相場分析2019年5月13日-5月17日

 

相場分析(2019年5月13日-5月17日)

【来週の経済指標カレンダー】

重要な指標

【ダウ】

[今週の相場まとめ]

トランプアメリカ大統領が対中関税を10日に引き上げると発表したことで売りが入った。その後代表団がアメリカ入りすると買い戻しが入るなど、米中協議に関する情報に一喜一憂し振り回される展開だった。週では198ドルの下落。

[来週の見通し]

企業決算は山場を越えた。全体として約80%の企業で収益が予想を上回っている。今後は、アメリカの追加関税引き上げと中国の対抗措置について注目したい。対中関税引き上げを背景として利下げ観測が出ているので真偽を見極めたい。
主な経済指標は、5月15日21時30分アメリカ鉱工業生産指数。

【原油】

[今週の相場まとめ]

イランに対するアメリカの経済制裁強化が実行され、ペルシャ湾に空母打撃群が派遣されたことによる地政学的リスクが週を通しての支援材料となった。火曜日発表のAPIの週間統計(予想+120万バレル、結果+280万バレル)、水曜日発表のEIAの週間石油統計(予想+120万バレル、結果-400万バレル)とまちまちな結果だったが、予想以上に原油の在庫が減少しているとの観測から下落した。ただ米中協議への先行き不安から上値は重かった。金曜日26時発表のベーカー・ヒューズ稼働原油採掘リグ数が先週比805基(先週比-2基)と2週連続の減少となった。週では0.30ドル上昇して引けた。

[来週の見通し]

アメリカの対イラン政策によるペルシャ湾での地政学的リスクの高まりは来週も支援材料。また、アメリカでは金曜日発表のベーカー・ヒューズ石油採掘リグ稼働数が先週の807基から2基減り805基となった。若干の減少となったが高水準にある来週のアメリカの原油在庫の増減には特に注意したい。また、混迷の続くベネズエラ・リビア情勢のニュースにも注意したい。

今週の主な指標は、日本時間5月14日29時30分のAPI週間原油在庫、15日23時30分のEIA週間原油在庫、17日26時00分発表のベーカー・ヒューズ石油採掘リグ稼働数。

【金】

[今週の相場まとめ]

トランプアメリカ大統領のアメリカが対中国関税を10日に引き上げるとの表明からリスク回避の買いが入った。一方で、ドル高・ユーロ安から金の売りが入りやすい展開だった。水曜日に中国が対抗措置をとると発表があったことで金に買い入ったが、協議の為、中国代表がアメリカに到着すると上げは一服した。木曜日にアメリカ国債の逆イールドが発生しユーロ高・ドル安を受けて上昇した。その後、交渉が順調に進んでいるとの報道から売りが入った。週では5.0ドル上昇して引けた。

[来週の見通し]

来週のアメリカの追加関税引き上げと中国の対抗措置、次回は北京で行われる米中協議の続報について注目したい。また、アメリカとヨーロッパの経済指標の発表に注意したい。

今週発表される主な経済指標は、5月15日21時30分アメリカ鉱工業生産指数。

【白金】

[今週の相場まとめ]

米中協議の先行き観測に対する金とダウの動きに左右された。週の前半はドル高・ユーロ安やアメリカの対中関税引き上げの報道があり下落した。金曜日は協議が建設的に終了したことを受けて上昇した。週では7.8ドルの下落。

[来週の見通し]

ダウと金の値動き、米中協議の行方には注意する。

【大豆】

[今週のまとめ]

中国向け大型輸出成約がなく逆にキャンセルがあったこと、通貨の安い南米産がアメリカ産より競争力を持っていること、中国での豚コレラにより飼料としての大豆需要の伸び悩みがあること、アメリカの大豆在庫が積みあがっていること、米中協議が難航していることが懸念材料。一方で悪天候と洪水で大豆の作付け遅れの観測が出ていることは支援材料。週では18.4セント下落して引けた。

[来週の見通し]

悪材料が揃っており10年ぶりの安値に下落している。米中協議が妥結しなかったことから今後も大型成約がない限り、引き続き下落するのではないか。

[来週天気予報]

来週天気予報(アメリカ)

・コーンベルト東部:イリノイ州、インディアナ州、オハイオ州

天気:散発的な雨。北部では来週降雨はない見込み。

気温:来週の気温は低下。5月後半の気温は上昇する見込み。

・コーンベルト西部:アイオワ州、ネブラスカ州、ミネソタ州、ミズーリ州

天気:散発的な雨。北部では来週降雨はない見込み

気温:来週の気温が低下、西部では降霜が発生しコーンの発芽が遅れている。5月後半の気温は上昇する見込み。

【天然ガス】

[今週のまとめ]

値動きは小さく、元になる情報も非常に少ない。木曜日のEIA在庫統計で天然ガスの在庫の増加量(予想+110B、結果-85B)は予想より少なかったものの影響は限定的だった。週では0.55ドルの上昇だった。

[来週の見通し]

今後は季節要因による動きは低調だと考えられる。例年より価格は安く在庫が少ないこと、LNGの輸出が好調なことから上昇傾向が見られる。日本時間5月16日23時30分のEIAの天然ガス在庫統計には注意したい。


※このHPページで紹介している相場の動きの見方や見通しは一般的な考え方に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。ご自身の判断にてお取引いただきますようお願いいたします。