相場分析2019年8月19日-8月23日

 

来週の経済指標カレンダー

重要な指標

株式指数

ダウ

[今週の相場まとめ]

月曜日はトランプ・アメリカ大統領が9月に予定されている米中協議の開催が不透明となっていると示唆したことで、米中間の貿易摩擦の長期化懸念から約400ドル下落した。火曜日はトランプ政権が9月1日に発動を予定していた関税の一部の発動を新学期・年末商戦のために延期すると発表したこと、中国側とアメリカ側が電話会談を行ったことで約400ドル以上上昇した。水曜日はアメリカとイギリスの国債で長期金利と短期金利に逆イールドが発生したことが引き金となり景気減速懸念から約800ドル下落した。木曜日は中国がアメリカに対して関税の報復措置を示唆したことで下落して始まったが、アメリカの小売売上高が予想以上に好調だったことで景気減速懸念の後退で買い戻されるなど乱高下したが、結局約200ドル上昇した。金曜日はドイツ政府が財政均衡を変更し、財政出動を行うとの発表があったことで、景気減速懸念が後退したこと、債券市場が一服したことで約300ドル上昇した。

経済指標では、火曜日発表のアメリカ消費者物価指数は0.3%と市場予想と一致、コアCPIは予想の0.2%に対し0.3%と好調、 水曜日発表のドイツの第2四半期GDP速報値が-0.1%は予想通り、中国の鉱工業生産は予想6.0%に対して結果4.8%と軟調と小売売上高は予想8.6%に対して結果7.6と軟調だった。木曜日発表のアメリカ小売売上高は予想0.3%に対し0.7%と好調、アメリカ失業保険新規申請件数は予想21.4万件に対し22.0万件と軟調だった。金曜日発表のアメリカ住宅着工件数は予想の125.6万件に対して119.1万件と軟調だった。

[来週の見通し]

米中間の貿易摩擦に関するアメリカ側、中国側双方の発言には特に注意したい。また、混乱が続く香港情勢や、内閣不信任案を巡って混乱するイタリア政局、イギリスの合意なきEU離脱問題、拘束されていたイランタンカーが解放されたイラン問題の続報などヘッドラインニュースには注意したい。

来週発表される主な経済指標は、8月21日23時00分発表のアメリカ中後住宅販売戸数、8月22日21時30分発表のアメリカ失業保険新規申請件数、22時15分発表のアメリカ鉱工業生産、8月23日23時00分発表のアメリカ新築住宅販売戸数 。

[テクニカル分析]

売りトレンド。

[予想の振り返り]

的中率(%)
総合下げ下げ下げ下げ下げ40
SMA下げ下げ下げ下げ下げ40
MACD下げ下げ下げ下げ下げ40
一目均衡表下げ下げ下げ下げ下げ40
実際下げ上げ下げ上げ上げ

米中間の貿易摩擦や債券での逆イールドなど、事前に予想できない材料での乱高下が続いていて予想が当たらない。アメリカ小売売上高が予想よりかなり良かったことなども外れる要因。貿易摩擦は米中の当局の発言、債権の金利は債券市場を見て情報を織り込む必要がある。

エネルギー

原油

[今週の相場まとめ]

月曜日は景気減速懸念から下落してはじまったが、サウジアラビアの追加減産期待から55ドル台まで上昇した。火曜日はトランプ政権が関税の一部の発動を延期したこと、米中間の電話協議があったことで急伸し57ドル台まで上昇した。APIの原油統計では原油(370万バレル増)、ガソリン(370万バレル増)、留出油(130万バレル減)と2週連続の原油在庫の増加となった。水曜日はEIAの原油在庫統計は160万バレル増と予想の250万バレル減を上回り2週連続の在庫増となったことが懸念材料となった。EIAの週報はガソリン(140万バレル減)、留出油(190万バレル減)は減少するちぐはぐな内容だったが、債券市場の逆イールドのため54ドル台まで下落した。木曜日はジブラルタル自治政府がイランのタンカー解放を決めたことで55ドル台まで上昇したが、中国がアメリカに対する報復を示唆したことで米中貿易戦争の激化懸念から54ドル台まで売られた。金曜日は景気刺激策への期待から55ドル台後半まで上昇する局面があったが、OPECの月報が弱気な内容だったことで54ドル台まで下落した。その後、株高を受けて買い戻されたが、ベーカー・ヒューズ社が発表している原油採掘用リグ稼働数が760基と先週比で6基増加したことが懸念材料となり上値は重かった。

