相場分析2019年6月10日-6月14日

 

相場分析(2019年6月10日-6月14日)

【来週の経済指標カレンダー】

重要な指標        

【ダウ】

[今週の相場まとめ]

米中、米墨間の貿易摩擦の長期化懸念が懸念材料だったが、上昇して始まった。火曜日のFRB議長講演で利下げの観測が強まったこと、金曜日の雇用統計が弱気な結果(予想18.5万人、結果7.5万人)だったことがさらに利下げの期待感を強め支援材料となった。週では1283ドルの上昇。

経済指標では、月曜日発表のアメリカISM製造業景況指数(予想53.0、結果52.1)は2016年10月以来の低水準だった。火曜日発表のアメリカ新規製造業受注は(予想-0.9%、結果-0.8%)、水曜日発表のISM非製造業指数は(予想55.5、結果56.9)と木曜日発表の新規失業保険申請件数(予想21.5万件、結果21.8万件)は堅調だった。

[来週の見通し]

米中の間での貿易摩擦は続いているが、第3弾に当たる関税の適用が2週間遅れることが好感されている。ただ、引き続き中国政府対抗措置の続報やアメリカのメキシコへの関税が6月10日月曜日に発動されるかどうかに注目したい。また、月曜以降続報がないが巨大IT企業向けの反トラスト法での捜査が行われる件の続報に注意したい。
今週発表される主な経済指標は、6月11日21時30分アメリカ生産者物価指数、6月12日21時30分アメリカ消費者物価指数、6月13日21時30分アメリカ新規失業保険申請件数、6月7日21時30分アメリカ小売売上高など。

【原油】

[今週の相場まとめ]

先週トランプ・アメリカ大統領がメキシコに対し制裁関税を検討していると報じられたことで、世界経済への先行き不安感から大きく下げた。また、原油在庫が火曜日発表のAPIの週間統計(結果+350万バレル)、水曜日発表のEIAの週間石油統計(予想-80万バレル、結果+670万バレル)と原油在庫が増加したほか、ガソリン在庫も(予想+60万バレル、+320万バレル)と増加したことが懸念材料となった。一方で、木曜日にアメリカの対メキシコ関税の先送り観測から買い戻され、金曜日にサウジアラビアの石油相がOPECは減産続行で意見がまとまりつつあると発言したこと、26時発表のベーカー・ヒューズ稼働原油採掘リグ数が789基(先週比-11基)となったことから上昇した。週では0.62ドル上昇して引けた。

[来週の見通し]

アメリカの対イラン政策でペルシャ湾での地政学的リスクが高まっているので続報に注意。また対メキシコの報復関税が10日に発動されるかどうかには注目したい。また、原油・ガソリン在庫が予想以上に増加しているので、来週のアメリカの原油・ガソリン在庫には特に注意したい。また、今週も大きな動きはなかったが、混迷の続くベネズエラ・リビア情勢のニュースにも注意。

今週の主な指標は、日本時間6月11日30時30分のAPI週間原油在庫、12日23時30分のEIA週間原油在庫、14日26時00分発表のベーカー・ヒューズ石油採掘リグ稼働数。

【金】

[今週の相場まとめ]

米墨間の貿易戦争の観測からダウが軟調だったことが週の初めは支援材料となり、リスク回避の買いが入った。火曜日のFRB議長講演を受けた利下げ観測の高まりからドル安が進んだことも支援材料。木曜日にはアメリカの対メキシコ関税の先送り観測から売りが入った。金曜日はアメリカの雇用統計の弱気な結果からで世界経済の先行き懸念が高まり大きく上昇した。週では33.1ドル上昇して引けた。

[来週の見通し]

米墨間の関税が10日に発動されるかの情報に注意。また中国のアメリカに対する対抗措置や米中間の協議の続報の続報にも注意したい。今週発表される主な経済指標は、6月11日21時30分アメリカ生産者物価指数、6月12日21時30分アメリカ消費者物価指数、6月13日21時30分アメリカ新規失業保険申請件数、6月7日21時30分アメリカ小売売上高。

【白金】

[今週の相場まとめ]

米墨間の貿易摩擦に対する懸念からドル安だったことや欧米の株高が支援材料となった。ただし、景気の先行き懸念から上値は重かった。木曜日にアメリカの対メキシコ関税の延期観測から買いが入った。週を通りして金の堅調が下値を支えた。週では11.9ドルの上昇。

[来週の見通し]

米墨間の貿易摩擦での交渉妥結を楽観視する向きや利下げ観測からダウが値上がり傾向にあるので、白金は値上がりするのではないかと考えられる。6月10日月曜日に対メキシコ関税が発動されるかに注目したい。

【大豆】

[今週のまとめ]

週の初めは中国向けの輸出が行われていることが好感され買いが入った。火曜日以降は米中の貿易摩擦に続き米墨間での貿易摩擦も懸念されたこと、悪天候が週末に一段落することによる作付け遅れの懸念後退から下落した。週では19.3セント下落して引けた。

[来週の見通し]

週末に悪天候が一段落するとの予報で農作業の進展が見込まれる。来週の作付けの進展情報には引き続き注意したい。

[来週天気予報]

来週天気予報(アメリカ)

・コーンベルト東部:イリノイ州、インディアナ州、オハイオ州

天気:今後数日間、雨はない見込み。

気温:週末は平年より高めになる見込み。

・コーンベルト西部:アイオワ州、ネブラスカ州、ミネソタ州、ミズーリ州

天気:今後数日間、雨はない見込み。

気温:週末は平年より高めになる見込み。

【天然ガス】

[今週のまとめ]

気温が上がらず発電需要の落ち込み予想から下落した。木曜日のEIA在庫統計で天然ガスの在庫が(予想+111B、結果+119B)が予想より増加していたことも懸念材料となり、3年ぶりの安値となっている。金曜日に天候の回復から需要増が見込まれ、わずかに上昇した。週では0.103ドルの下落だった。

[来週の見通し]

気温が上がるとの予報で発電需要が増えると予想されている。新しい輸出基地の完成でLNG輸出の増加が見込まれているが、今後の世界経済の先行き次第。日本時間6月13日23時30分のEIAの天然ガス在庫統計には注意したい。


※このHPページで紹介している相場の動きの見方や見通しは一般的な考え方に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。ご自身の判断にてお取引いただきますようお願いいたします。