相場分析2019年7月29日-8月2日

 

来週の経済指標カレンダー

重要な指標

株式指数

ダウ

[今週の相場まとめ]

週を通してFRBの利下げ観測が株価を下支えしたほか、本格化したアメリカ企業の第2四半期の決算が株価を左右した。月曜日は週ではハイテク企業の決算への期待感から買いが入った。火曜日はコカ・コーラや製造コングロマリットユナイテッドテクノロジーの好決算とアメリカ通商代表が29日に訪中するとの報道から買いが入った。水曜日はナスダックやS&P500はテキサス・インスツルメンツやフェイスブック、UPSの好決算を受けて上昇したが、ダウはキャタピラーやボーイングの冴えない決算か下落した。木曜日はアマゾンやフォードモーターズ、ザイリンクスの決算が事前用に届かず下落した。ECB理事会後のドラギECB総裁は域内の景気は減速しているが景気後退のリスクは低く直ちに行動は起こさないというタカ派発言を行ったことが懸念材料となった。金曜日はスターバックスやアルファベット、ツイッター、マクドナルドの好決算を好感し上昇した。アメリカ第2四半期GDPが予想の1.8%を上回り2.1%となったことで来週利下げが行われるとの見通しが強まったことも支援材料となった。 419ドルの上昇。

経済指標では、火曜日発表のアメリカ中古住宅販売数が予想の66.0万戸に対し64.6万戸、水曜日発表のアメリカ中古住宅販売数が予想の533万戸に対し527万戸と予想以下の結果 。木曜日発表のアメリカ耐久財受注が予想0.8%を上回る2.0%、 アメリカ失業保険新規申請件数は予想22.0万件に対し20.6万件と好調だった。

[来週の見通し]

29日から北京で行われるアメリカと中国間の貿易協議の続報と30日31日に行われるFOMCで利下げが行われるかが注目ポイント。 また来週の主な企業決算は30日アップル、31日クアルコム、1日GM、2日エクソン・モービル、シェブロン。

来週発表される主な経済指標は、7月30日23時00分発表のアメリカ消費者信頼感指数数、7月31日27時00分のFOMC声明・記者会見、8月1日21時30分発表のアメリカISM製造業購買担当者景況指数、8月2日21時30分発表のアメリカ失業保険新規申請件数、23時00分発表のアメリカ製造業新規受注、23時00分発表のアメリカミシガン大学消費者信頼感指数。

[テクニカル分析]

買いトレンド。

[予想の振り返り]

総合上げ上げ上げ上げ上げ
SMA上げ上げ上げ上げ上げ
MACD中立下げ下げ下げ下げ
一目均衡表上げ上げ上げ上げ上げ
実際上げ上げ下げ下げ上げ

木曜日にECBでのタカ派発言と、アメリカ企業決算の悪化から下落したことを予想できなかった。もっと、ダウ構成株の決算の事前予想などを加味しないといけない。特に水曜日はダウ以外のアメリカ株式指標は最高値となりダウだけが構成株のため下落しているような事象を予測する必要がある。テクニカル指標は実際の相場がほぼ上げ一辺倒だったので、特にいうことはないがMACDが下げを示していることが気になる。

エネルギー

原油

[今週の相場まとめ]

世界経済の減速と原油供給過剰懸念が引き続き相場の重しだった。一方で、イランの革命防衛隊がイギリス籍のタンカーを拿捕した事件やイランがCIAのスパイを17人逮捕(一部処刑との報も)し、ホルムズ海峡の地政学的リスクが高まったことは支援材料。アメリカの原油在庫は火曜日発表のAPIの週間統計(結果1096万バレル減)と水曜日発表のEIAの週間石油統計(予想401.6万バレル減、結果1084万バレル減)と原油在庫は減少しているがガソリン在庫(22万バレル減)・留出油在庫(61万バレル増)は予想より在庫が増加した。木曜日にECBが金融緩和の必要性を声明したことで一時上昇する局面もあったが在庫過剰懸念が重しとなった。金曜日は メリカ第2四半期GDPが予想の1.8%を上回り2.1%となったことを受け、株式市場が堅調に推移したことから原油も堅調に推移した。日本時間7月26日26時発表のベーカー・ヒューズ稼働原油採掘リグ数は776基(先週比-3基)だった。 週では2.44ドル上昇して引けた。

