相場分析2019年5月27日-5月31日

 

相場分析(2019年5月27日-5月31日)

【来週の経済指標カレンダー】

重要な指標

【ダウ】

[今週の相場まとめ]

アメリカ政府により通信機器大手ファーウェイの禁輸に続き、監視カメラ大手ハイクビジョンに対する禁輸措置など中国企業に対する締め付けが検討されており、貿易戦争激化の懸念の高まりから売りが入った。金曜日にトランプ・アメリカ大統領が米中協議に楽観的な見通しを示したことで今週も買い戻しが入った。週では147ドルの下落。

経済指標では、火曜日発表のアメリカ中古住宅販売戸数(予想535万件、結果519万件)、木曜日発表のアメリカ新規失業保険申請件数(予想21.5万件、結果21.1万件)やアメリカ新築住宅販売戸数(予想67.5万戸、結果67.3万戸)、金曜日発表のアメリカ耐久財受注(予想0.2%、結果-2.1%)など雇用以外はアメリカ経済の先行きに対する懸念材料だった。

[来週の見通し]

米中の間での貿易摩擦が激しくなっている。アメリカ政府の追加禁輸措置や、中国の対抗措置に注目したい。米中の首脳会談は6月末のG20の際に予定されている。
今週発表される主な経済指標は、5月28日23時00分アメリカ消費者信頼感指数、5月30日21時30分アメリカ新規失業保険申請件数、アメリカQ1国内総生産、5月31日21時30分アメリカPCEデフレーターなど。

【原油】

[今週の相場まとめ]

土曜日にサウジアラビアで行われたJMMCでサウジアラビアとUAEが減産の継続を主張したこと、サウジアラビアがフーシ派の発射したミサイルを迎撃したとの報が流れるなどペルシャ湾岸の地政学的リスクが高まっていることから買いが入った。一方で米中貿易摩擦が世界経済を減速させるとの観測、火曜日発表のAPIの週間統計(予想-130万バレル、結果+240万バレル)、水曜日発表のEIAの週間石油統計(予想-60万バレル、結果+470万バレル)とアメリカ国内の原油在庫が増加していることが懸念材料となり週の後半に大きく値段を下げ節目である60.00ドルを割り込んだ。また、金曜日26時発表のベーカー・ヒューズ稼働原油採掘リグ数が797基(先週比-5基)と3週連続の減少となった。週では4.15ドル下落して引けた。

[来週の見通し]

アメリカの対イラン政策でアメリカ兵が増強されるなど軍事行動が懸念されていること、サウジアラビアとイエメンのフーシ派との間の戦闘などペルシャ湾での地政学的リスクの高まっていることが引き続き支援材料。アメリカでは金曜日発表のベーカー・ヒューズ石油採掘リグ稼働数が先週の802基から5基減り797基となった。原油在庫が増加に転じているので、来週のアメリカの原油在庫にも注意したい。また、今週大きな動きはなかったが、混迷の続くベネズエラ・リビア情勢のニュースにも注意したい。

今週の主な指標は、日本時間5月28日29時30分のAPI週間原油在庫、29日23時30分のEIA週間原油在庫、31日26時00分発表のベーカー・ヒューズ石油採掘リグ稼働数。

【金】

[今週の相場まとめ]

アメリカの政府がファーウェイに続き中国企業の禁輸措置を検討しているとの報が流れ、貿易戦争激化の観測からリスク回避の買いが入った。一方で、ドル高・ユーロ安が進み、金の売りが入りやすかった。金曜日はアメリカ大統領が米中協議の今後について楽観的な見通しを示すと金が下落する場面も見られたが、英国首相が辞任を発表したことから政治的な混乱が続くと予想されたことと日本時間5月24日21時30分発表のアメリカ耐久財受注(予想0.2%、結果-2.1%)が軟調だったことから買いが入った。週では7.8ドル上昇して引けた。

[来週の見通し]

米中首脳会談開催は6月末のG20の際に予定されている。テロと軍事行動が相次いでいるペルシャ湾情勢に注目したい。また、首相が辞任するイギリスの政治情勢にも注意。

今週発表される主な経済指標は、5月28日23時00分アメリカ消費者信頼感指数、5月29日16時55分ドイツ失業率、5月30日21時30分アメリカ新規失業保険申請件数、アメリカQ1国内総生産、5月31日21時30分アメリカPCEデフレーターなど。

【白金】

[今週の相場まとめ]

米中間の貿易摩擦に対する金とダウの動きに左右された。週の前半はアメリカ政府が新たに中国企業に対する禁輸措置を検討していると伝えられ、摩擦の激化懸念により下落した。また週を通して、ドル高・ユーロ安だったことが懸念材料だった。金曜日にドル高が一服したこととアメリカ大統領の米中協議に対する楽観的な見通しが伝えられると買いが入った。週では22.4ドルの下落。

[来週の見通し]

ダウが値下がり傾向にあることと為替が欧州経済の弱さからドル高に振れる傾向にあるので、白金は一段と安値になるのではないかと考えられる。

【大豆】

[今週のまとめ]

悪天候による大豆への作付け遅れ観測が支援材料となり上げて始まった。その後、悪天候出の作付け遅れや貿易摩擦での需要減に対し農家への補助が行われることが発表されたことが大豆の下落を後押しした。金曜日はコーンの急伸に追随し価格を上げた。週では1.6セント上昇して引けた。

[来週の見通し]

大口輸出成約がないことや、大豆へ作付けシフト懸念から売りが入っている。週末も引き続き悪天候が予測されているおり、大豆とコーンの作付けの進行情報には注意したい。

[来週天気予報]

来週天気予報(アメリカ)

・コーンベルト東部:イリノイ州、インディアナ州、オハイオ州

天気:今後数日から半月の間は低気圧が連続して通過することから雨の見込み。

気温:気温は今後も平年以下の見込み。

・コーンベルト西部:アイオワ州、ネブラスカ州、ミネソタ州、ミズーリ州

天気:今後数日から半月の間は低気圧が連続して通過することから雨の見込み。

気温:気温は今後も平年以下の見込み。  

ミシシッピー川で洪水が発生している。悪天候と低温のダブルパンチで作付けは進んでいない。

【天然ガス】

[今週のまとめ]

値動きが大きくなってきたが元になる情報も非常に少ない。生産量が下落していることと輸出が増えていることから値上がりした。木曜日のEIA在庫統計で天然ガスの在庫の増加量(予想+104B、結果+100B)は予想より在庫が減少しているが、影響は限定的だった。週では0.028ドルの上昇だった。

[来週の見通し]

夏が近づき、気温の上昇とともに発電需要が増えている。輸出の増加が予想されているが、世界経済の先行き次第。日本時間5月30日23時30分のEIAの天然ガス在庫統計には注意したい。


※このHPページで紹介している相場の動きの見方や見通しは一般的な考え方に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。ご自身の判断にてお取引いただきますようお願いいたします。