相場分析2019年4月15日-4月19日

 

相場分析(2019年4月15日-4月19日)

【来週の経済指標カレンダー】

重要な指標

【ダウ】

[今週の相場まとめ]

火曜日にはアメリカがEUに報復関税を課すと発表したこととIMFの世界経済の見通しの下方修正が懸念材料となり下落した。週の後半には期限延長で当面の間、イギリスの合意なき離脱によるリスクがなくなったこと、M2マネーサプライ(予想8.0%、結果8.6%)・貿易額(予想6.5%、結果14.2%)など中国の経済指標が好調だったことから上昇した。経済指標では月曜日発表の耐久財受注(予測-0.5%、結果-0.5%)や水曜日発表のアメリカ消費者物価指数(予想0.3%、結果0.4%)は市場予想を下回ったが、アメリカ新規失業保険申請件数(予想21.0万件、結果19.6万件)は予想より好調だったなどまちまちな内容だった。週では17ドル上昇して引けた。

[来週の見通し]

イギリスのEU離脱期限が延長され政治リスクが低下したことで、アメリカ企業の1-3月の企業決算に注目が集まると考えられる。来週はゴールドマン・サックス(15日)やシティグループ(15日)、バンク・オブ・アメリカ(16日)、モルガン・スタンレー(17日)などの金融株、IBM(16日)などに注目したい。なお19日は祝日。


主な経済指標は、4月15日21時30分アメリカニューヨーク連銀製造業景気指数、16日22時15分アメリカ鉱工業生産指数、17日11時00分中国国内総生産、21時30分アメリカ貿易収支、18日21時30分アメリカ小売売上高、21時30分アメリカ新規失業保険申請件数、19日21時30分アメリカ住宅着工件数

【原油】

[今週の相場まとめ]

OPECの減産が続いていること、リビアの内戦による原油輸出への懸念、ベネズエラ・イランに対するアメリカの経済制裁の強化などによる原油供給不安が支援材料となった。火曜日発表のAPIの週間統計(予想250万バレル、結果410万バレル)、水曜日発表のEIAの週間統計(予想-40万バレル、結果700万バレル)共に予想以上に原油の在庫が増加していることが示されたが、依然としてガソリンの需要(EIA:予想-150万バレル、結果-770万バレル)は根強かった。木曜日にOPECが協調減産を取りやめ増産に転じるとの関係筋からの情報が流れ原油は下落した。金曜日に発表された中国のM2マネーサプライ(予想8.0%、結果8.6%)が好調だったことが支援材料となり上昇したが、深夜にベーカー・ヒューズが石油採掘用リグの稼働数増加を報告したことが懸念材料となり上げ幅を縮小した。週では0.48ドル上昇して引けた。

[来週の見通し]

内戦が激化しているリビア産原油、アメリカの経済制裁が強化されたイランや産原油やベネズエラ産原油の供給不安が続いて需給が締まっていることが支援材料。一方で、OPECやロシアが原油価格の高騰を嫌気して増産を検討しているとの情報が流れたことが懸念材料となっている。アメリカでは金曜日発表のベーカー・ヒューズ石油採掘リグ稼働数は先週の831基より2基増え833基となり、2週連続の増加となった。今後、実際に原油生産が増えてくるのかが、注目ポイントと考えられるので原油在庫の増減には特に注意したい。

今週の主な指標は、日本時間4月16日29時30分のAPI週間原油在庫、17日23時30分のEIA週間原油在庫、19日26時00分発表のベーカー・ヒューズ石油採掘リグ稼働数。

【金】

[今週の相場まとめ]

火曜日にIMFが世界経済へ見通しの下方修正を発表したこと、水曜日にドラギECB総裁が世界経済の下振れリスクについての発言したことは週の前半の支援材料だった。木曜日発表のアメリカ新規失業保険申請件数(予想21.0万件、結果19.6万件)が市場の予想を上回ったことでドル高・ユーロ安となったことで週の後半は金が売られ節目である1300.0ドルを割り込んだ。週では1.20ドル下落して引けた。

[来週の見通し]

世界経済の先行き見通しは悪化しており金へのリスクヘッジの動きは続くと考えられる。ただし、ヨーロッパの経済が弱いためドル高・ユーロ安の局面には注意。来週より本格化するアメリカ企業の1-3月期の決算発表や金融当局者の発言には注意したい。

今週発表される主な経済指標は、4月15日21時30分アメリカニューヨーク連銀製造業景気指数、16日22時15分アメリカ鉱工業生産指数、17日11時00分中国国内総生産、21時30分アメリカ貿易収支、18日17時00分ユーロ製造業PMI、21時30分アメリカ小売売上高、21時30分アメリカ新規失業保険申請件数、19日21時30分アメリカ住宅着工件数

【白金】

[今週の相場まとめ]

火曜日にドラギECB総裁が世界経済の下振れリスクについての発言したことを受け、ドル高・ユーロ安に振れたことから下落した。木曜日のアメリカ新規失業保険申請件数(予想21.0万件、結果19.6万件)が好調だったことによるダウ高を背景に買い戻された。週では10.3ドル下落して引けた。

[来週の見通し]

来週より本格化するアメリカ企業の1-3月期決算の発表によるダウの値動きと各国の経済指標の発表に注意したい。

【大豆】

 [今週のまとめ]

週の初めは続報のない米中協議への不透明感から売られる展開で、アルゼンチンとブラジルが豊作となっていることも懸念材料だった。火曜日のUSDA需給報告で大豆の在庫が下方修正されたことで上昇した。ただ、アメリカ中西部のコーンベルトでは吹雪が観測されるなど悪天候と洪水が続いており、コーンから大豆への転作が進むとの観測が懸念材料となった。週では3.8セント下落して引けた。

[来週の見通し]

本格的に2019/2020年度の天候相場が始まっている。コーンベルトで続く悪天候と低気温によってコーンの作付け遅れへの懸念と、大豆への転作が進むとの観測が流れ始めている。コーンベルトの天気予報には目を通しておきたい。また、中国向けの輸出大型成約の有無が注目点の一つになると考えられる。

[来週天気予報]

来週天気予報(アメリカ)

・コーンベルト東部:イリノイ州、インディアナ州、オハイオ州

天気:12日は東で弱い雨、14日は雨、17-18日は雨。

気温:12-14日は各地でまちまち、15日平年より低め、16-18日平年並みから高め。

・コーンベルト西部:アイオワ州、ネブラスカ州、ミネソタ州、ミズーリ州

天気:12日は北で雨と雪、14日はミズーリ州で雨、17-18日は雨。

気温:12-14日は平年より低め、15-17日は平年並みから高め、18日は各地でまちまち。

【天然ガス】

[今週のまとめ]

閑散期の春を迎えて値動きは低調となっている。木曜日のEIA在庫統計で天然ガスの在庫の増加量(予想+29B、結果+25B)は予想より少なかったが影響は限定的だった。天気予報では来週から気温が上がり需要が減少するとの観測で値下がりした。週では0.05ドルの下落だった。

[来週の見通し]

今後、2週間の気温が上がるとの天気予報となっており暖房用天然ガス消費量の減少予測により下落が見込まれる。日本時間4月18日23時30分のEIAの天然ガス在庫統計には注意したい。


※このHPページで紹介している相場の動きの見方や見通しは一般的な考え方に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。ご自身の判断にてお取引いただきますようお願いいたします。