リグ稼働数は8基減り816基となった。6週連続の減少で原油価格が60ドルを超えているがアメリカの原油生産の抑制スピードが上がっている。当面の需給状況には大きな変化が見られず、6月のOPECの定例総会までは底堅い値動きをする可能性が高い。

表:ベーカー・ヒューズ石油採掘リグ稼働数

  2/22 3/1 3/8 3/15 3/22 3/29
稼働数 853 843 834 833 824 816
増減 -4 -10 -9 -1 -9 -8

日本時間4月3日5時30分のAPI週間原油在庫、3日23時30分のEIA週間原油在庫、6日2時00分発表のベーカー・ヒューズ石油採掘リグ稼働数には注意したい。

【金】

[今週の相場まとめ]

月曜日はアメリカの逆イールドへの懸念から金が買われた。その後は世界的に株高が進み金の需要が減衰したこと、ユーロ圏の経済の見通しの悪化とイギリスのEU離脱を巡る混乱、米中協議再開への期待感からドル高・ユーロ安、ドル高・ポンド安が進んだことが懸念材料となり金は下落した。週で21.6ドル下落して引けた。

[来週の見通し]

世界経済の先行き見通しは悪化しており安全資産である金へのリスクヘッジの動きは続くと考えられる。来週は上げ相場が続くと期待されるが、再開された米中協議の状況、3回目の投票否決後のイギリスのEU離脱についての続報、各国の経済指標や金融当局者の発言に注意したい。

経済指標では、3月31日10時00分の中国製造業PMI、4月1日21時30分のアメリカ小売売上高、23時00分のアメリカISM製造業景気指数、2日21時30分のアメリカ耐久財受注、3日21時15分のアメリカADP雇用者数と23時00分のアメリカISM非製造業系景気指数、4日21時30分のアメリカ新規失業保険申請件数と5日21時30分のアメリカ雇用統計に注意する。

【白金】

[今週の相場まとめ]

ユーロ安ドル高が進んだことから木曜日は下落した。金曜日は米中協議に対する期待感からのダウ高を背景に買われた。週で0.4ドル下落して引けた。

[来週の見通し]

ダウと金の値動きに連動するので、経済指標の発表と米中協議の状況、イギリスのEU離脱の動きに注意したい。

【大豆】

 [今週のまとめ]

コーンベルトの歴史的な洪水によりコーンの作付けが遅れ、代わりに大豆が作付けされるとの観測が懸念材料だった。木曜日に米中協議が再開され値上がりする場面もあったが、金曜日に米農務省の今年の作付けに関するリポート公表があり、予想より作付面積は減少していたものの過去最大規模の大豆の在庫高が懸念材料となり下落した。アルゼンチンとブラジルが豊作となっていることも相場の重しとなった。週で20.5セント下落して引けた。

[来週の見通し]

本格的に2019/2020年度の天候相場が始まった。現在開催中の米中協議の閣僚級会議で交渉が進展すれば、中国への輸出量の増加期待から大豆相場は上昇トレンドに転じる可能性がある。

[来週天気予報]

来週天気予報(アメリカ)

・コーンベルト東部:イリノイ州、インディアナ州、オハイオ州

過去24時間と30日は雨、4月4日は雨。

・コーンベルト西部:アイオワ州、ネブラスカ州、ミネソタ州、ミズーリ州

過去24時間は雨。4月3日、4日は雨。

【天然ガス】

[今週のまとめ]

2.700ドル付近でもみ合う展開だった。天気予報で今後2週間の気温が上がり需要が減少するとの観測で値下がりした。天然ガスの在庫減少が小さかったことで上値は重かった。結局、週で0.066ドルの下落だった。

[来週の見通し]

ここ2週間の気温が上がるとの天気予報により暖房用天然ガス消費量の減少が見込まれる。一方で、相変わらず在庫不足は解消されず、底堅いレンジで動く相場が予想される。日本時間4月4日23時30分のEIAの天然ガス在庫統計に注意したい。


※このHPページで紹介している相場の動きの見方や見通しは一般的な考え方に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。ご自身の判断にてお取引いただきますようお願いいたします。