相場分析2019年5月20日-5月24日

 

相場分析(2019年5月20日-5月24日)

【来週の経済指標カレンダー】

重要な指標

【ダウ】

[今週の相場まとめ]

アメリカの対中関税が10日に引き上ったことに対抗して中国の対米関税が引き上げられ貿易戦争激化の懸念の高まりから売りが入った。トランプ・アメリカ大統領が米中協議に楽観的な見通しを示したことや輸入自動車関税の発動を遅れるなどの報道で買い戻しが入るなど、今週も米中協議に関する情報に一喜一憂し振り回される展開だった。週では74ドルの上昇。

経済指標では、水曜日発表のアメリカ鉱工業生産指数(予想0.0%、結果-0.5%)、アメリカ小売売上高(予想0.2%、結果-0.2%)が予想を下回る結果だった一方で、木曜日発表のアメリカ新規失業保険申請件数(予想22.0万件、結果21.2万件)、新規住宅着工件数(予想120.5万件、結果123.5万件)は予想を上回った。

[来週の見通し]

ファーウェイ製品が政府調達から外されるなど、米中の間での貿易摩擦が始まっている。また、金曜日に中国側が米中協議の妥結に消極的との報やアメリカと対立するイランを支援するとの報が流れるなど不透明感が強まっている。
主な経済指標は、5月21日23時00分アメリカ中古住宅販売戸数、5月22日27時00分FMOC議事録、5月23日21時30分アメリカ新規失業保険申請件数、23時00分アメリカ新築住宅販売戸数5月24日21時30分アメリカコア耐久財受注。

【原油】

[今週の相場まとめ]

月曜日にサウジアラビアのアメリカ向けタンカーが攻撃を受けたとの報や火曜日にサウジアラビアのパイプラインをフーシ派が無人機で攻撃したとの報、木曜日にサウジアラビアがイエメンに報復爆撃をしたとの報から地政学的リスクが高まりを見せたことで買いが入った。火曜日発表のAPIの週間統計(予想-80万バレル、結果+860万バレル)、水曜日発表のEIAの週間石油統計(予想-80万バレル、結果+540万バレル)と原油の在庫が増加しているが影響は限定的。金曜日26時発表のベーカー・ヒューズ稼働原油採掘リグ数が先週比802基(先週比-3基)と3週連続の減少となった。週では1.26ドル上昇して引けた。

[来週の見通し]

アメリカの対イラン政策で軍事行動が懸念されていること、サウジアラビアがイエメンにフーシ派に対する攻勢を強めていることでペルシャ湾での地政学的リスクの高まっていることが来週も支援材料。アメリカのイランに対する何らかの軍事行動が行われるかどうかがカギになるだろう。また、19日にサウジアラビアで開かれる共同閣僚監視委員会(JMMC)の内容に注目したい。アメリカでは金曜日発表のベーカー・ヒューズ石油採掘リグ稼働数が先週の805基から3基減り802基となった。原油在庫の減少は続いているが依然高水準にあるため、来週のアメリカの原油在庫の増減には特に注意したい。また、混迷の続くベネズエラ・リビア情勢のニュースにも注意したい。

今週の主な指標は、日本時間5月21日29時30分のAPI週間原油在庫、22日23時30分のEIA週間原油在庫、24日26時00分発表のベーカー・ヒューズ石油採掘リグ稼働数。

【金】

[今週の相場まとめ]

週の前半は、アメリカの対中関税が10日に引き上ったことに対抗して中国の対米関税が引き上げられ貿易戦争激化の懸念の高まりからリスク回避の買いが入った。一方で、ドル高・ユーロ安から金の売りが入りやすい展開だった。水曜日にアメリカの輸入自動車関税の発動が延期されるとの報が流れると上げは一服した。木曜日発表のアメリカ新規失業保険申請件数(予想22.0万件、結果21.2万件)、新規住宅着工件数(予想120.5万件、結果123.5万件)は予想を上回ったことで、ドル高・ユーロ安が進み下落した。週では10.0ドル下落して引けた。

[来週の見通し]

中国側が米中協議の妥結に消極的との報が流れているため、北京で行われる予定の米中首脳会談開催の続報について注目したい。テロと軍事行動が相次いだペルシャ湾情勢、特にイランに対して軍事行動が行われるかどうかに注目したい。また、アメリカとヨーロッパの経済指標の発表に注意したい。

今週発表される主な経済指標は、5月20日15時00分ドイツ生産者物価指数、5月21日23時00分アメリカ中古住宅販売戸数、5月22日17時30分イギリス生産者物価指数、27時00分FMOC議事録、5月23日21時30分アメリカ新規失業保険申請件数、23時00分アメリカ新築住宅販売戸数、5月24日21時30分アメリカコア耐久財受注。

【白金】

[今週の相場まとめ]

米中協議の難航と貿易摩擦に対する金とダウの動きに左右された。週の前半は中国の対米関税の引き上げを受けたダウ安により下落した。その後は、ダウが買い戻されたことで上げる場面もあったが、週の後半にかけて中国の経済指標の悪化や、ドル高・ユーロ安が進行したことにより下落した。週では37.4ドルの下落。

[来週の見通し]

ダウと金の値動き次第だと考えられるが、欧州株高とダウ高が重ならない限り大きな値上がりはないのではないか。

【大豆】

[今週のまとめ]

週の初めは中国の対米関税引き上げなど米中の貿易摩擦から売りが先行した。その後、中国向け大型輸出成約が入ったことや、コーンベルトでの悪天候から大豆の作付けも遅れていることが支援材料となり買われた。悪天候によるコーンから大豆への転作が進むとの観測が支援材料となり金曜日に大きく下げた。週では16.2セント上昇して引けた。

[来週の見通し]

悪材料が揃っているが、大豆の作付け遅れ懸念から買い戻しの動きも入っている。週末も悪天候が予測されているため、作付け情報には注意したい。

[来週天気予報]

来週天気予報(アメリカ)

・コーンベルト東部:イリノイ州、インディアナ州、オハイオ州

天気:今後数日間は雨の見込み。

気温:北部では低温。それ以外の地域では気温が上昇。

・コーンベルト西部:アイオワ州、ネブラスカ州、ミネソタ州、ミズーリ州

天気:今後数日間は雨の見込み。

気温:北部では低温、それ以外の地域では気温が上昇。

西部では洪水が発生する可能性がある。

【天然ガス】

[今週のまとめ]

値動きは小さく、元になる情報も非常に少ないが生産量が下落しており値上がりした。木曜日のEIA在庫統計で天然ガスの在庫の増加量(予想+104B、結果+106B)は予想どおりで影響は限定的だった。週では0.08ドルの上昇だった。

[来週の見通し]

夏が近づき、今後は季節要因による動きは低調だと考えられる。例年より価格は安く在庫が少ないこと、新規輸出基地の稼働などLNGの輸出が好調なことから上昇傾向が見られる。日本時間5月23日23時30分のEIAの天然ガス在庫統計には注意したい。


※このHPページで紹介している相場の動きの見方や見通しは一般的な考え方に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。ご自身の判断にてお取引いただきますようお願いいたします。