相場分析2019年7月8日-7月12日テンプレート

来週の経済指標カレンダー

重要な指標

ダウ

[今週の相場まとめ]

先週行われた米中首脳会談で通商協議の再開、関税戦争の一時休戦で合意したことで、輸出関連株が上昇を牽引して月曜日はスタートした。火曜日はトランプ政権が航空機産業への補助金をめぐる対立でEUに対し40億ドル分の関税を検討していると報道されたことが懸念材料となったが上昇で引けた。独立記念日前の水曜日は今週発表された経済指標がいずれも弱気な内容だったことでFRBが早期に利下げに踏み切るとの観測からダウ工業株、S&P500など主な指標が史上最高値を更新、ダウ先物市場は一時27000ドルを上回った。金曜日に発表された雇用統計が予想より好調な結果となると利下げ観測が後退し下落した。週では69ドル上昇して引けた。

経済指標では、月曜日発表のアメリカ ISM製造業景気指数は予想51.0、結果57.7、水曜日発表のアメリカISM非製造業総合指数は予想55.9、結果は55.1、アメリカ製造業新規受注が予想0.4%減、結果0.7%減といずれも予想を下回る内容、金曜日発表のアメリカ雇用統計では非農業部門雇用者数が予想16.0万人増加に対し22.4万人増加と大幅に上回った。

[来週の見通し]

アメリカとEUの間の貿易摩擦による関税発動に関する続報、7月7日にイランがウラン濃縮再開をすることでアメリカ・イラン間の対立が激化するかどうか、FRBやトランプ政権が政策金利の利下げについて言及するかどうかに注目したい。

来週発表される主な経済指標は、7月11日21時30分アメリカ消費者物価指数、アメリカ失業保険新規申請件数、7月12日21時30分アメリカコアPPI、アメリカ生産者物価指数。

[テクニカル分析]

買いトレンド。ストキャスティクスが過熱感を示している。

原油

[今週の相場まとめ]

週の前半は米中の首脳会談後米中協議の再開や、関税戦争の休戦が発表されたことで買いが入った。7月1日、2日のOPEC総会の決定は日量120万バレルの減産を9か月継続となったが目新しさはない内容で影響はなく、世界経済の減速懸念から下落した。アメリカの原油在庫は火曜日発表のAPIの週間統計(結果500万バレル減少)と水曜日発表のEIAの週間石油統計(予想-300万バレル、結果-108万バレル)と原油在庫が減少しているが、増加ペースが下がったことで需給が緩むとの見通しから売りが入ったが、アメリカ株式市場が早期利下げへの期待から急伸し、ダウやS&P500が史上最高値を更新したことを受けて買い戻された。週の後半は木曜日にイラン産原油をシリアに輸送していたイランのタンカーがジブラルタルで英海軍に拿捕されたことで、中東の地政学的リスクが高まったこと、OPECの原油生産量が日量で3000万バレルを割り込む水準まで低下していると報道されたことが支援材料となり上昇して週の取引を終えた。 日本時間7月5日26時発表のベーカー・ヒューズ稼働原油採掘リグ数は788基(先週比-5基)だった。 週では1.76ドル下落して引けた。

[来週の見通し]

7月7日以降にイランが核開発のための高濃縮ウランの濃縮を再開するかが注目ポイント。濃縮再開となれば、2015年の7国間(米英仏独中露、イラン)核合意の破綻から、核開発の放棄を条件としていた国連制裁の再開も視野にはいることとなり、ペルシャ湾入り口のホルムズ海海峡を通過する原油供給への地政学的リスクが高まることとなると考えれる。続報のないリビアやベネズエラの情勢にも注意を払いたい。

来週の主な指標は、日本時間7月9日30時30分のAPI週間原油在庫、10日23時30分のEIA週間原油在庫、11日26時00分発表のベーカー・ヒューズ石油採掘リグ稼働数。

[テクニカル分析]

買いトレンド。

[今週の相場まとめ]

月曜日は先週行われた米中の首脳会談で協議の再開と関税発動の延期が発表されたことを好感し下落で始まった。火曜日は各国の経済指標が軟調となっていることを受けて、世界経済の減速懸念からリスク回避の買いが入った。トランプ政権がエアバスへの補助金をめぐって対EUへの関税拡大を検討していること支援材料となった。水曜日に発表されたアメリカISM非製造業総合指数(予想55.9、結果55.1)と製造業新規受注(予想0.4%減、結果0.7%減)と予想を下回った弱気な 経済指標となると利下げの期待が高まり、ドル安となったことから買いが入った。金曜日の雇用統計で非農業部門雇用者数が22.4万人増加と事前予想の16万人増加と予想以上に好調な結果となり、ドル高となったことで金は大きく下げた。週では1.7ドル下落して引けた。

