相場分析2019年8月12日-8月16日

 

来週の経済指標カレンダー

重要な指標

株式指数

ダウ

[今週の相場まとめ]

月曜日はアメリカの追加関税に対して中国銀行が人民元をレート安値としたことで貿易摩擦の激化懸念から約900ドル下落する展開となった。火曜日はアメリカに中国が25年ぶりに為替操作国に設定されたことは懸念材料となったが、人民元レートが高値と設定されたことで、約500ドル上昇する展開となった。水曜日はトランプ・アメリカ大統領がFRBへ利下げ圧力を掛けたことが上昇につながり26000ドル台を回復したが、貿易摩擦の追加懸念から約600ドル下落、その後追加利下げの可能性が示され約500ドル上昇した。木曜日は中国銀行がレートを元高に設定したことと貿易摩擦の後退から約350ドル上昇した。金曜日はトランプ・アメリカ大統領が中国が為替操作を続けるなら9月の会合延期もありうるとの発言で一時200ドル下落したが、買い戻しが入りほぼ横ばいで引けた。月曜日以降連日の乱高下が続いたものの、結局前週比で169ドル下落とほぼ変わらなかった。市場は活発化し年初以来の最高取引高410億株を記録した。

経済指標では、月曜日発表のISM非製造業指数は55.5の予想に対して53.7と軟調、木曜日発表のアメリカ失業保険新規申請件数は予想21.5万件に対し20.9万件と堅調だった。金曜日発表のアメリカ消費者物価指数0.2%と予想と一致した。

[来週の見通し]

中国が25年ぶりに為替操作国に認定されたことで、ドル元レートに注目が集まり、株価も連動する傾向は続くと思われる。トランプ・アメリカ大統領は夏休みに入っているが、発言の時間があるともいえるためツイートなどに注意したい。中国の制裁関税に対する報復については今のところ静かな状態だが、中国側の動静にも注目したい。

来週発表される主な経済指標は、8月13日21時30分発表のアメリカコアCPI、8月14日11時発表中国鉱工業生産、8月15日21時30分発表のアメリカ失業保険新規申請件数、22時15分発表のアメリカ鉱工業生産、8月9日21時30分発表のアメリカ建築許可件数 。

[テクニカル分析]

売りトレンド。

[予想の振り返り]

総合下げ下げ下げ下げ下げ
SMA下げ下げ下げ下げ下げ
MACD下げ下げ下げ下げ下げ
一目均衡表下げ下げ下げ下げ下げ
実際下げ上げ下げ上げ下げ

米中間の貿易摩擦と為替の変動、トランプ・アメリカ大統領の対中協議に対する強硬発言などの要素のため日足で見ても乱高下が続き、予想が当たらない。トランプ大統領ツイートなどの織り込みをする必要があるが、日足対象は難しい。

エネルギー

原油

[今週の相場まとめ]

月曜日はアメリカと中国の間の貿易摩擦懸念と需要減少懸念から54ドル台に下落した。火曜日は在庫の取り崩し予想から前日の下げを回復したものの、米中貿易摩擦による需要下振れ懸念は強く、ドル高を背景に53ドル台半ばまで下落した。APIの原油統計では原油(340万バレル減)、ガソリン(110万バレル減)、留出油(120万バレル増)となった。水曜日のEIAの原油在庫統計は輸出の減少が響き、240万バレル増と予想の280万バレル減を下回り8週ぶりの在庫増となったことが懸念材料となった。ガソリン(440万バレル増)、留出油(440万バレル増)もそれぞれ増加となり、50ドルのラインを割り込む直前まで一気に下落した。引けにかけてサウジアラビアが原油安対策を検討しているとの報道でやや戻した。木曜日は中国の貿易統計が3.3%増と大幅な伸びとなったことで、52.50ドルの水準まで戻した。金曜日はOPECとロシアが原油安対策を検討しているとの報道やベーカー・ヒューズ社が発表している原油採掘用リグ加増数が754基と今週も先週比で6基減少したことが支援材料となり買い戻しの動きが入り。54.50ドルの水準まで戻して週の取引を終えた。

[来週の見通し]

アメリカ中央軍(中東担当)より、イランが航海用のGPSをジャミングする危険性の警告が出たと報道されている。もし、タンカーの拿捕など偶発的な事件が起これば、大きな上昇の要因となりうるのでヘッドラインに注意したい。依然としてリビアの原油輸出が止まっていること、輸出の減少により在庫増加に転じたEIAの原油在庫の動静も注目ポイント。また、政情不安の続くベネズエラの情勢にも注意を払いたい。

来週の主な指標は、日本時間8月20日29時30分のAPI週間原油在庫、21日23時30分のEIA週間原油在庫、23日26時00分発表のベーカー・ヒューズ石油採掘リグ稼働数。

