相場分析2019年6月3日-6月7日

 

相場分析(2019年6月3日-6月7日)

【来週の経済指標カレンダー】

重要な指標

【ダウ】

[今週の相場まとめ]

米中間の貿易末の長期化懸念が週を通して下落の材料だった。中国が対抗措置としてレアアースの輸出制限や報復関税を検討していることが懸念材料。また金曜日にトランプ・アメリカ大統領が対メキシコの制裁関税を検討と新しい火種が生まれたことも懸念材料となった。週では794ドルの下落。

経済指標では、火曜日発表のアメリカ消費者信頼感指数(予想130.1、結果140.1)は予想以上、木曜日発表のアメリカQ1国内総生産(予想3.1%、結果3.1%)と新規失業保険申請件数(予想21.6万件、21.5万件)とほぼ市場予想と一致だったが大きな影響はなかった。

[来週の見通し]

米中の間での貿易摩擦が今週も激しくなっている。中国政府のレアアース輸出制限措置や、報復関税の動向に注目したい。米中の首脳会談は6月末のG20の際に予定はされている。また新たな火種である、メキシコへの報復関税の続報にも注意したい。
今週発表される主な経済指標は、6月3日23時00分アメリカISM製造業景況指数、6月4日23時00分アメリカ製造業新規受注、6月5日23時00分アメリカISM非製造業指数、6月6日21時30分アメリカ新規失業保険申請件数、6月7日21時30分アメリカ雇用統計など。

【原油】

[今週の相場まとめ]

週の前半はペルシャ湾岸の地政学的リスクが高まっていることや主要生産国の減算見通しから買いが入った。一方で米中貿易摩擦が世界経済を減速させるとの懸念から上値は重かった。水曜日に中国がアメリカに対して報復措置を検討していると報じされると下落に転じた。金曜日にトランプ・アメリカ大統領がメキシコに対し制裁関税を検討していると報じられると、世界経済への先行き不安感から大きく下げた。一方で、原油在庫は水曜日発表のAPIの週間統計(結果-526万バレル)、木曜日発表のEIAの週間石油統計(予想-86万バレル、結果-28万バレル)はまちまちな結果だった。また、金曜日26時発表のベーカー・ヒューズ稼働原油採掘リグ数が800基(先週比+3基)となった。週では5.58ドル下落して引けた。

[来週の見通し]

ペルシャ湾での地政学的リスクの高まっていることは引き続き注意すべき支援材料。今週浮上した対メキシコの報すく関税の続報には注意したい。また、原油在庫が増加しているので、来週のアメリカの原油在庫にも注意したい。また、今週も大きな動きはなかったが、混迷の続くベネズエラ・リビア情勢のニュースにも注意。

今週の主な指標は、日本時間6月4日30時30分のAPI週間原油在庫、5日23時30分のEIA週間原油在庫、7日26時00分発表のベーカー・ヒューズ石油採掘リグ稼働数。

【金】

[今週の相場まとめ]

米中間の貿易戦争激化の観測からダウが軟調だったことが週を通して支援材料となり、リスク回避の買いが入った。一方で、欧州議会選挙でEU懐疑派の議席が増えるなど欧州の政治経済の先行き不透明感からドル高・ユーロ安が進み、金の売りが入りやすく上値は重かった。金曜日はアメリカ大統領が対メキシコの制裁関税を検討しているとの報が流れたことで世界経済の先行き懸念が高まり、金は大きく上昇した。週では24.0ドル上昇して引けた。

[来週の見通し]

米墨間の制裁関税に関する情報に注意。また中国がレアアース・報復関税・信頼できない企業リストなど対抗措置を検討しているので続報に注意したい。今週発表される主な経済指標は、6月3日23時00分アメリカISM製造業景況指数、6月4日23時00分アメリカ製造業新規受注、6月5日23時00分アメリカISM非製造業指数、6月6日21時30分アメリカ新規失業保険申請件数、6月7日21時30分アメリカ雇用統計など。

【白金】

[今週の相場まとめ]

米中間の貿易摩擦に対する金とダウの動きに左右された。週の前半は欧州議会選挙でEU懐疑派の議席が増えたことでドル高・ユーロ安だったことが懸念材料だった。金曜日にドル高が一服したこととアメリカ大統領の対メキシコ制裁関税を検討していることが伝えられると売りが入った。週を通りして金の堅調が下値を支えた。週では13.8ドルの下落。

[来週の見通し]

米中に続き、米墨間の貿易摩擦で、経済の先行き不安が高まり、ダウが値下がり傾向にあること、為替が欧州経済の弱さからドル高に振れる傾向にあるので、白金は一段と安値になるのではないかと考えられる。

【大豆】

[今週のまとめ]

悪天候による大豆の作付け遅れ観測が支援材料となり大きく上げた。その後、米中の貿易摩擦での需要減への懸念や悪天候による作付け遅れからの品質低下懸念から下落した。週では37.2セント上昇して引けた。

[来週の見通し]

大豆の作付け懸念から買いが入っている。週末のは悪天候が一段落するが洪水や土壌の水分過剰などもあり作付けの進展情報には注意したい。

[来週天気予報]

来週天気予報(アメリカ)

・コーンベルト東部:イリノイ州、インディアナ州、オハイオ州

天気:ミシシッピー川東側では雨が降っているが天候は回復に向かっている。週末は降雨がない見込み。

気温:平年並みまで上昇している。

・コーンベルト西部:アイオワ州、ネブラスカ州、ミネソタ州、ミズーリ州

天気:ミシシッピー川西側では好天となっている。

気温:平年並みまで上昇している。

【天然ガス】

[今週のまとめ]

値動きが大きくなってきたが元になる情報も非常に少ない。気温が上がらず発電需要の落ち込み予想から下落した。木曜日のEIA在庫統計で天然ガスの在庫の増加量(予想+110B、結果+114B)は予想より在庫が増加していたことも懸念材料。週では1.40ドルの下落だった。

[来週の見通し]

夏が近づき、気温が上がらない予報で発電需要は増えない見込み。新しい輸出基地の完成で輸出の増加が予想されているが、世界経済の先行き次第。日本時間6月6日23時30分のEIAの天然ガス在庫統計には注意したい。


※このHPページで紹介している相場の動きの見方や見通しは一般的な考え方に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。ご自身の判断にてお取引いただきますようお願いいたします。