[来週の見通し]

引き続き世界経済の減速による需要の下落懸念が重しとなると考えられる。29日から北京で再開される米中間の通商協議、7月のFOMCの声明内容は注目ポイント。また、核開発をめぐるイランとアメリカ・イギリスの対立の行方や続報のないリビアやベネズエラの情勢にも注意を払いたい。

来週の主な指標は、日本時間7月30日29時30分のAPI週間原油在庫、31日23時30分のEIA週間原油在庫、8月2日26時00分発表のベーカー・ヒューズ石油採掘リグ稼働数。

[テクニカル分析]

売りトレンド。

[予想の振り返り]

総合下げ下げ下げ下げ下げ
SMA下げ下げ下げ下げ下げ
MACD下げ下げ下げ下げ下げ
一目均衡表上げ上げ上げ上げ上げ
実際下げ上げ上げ上げ上げ

先週までの下落傾向にテクニカル指標が引っ張られており、日在市での予測はほぼ全滅といってよい。このぐらいの期間がないと一目均衡表は反転しないので、原油のようなスパンの値動きには不適かもしれない。

天然ガス

[今週のまとめ]

天気予報で週末の気温低下が予想され、需要減予測で下落した。木曜日のEIA在庫統計で天然ガスの在庫は予想+62Bに対し、結果+65Bと予想より増加ペースが小さいと判断され買いが入った。今後の気温上昇におうじた需要増から買いが入る展開もあったがガス生産が増加している事への懸念から下落し、3年ぶりの安値に沈んだ。

[来週の見通し]

3年ぶりの安値となっている。来週以降8月下旬まで気温が高い予報で、冷房用発電需要が増加する見通しから上昇するすると考えられるが、一方で、生産量の増加が上値を抑える展開になると考えられる。日本時間8月1日23時30分のEIAの天然ガス在庫統計に注意したい。

[テクニカル分析]

売りトレンド。

[予想の振り返り]

総合下げ下げ下げ下げ下げ
SMA下げ下げ下げ下げ下げ
MACD下げ下げ下げ下げ下げ
一目均衡表下げ下げ下げ下げ下げ
実際上げ下げ下げ上げ下げ

気温の予想に基づく需要と生産量予測を予想に取り込む必要がある。特に生産量の増加が週の後半の相場を左右している。下げ傾向に見えているためテクニカル指標は一致しているが下げの中の上げを予測できていない。

貴金属

[今週の相場まとめ]

週を通して30日31日両日に予定されているFOMCでの利下げ期待から堅調に推移した。ただし、大幅利下げ観測の後退や、木曜日のECB理事会後の声明でECBも金融緩和に踏み切る見通しが広がったことからドル高に振れたことが重しとなった。金曜日発表のアメリカ第2四半期GDPが予想の1.8%を上回り2.1%となったことで一時売られたが、FOMCを控えたポジション調整の買いが入った。

[来週の見通し]

タンカーの拿捕などアメリカ・イギリスとイランの間の対立の続報、来週29日から北京で行われる米中協議の進展状況、30日から予定されているFOMCで利下げが行われるかどうかが注目ポイントになるだろう。

来週発表される主な経済指標は、7月30日23時00分発表のアメリカ消費者信頼感指数数、7月31日27時00分のFOMC声明・記者会見、8月1日21時30分発表のアメリカISM製造業購買担当者景況指数、8月2日21時30分発表のアメリカ失業保険新規申請件数、23時00分発表のアメリカ製造業新規受注、23時00分発表のアメリカミシガン大学消費者信頼感指数。

[テクニカル分析]

買いトレンド。

[予想の振り返り]

総合上げ上げ上げ上げ上げ
SMA上げ上げ上げ上げ上げ
MACD下げ下げ下げ下げ下げ
一目均衡表上げ上げ上げ上げ上げ
実際下げ下げ上げ下げ上げ

今週はFRBの利下げ観測に左右された。月曜日など、為替変動による金の上下をもっと織り込んで予想する必要がある。週の後半の予想はまずまず。

白金

[今週の相場まとめ]