[テクニカル分析]

売りトレンド。

[予想の振り返り]

総合下げ下げ下げ下げ下げ
SMA下げ下げ下げ下げ下げ
MACD下げ下げ下げ上げ下げ
一目均衡表下げ下げ下げ下げ下げ
実際上げ下げ下げ上げ上げ

水曜日の下落を招いた輸出量の減少原因のEIA原油在庫の増加は完全な想定外だった。アナリストもあらかた外しているので非常に難しい問題。金曜日の上昇の原因となったイランのGPSジャミングの問題はニュース自体はアメリカ中央軍から発表されているので、内部発表だと難しいが、軍の広報を見てみるのも悪くない。

天然ガス

[今週のまとめ]

アメリカの天然ガスの生産量が史上最高量に近づいていること、LNG輸出基地への輸送が減っていることで売りが入り3年ぶりの安値を記録して始まった。火曜日は生産減少や輸出増加の報で上げる場面も見られたが、売りが入り2.100ドル台で推移した。水曜日は2.140ドル台まで上昇したが気温下落と生産量増加のみとおしから2.070ドル台まで下落した。木曜日のEIA天然ガス在庫が予想の59B増加を上回って55B増加となったことや気温上昇による需要増加期待で買いが入り上昇し2.150ドル台まで上昇したが売りが入り、2.120ドル台で引けた。金曜日は気温下落予報で一時2.070ドル台まで下落したが、イランが航海用GPSをジャミングする可能性が報じられたことで2.120ドル台まで戻した。

[来週の見通し]

3年ぶりの安値近傍でのもみあいが続いている。情報が錯綜したがEIA週報で生産高が増大していると発表されていることは引き続き上値を抑える展開となっている。天候も情報が錯綜したが、来週以降は気温は平年並みの予想で、今後高温による需要増加が起きない限り、あるいはホルムズ海峡を通過するLNGタンカーにイランによる輸送障害などが発生しない限りは、上げがあっても一時的な現象にとどまると考えられる。日本時間8月22日23時30分のEIAの天然ガス在庫統計に注意したい。

[テクニカル分析]

売りトレンド。

[予想の振り返り]

総合下げ下げ下げ下げ下げ
SMA下げ下げ下げ下げ下げ
MACD下げ下げ下げ下げ下げ
一目均衡表下げ下げ下げ下げ下げ
実際下げ上げ下げ上げ下げ

ガス生産量についての正確な情報を入手する必要がある。月曜日と火曜日で情報が真逆になっていることが頭が痛い問題。その他は気温の低下予想があたっているため予想はまずまず。

貴金属

[今週の相場まとめ]

週を通して米中間の貿易摩擦懸念によるドルと株価の乱高下、FRBの追加利下げ予想などに左右された。月曜日はドル高と株安で大幅上昇した。火曜日は利確売りと中国がアメリカに25年ぶりに為替操作国認定されたことで大幅下落したが、ドル安が一服したことで上げとなるなど乱高下の末若干上昇で引けた。水曜日は再びドル安と株安で上昇1500ドルの大台を突破した。木曜日はドル安を背景に下落したが、トランプ・アメリカ大統領のドル高非難を受けて1520ドル台まで上昇したが、利確売りが入り1510ドルの水準で引けた。金曜日はトランプ・アメリカ大統領が9月の米中協議の中止に言及したこととアメリカの追加利下げの期待から上昇した。 今週は55ドル以上上昇した。

[来週の見通し]

来週も米中間の貿易戦争に伴う為替と株の高下に左右されるだろう。いまだ、平静をとどめているが、アメリカによる追加関税が発表されたことに対する中国の報復には特に注意。また、アメリカ・イギリスとイランの間の対立では新たな動きはないが続報があればポイントとなるだろう。

来週発表される主な経済指標は、8月13日21時30分発表のアメリカコアCPI、8月14日11時発表中国鉱工業生産、8月15日21時30分発表のアメリカ失業保険新規申請件数、22時15分発表のアメリカ鉱工業生産、8月9日21時30分発表のアメリカ建築許可件数 。

[テクニカル分析]

買いトレンド。

[予想の振り返り]

総合上げ上げ上げ上げ上げ
SMA上げ上げ上げ上げ上げ
MACD下げ下げ下げ下げ下げ
一目均衡表上げ上げ上げ上げ上げ
実際上げ上げ上げ下げ上げ

週の前半の3日間は元のレート変動をまともにかぶった形、元のレート情報を予想に入れ込む必要がある。水曜日の株安と金高の予想は全くできなかった。

白金

[今週の相場まとめ]