[来週の見通し]

7月7日日曜日にイランが高濃縮ウランの濃縮を再開するかが週の前半の動きを左右すると考えられる。濃縮再開となれば、2015年の核合意が完全に破綻することからリスク回避の買いが入ると考えられる。また、アメリカとEUの間の貿易摩擦の行方、香港で続く民主化デモなどの行方にも注目したい。

来週発表される主な経済指標は、7月11日21時30分アメリカ消費者物価指数、アメリカ失業保険新規申請件数、7月12日21時30分アメリカコアPPI、アメリカ生産者物価指数。

[テクニカル分析]

買いトレンド。

白金

[今週の相場まとめ]

米中間の貿易戦争が首脳会談後休戦となり、ドル高が進んだことから売りが入ったがダウ高により買い戻しが入った。火曜日にアメリカ政府がEUの航空産業への補助金をめぐって関税の拡大を検討しているとの報を受け売りが入った。水曜日には弱気な経済指標を受けてFRBの利下げ期待が高まりダウが急伸したことから白金にも買いが入った。独立記念日後、雇用統計の好調を受けて利下げ期待が後退し、ドル高・金安・ダウ安となったことで急落した。週では28.2ドルの下落で引けた。

[来週の見通し]

アメリカが対EU関税を拡大するかどうかに注目したい。また、イランが7月7日以降、核開発用のウランの濃縮を再開する見通しであることにも注意したい。

[テクニカル分析]

買いトレンド。

大豆

[今週のまとめ]

週の前半は、コーンベルトの天候の回復を受けた売りが入った。7月1日発表の作柄報告では良以上は54%となり、今後の大豆生育の遅延と不作に対する懸念から買いが入った。金曜日に発表された輸出検証高は好調な結果がったものの、中国国務院が豚コレラ蔓延に対する対策を指示したことから中国の大豆需要の落ち込みが懸念され大きく値段をさげた。週では39.4セント下落して引けた。

[来週の見通し]

コーンベルトで天候が回復しているが、大豆の作柄報告が改善していないことが懸念材料となっている。7月8日に発表されるUSDAの週間作柄報告が改善するかどうかに注意したい。また11日にUSDAが発表する需給報告で、6月28日にUSDAが発表した大豆の作付面積の減少が今年の生産高・在庫見通しに反映されるかどうかに注目したい。

[テクニカル分析]

売りトレンド。

[来週天気予報]

来週天気予報(アメリカ)
・コーンベルト東部:イリノイ州、インディアナ州、オハイオ州
天気:今後数日間も雨がちな天気の見込み。
気温:気温は上昇。
・コーンベルト西部:アイオワ州、ネブラスカ州、ミネソタ州、ミズーリ州
天気:散発的に雨や雷雨。今後数日間も雨がちな天気の見込み。
気温:気温は上昇。

天然ガス

[今週のまとめ]

気温が上昇の予報に対する需要見通しに左右された。月曜日は気温の低下見通しから下落したものの、それ以降は気温上昇を背景とした需要増加の見通しから上昇した。天然ガス生産量が過去最高水準に増加していることは懸念材料だったが、同時にLNGの輸出量が過去最高水準に増加していることが支援材料。木曜日のEIA在庫統計で天然ガスの在庫で予想+85Bに対し、結果+89Bとなり予想より増加したが影響は少なかった。週では0.088ドルの上昇だった。

[来週の見通し]

引き続き、今後の気温が上がるとの予報から、冷房用発電需要を満たすため消費が増えるとの見方から上昇すると考えられる。天然ガスの生産量は増えているが、夏場の需要期に向けてLNG輸出量が増加していることが支援材料。日本時間7月11日23時30分のEIAの天然ガス在庫統計や今後の天気の情報には注意したい。

[テクニカル分析]

売りトレンド。週の初めに上昇が続けばSMAは早期に買いへ転換と予想。


※このHPページで紹介している相場の動きの見方や見通しは一般的な考え方に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。ご自身の判断にてお取引いただきますようお願いいたします。