今週も全体的に金相場に連動した。FOMCを控えFRBの利下げ期待が下値を支えた。アメリカ経済の好調な経済指標と、企業の好決算、ECB理事会後の声明でECBも利下げを行うとの観測からドル高が進んだことで売りが入り下落する展開だった。

[来週の見通し]

30日から予定されているFOMCで利下げが行われるかどうかが最大の注目ポイント。また、29日から始まる米中間の協議などによるアメリカ株式市場・為替の動きにも注意したい。

[テクニカル分析]

買いトレンド。

[予想の振り返り]

総合上げ上げ上げ上げ上げ
SMA上げ上げ上げ上げ上げ
MACD上げ上げ上げ上げ上げ
一目均衡表上げ上げ上げ上げ上げ
実際上げ上げ上げ下げ下げ

週の前半の上げは予想しきれたのではないか。レンジの上側はECBの利下げ観測から来ており織り込んでいたなかったことが要因。水曜日の上げが大きかったため、週の後半の下げをどのテクニカル指標も予想できていない。

穀物

来週天気予報

天気予報(アメリカ)
・コーンベルト東部:イリノイ州、インディアナ州、オハイオ州
天気:北部では散発的な降雨、中部や南部では降雨はない。
気温:平年並みに気温低下している、週明けからは上昇の見込み。
・コーンベルト西部:アイオワ州、ネブラスカ州、ミネソタ州、ミズーリ州
天気:北部で散発的な降雨。
気温:平年並みに気温低下している、週明けからは上昇の見込み。

大豆

[今週のまとめ]

コーンベルトで気温が低下し、高温による作柄懸念は後退し売りが入った。中国向けの輸出がキャンセルされたことも懸念材料となった。7月22日発表の作柄報告では良以上は据え置きの54%(平年71%)となった。開花率40%(平年66%)、着さや率7%(平年28%)と生育が遅れている。水曜日に米中協議が29日より北京で行われるとの報道は需要回復期待からの買いを呼んだ。週では30.2セント上昇して引けた。

[来週の見通し]

コーンベルトでは気温が低下し熱波の作柄への影響懸念が後退しているが、今度は少雨による乾燥と作柄への懸念が出始まっている。大豆の作柄について7月29日発表のUSDAのクロップレポートの内容に注目したい。29日から北京で行われる米中の貿易協議の内容は注目ポイント。

[テクニカル分析]

売りトレンド。

[予想の振り返り]

総合下げ下げ下げ下げ下げ
SMA下げ下げ下げ下げ下げ
MACD下げ下げ下げ下げ下げ
一目均衡表下げ下げ下げ下げ下げ
実際下げ下げ上げ下げ下げ

相場が下げ一辺倒だったので、よく当たったとは言えない。エントリポイントの予想は上手くいっていない。火曜日以外レンジはとらえきれたのではないか。水曜日の米中協議のヘッドラインはニュース自体を予測できなかった。

コーン

[今週のまとめ]

コーンベルトでは週末から気温が低下し穏やかな天候が予測され作柄への影響懸念が後退し売りが入る展開だった。7月22日発表の作柄報告では良以上は57%となり-1%悪化し平年の75%を下回っている。受粉(シルキング)率も35%(平年66%)、ドウ(結実)率は5%(平年10%)と依然として大きく生育が遅れている。

[来週の見通し]

コーンベルトでは週末から気温が低下し、穏やかな天候が予測され売りが入りやすい展開となっているが、一部地域では雨が降らず乾燥が始まっている。コーンは授粉期には乾燥に弱いため今後の天気予報と、7月29日発表のUSDAのクロップレポートの内容に注目したい。

[テクニカル分析]

売りトレンド。

[予想の振り返り]

総合下げ下げ下げ下げ下げ
SMA下げ下げ下げ下げ下げ
MACD下げ下げ下げ下げ下げ
一目均衡表上げ下げ下げ上げ上げ
実際上げ下げ下げ下げ下げ

420セントの抵抗線の突破は予測できなかった。主に天気予報で気温が低くなることを加味しきれていないことが要因。あと月曜日のクロップレポートでの作柄悪化は予想外だった。


※このHPページで紹介している相場の動きの見方や見通しは一般的な考え方に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。ご自身の判断にてお取引いただきますようお願いいたします。