金相場とドル相場、株式相場に左右されたため乱高下した。月曜日は金の堅調でつれ高となったが、金の上げ一服と株価急落で白金も急落、その後、FRBの追加利下げ観測で戻した。火曜日も金の堅調を受けて上昇で始まり、金の軟調で下落、その後株高となったことで上昇した。水曜日は金の堅調で上昇、株安で下落、再度金の堅調で上昇し870ドルのラインを突破した。木曜日は人民元の高値安定と中国の貿易統計の好調さを受けたドル安一服による下落ではじまり、ドル高となったことと株高で上昇した。金曜日は工業用需要の下振れ懸念で下落したが下値は重かった。

[来週の見通し]

来週も金相場とドル相場、株式相場に左右された乱高下が予想されるが、週としては上昇を続けることも予想される。 来週も、貿易戦争や利下げに関する夏季休暇中のトランプ・アメリカ大統領のツイートには注意したい。

[テクニカル分析]

買いトレンド。

[予想の振り返り]

総合上げ上げ上げ上げ上げ
SMA上げ上げ上げ上げ上げ
MACD下げ下げ下げ下げ下げ
一目均衡表上げ上げ上げ上げ上げ
実際上げ下げ上げ下げ下げ

日足で見るとまずまずに見えるが、実際は一日の中で乱高下している。水曜日の上げは金の連れ高だが予想できていない。こちらももっと為替変動の入れ込みが必要。

穀物

来週天気予報

天気予報(アメリカ)
・コーンベルト東部:イリノイ州、インディアナ州、オハイオ州
天気:降雨が不十分で乾燥が進んでいる。8月下旬の降雨は平年以下の見込み。
気温:引き続き気温は平年並みから平年以下の見込み。
・コーンベルト西部:アイオワ州、ネブラスカ州、ミネソタ州、ミズーリ州
天気:降雨が不十分で乾燥が進んでいる。8月下旬には雨量が期待される。
気温:引き続き気温は平年並みから平年以下の見込み。

大豆

[今週のまとめ]

週の初めに中国政府がアメリカ産大豆の輸入を停止したことが材料となり下落しで始まった。USDAのクロップレポートは開花率72%(平年87%)、着さや率37%(平年63%)、作柄予想は良以上が54%と据え置きだった。火曜日は米中間の貿易戦争の激化懸念で下落、水曜日はコーンベルトの乾燥懸念が注目されたほか、米中間の交渉が継続されるとの報から上昇した。木曜日、金曜日は乾燥による作柄懸念が強く上昇した。来週のUSADAの需給報告を控えてポジション整理の買いも入った。

[来週の見通し]

コーンベルトでは気温が低下しているが降雨が少なく、熱波の作柄への影響懸念が後退しているが、今度は乾燥の作柄懸念が高まっている。大豆の作柄や需給について8月12日発表のUSDAの需給報告の内容に注目したい。今のところ大きな動きはないが中国が制裁関税に対して報復するかどうか、そしてその内容は依然として注目ポイントとなる。

[テクニカル分析]

売りトレンド。

[予想の振り返り]

総合下げ下げ下げ下げ下げ
SMA下げ下げ下げ下げ下げ
MACD下げ下げ下げ下げ下げ
一目均衡表下げ下げ下げ下げ下げ
実際下げ下げ上げ上げ上げ

週と通じて天候情報に左右されたのと週の後半のポジション整理で相場が動いた。週の前半がまずまずだったことを考えると、天候だけでなくポジション整理要因を入れる必要がある。

コーン

[今週のまとめ]

週の初めはコーンベルトの降雨による水分過多による作柄懸念で上昇した。USDAのクロップレポートはシルキング率78%(平年93%)、ドウ率23%(平年42%)、作柄予想は良以上が57%で前週の58%より若干悪化した。火曜日は降雨による乾燥懸念が後退し売りが入った。水曜日以降はコーンベルトの少雨による乾燥懸念が再び注目され連日買いが入った。来週のUSADAの需給報告を控えてポジション整理の買いも入った模様。

[来週の見通し]

コーンベルトでは気温が低下しているものの降雨が少ない状態が続いている。コーンは受粉期には乾燥に弱いため作柄懸念から買いが入りやすい展開となっている。今後の天気予報と、8月12日発表のUSDAの需給報告の内容に注目したい。

[テクニカル分析]

売りトレンド。

[予想の振り返り]

総合下げ下げ下げ下げ下げ
SMA下げ下げ下げ下げ下げ
MACD下げ下げ下げ下げ下げ
一目均衡表下げ下げ下げ下げ下げ
実際上げ下げ上げ上げ上げ

週を通して上値の予想はまずまずだが、下値は予想を大分外した。週の後半のポジション整理の買いを入れ込めたら、下値ももう少し良い予想ができると考えられる。


※このHPページで紹介している相場の動きの見方や見通しは一般的な考え方に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。ご自身の判断にてお取引いただきますようお願いいたします。