相場分析2019年5月6日-5月10日

 

相場分析(2019年5月6日-5月10日)

【来週の経済指標カレンダー】

重要な指標

【ダウ】

[今週の相場まとめ]

今週もアメリカ企業の1-3月期の決算発表に左右される展開だった。月曜日のアルファベットの決算は軟調、火曜日のアップルの決算は好調とまちまち。水曜日にFOMC後のFRB議長の会見で利上げの必要性を否定したため下落した。木曜日の新規失業保険申請数(予想21.5万件、結果23.0万件)は軟調だったが、金曜日発表の雇用統計ではアメリカ雇用統計は非農業部雇用者数(予想18.1万人、結果26.3万人)、失業率(予想3.8%、結果3.6%)と好調で値上がりした。ただ賃金上昇率は(予想3.3%、結果3.2%)と伸び悩みが見られた。週では7ドルの下落。

[来週の見通し]

来週も続くアメリカ企業の1-3月の企業決算に注目。来週はウォルト・ディズニー(8日)に注目したい。企業決算は山場を越えている、全体として75%の企業で収益が予想を上回っている。


主な経済指標は、5月9日21時30分アメリカ新規失業保険申請件数、5月10日21時30分アメリカCPI。

【原油】

[今週の相場まとめ]

火曜日にベネズエラでクーデターが呼びかけられるなど政治的混迷が高まったことと水曜日にイランに対するアメリカの経済制裁強化が実行されたことが週を通しての支援材料となった。火曜日発表のAPIの週間統計(予想+150万バレル、結果+680万バレル)、水曜日発表のEIAの週間石油統計(予想+150万バレル、結果+990万バレル)共に予想以上に原油の在庫が増加し1年7か月ぶりの高水準になっていることを受けて下落、金曜日には雇用統計が好調だったことから世界経済への先行き懸念が後退し買いが入った。26時発表のベーカー・ヒューズ稼働原油採掘リグ数が先週比807基(先週比+2基)と2週連続の減少となったことで若干の売りが入った。週では1.06ドル下落して引けた。

[来週の見通し]

OPECがイラン産原油の供給を補うような増産をするかどうかの続報に注意。増産が決まれば、原油相場への懸念材料となる。一方で、引き続き内戦によるリビア産原油の供給減少懸念、アメリカの経済制裁で禁輸状態になったイラン産原油の供給不安で需給が締まっていること、ベネズエラの政治的混迷が支援材料。また、アメリカでは金曜日発表のベーカー・ヒューズ石油採掘リグ稼働数が先週の805基から2基増え807基となった。若干の増加となったが高水準にある来週のアメリカの原油在庫の増減には特に注意したい。

今週の主な指標は、日本時間5月7日29時30分のAPI週間原油在庫、8日23時30分のEIA週間原油在庫、10日26時00分発表のベーカー・ヒューズ石油採掘リグ稼働数。

【金】

[今週の相場まとめ]

週の前半は、決算が堅調なことからダウ高、ドル高・ユーロ安から金の売りが入りやすい展開だった。水曜日のFOMC終了後のFRB議長会見で利下げの見方が後退、ドル高・ユーロ安から売りが入った。金曜日は雇用統計が雇用では好調だったが賃金上昇率が伸び悩んだことなどから、ユーロ高・ドル安を受けて上昇した。週では1.3ドル下落して引けた。

[来週の見通し]

アメリカの決算発表は全体的に好調でダウが高値を維持していることは懸念材料。またヨーロッパ経済の先行き見通しは悪く、ドル高・ユーロ安になりやすい傾向にあることには注意。

今週発表される主な経済指標は、

5月6日18時00分EU小売売上高、5月9日21時30分アメリカ新規失業保険申請件数、5月10日21時30分アメリカCPI。

【白金】

[今週の相場まとめ]

金と為替の動きに左右された。週の前半はドル高・ユーロ安で下落、860.0ドルを割り込むなど1か月ぶりの安値を付けた。金曜日は金の反発を受けて上昇した。週では28.8ドルの下落。

[来週の見通し]

ダウと金の値動きには注意する。また、アメリカとヨーロッパの経済指標の発表に注意したい。

【大豆】

[今週のまとめ]

中国向け大型輸出成約がないこと、通貨の安いブラジル産、・アルゼンチン産がアメリカ産より競争力を持っていること、中国で蔓延している豚コレラによって飼料としての大豆需要の伸び悩みがあること、悪天候や洪水によるコーンから大豆への転作が現実的になっていることが懸念材料。週では26.1セント下落して引けた。

[来週の見通し]

悪材料が揃っており、米中協議の合意と裏付けとなる成約がない限り、来週も下落するのではないか。

[来週天気予報]

来週天気予報(アメリカ)

コーンベルトでは降雨によりイリノイ州ロックアイランドではミシシッピ川の危険水位が過去最高水準まで上昇している。

・コーンベルト東部:イリノイ州、インディアナ州、オハイオ州

天気:5月7日は雨。

気温:5月4日は平年以下、5日は平年以上。6-7日はまちまち。

・コーンベルト西部:アイオワ州、ネブラスカ州、ミネソタ州、ミズーリ州

天気:5月4-7日はまとまった雨。

気温:5月4日は平年以上。5日はまちまち、6日は平年以下、7日はまちまち。

【天然ガス】

[今週のまとめ]

値動きは小さく、元になる情報も非常に少ない。木曜日のEIA在庫統計で天然ガスの在庫の増加量(予想+118B、結果+123B)は予想より少なく値上がりした。週では0.16ドルの下落だった。

[来週の見通し]

悪天候などによる突発的な気温低下や降雪はあるものの、今後も季節要因による動きは低調だと考えられる。例年より価格は安く、また在庫も少ないため上昇傾向が見られる。日本時間5月9日23時30分のEIAの天然ガス在庫統計には注意したい。


※このHPページで紹介している相場の動きの見方や見通しは一般的な考え方に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。ご自身の判断にてお取引いただきますようお願いいたします。