[来週の見通し]

英領ジブラルタル自治政府が拿捕していたイランのタンカーが解放が決まったことで、緊張状態は一定の抑制がされている。イランが拿捕しているイギリスのタンカーが解放されるかどうかには注意したい。サウジアラビアが検討している減産に関するニュースや米中間の貿易摩擦に関するニュースには引き続き注意したい。

来週の主な指標は、日本時間8月20日29時30分のAPI週間原油在庫、21日23時30分のEIA週間原油在庫、23日26時00分発表のベーカー・ヒューズ石油採掘リグ稼働数。

[テクニカル分析]

売りトレンド。

[予想の振り返り]

的中率(%)
総合下げ下げ下げ下げ下げ40
SMA下げ下げ下げ下げ下げ40
MACD下げ下げ上げ上げ上げ20
一目均衡表下げ下げ下げ下げ下げ40
実際上げ上げ下げ下げ上げ

債券市場の逆イールドの発生や、トランプ政権の関税一部延期など想定できない材料での上下があり、予想が大きく外れてしまった。特に下値が合っていない。

天然ガス

[今週のまとめ]

月曜日はアメリカの天然ガスの生産量が史上最高量に近づいていることから2.100ドル台まで下落して始まった。火曜日は来週の気温が上がるとの予報が支援材料となり一時2.170ドル台まで上昇した。水曜日は再来週の気温が下がるとの見通しから2.130ドル台まで下落する場面があった。木曜日のEIA天然ガス在庫が予想の58B増加を下回って49B増加となったことで買いが入り2.240ドル台まで上昇した。金曜日は来週の気温が従来の予想ほど上がらないとの予報を受けて2.170台まで売られたが、買い戻され2.200ドル台で引けた。

[来週の見通し]

生産量の増加を背景にした安値は続いているが、次第に自律反発がみられており下値が切り上がっている。来週もこの動きが続き、気温の上昇から需要の増加が相場を支援すれば、大きく値を上げる可能性がある。日本時間8月22日23時30分のEIAの天然ガス在庫統計に注意したい。

[テクニカル分析]

売りトレンド。

[予想の振り返り]

的中率(%)
総合下げ下げ下げ下げ下げ60
SMA下げ下げ下げ下げ下げ60
MACD下げ下げ上げ上げ上げ40
一目均衡表下げ下げ下げ下げ下げ60
実際下げ上げ下げ上げ下げ

ガス生産量についての情報は入手した。月曜日と金曜日で来週の天気の情報の評価が真逆になってるのが問題なので天気の情報を入れ込みたい。理由付けだとは思うが、再来週の天気が材料となるかどうかの予測は難しい。

貴金属

[今週の相場まとめ]

月曜日はイタリア政局の混乱や香港国際空港の閉鎖が行われるなどでリスク回避の買いが入り2014年4月以来の高値1531.5ドルを付けるなど上昇した。火曜日は上昇し1546.1ドルの高値を付けたが、利食い売りとトランプ政権が関税の実施の一部を延期したことで一気に1490ドル台まで売られるなど乱高下し1510ドル台で引けた。水曜日は債券市場での逆イールド発生で一時1530ドル台まで上昇るなど値上げりした。木曜日は好調なアメリカの小売売上高で1520ドル台を割り込んだが、中国がアメリカに対して報復措置を示唆したことアメリカの長期金利の下落などで1530ドル台後半まで戻した。金曜日はダウの上昇と長期金利の上昇から1510ドル台前半まで売られたが、FRB追加利下げ期待から1520ドル台まで買い戻された。

[来週の見通し]

来週も米中間の貿易戦争に伴う株式相場と景気先行き懸念に伴う債券市場の動きに左右されると考えられる。示唆にとどまっているが、アメリカによる追加関税が発表されたことに対する中国の具体的な報復情報が出るかどうかに注意。また、混乱の続く香港情勢やイラン問題、欧州が景気刺激策を打ち出すかどうかにも注意を払いたい。

来週発表される主な経済指標は、8月21日23時00分発表のアメリカ中後住宅販売戸数、8月22日21時30分発表のアメリカ失業保険新規申請件数、22時15分発表のアメリカ鉱工業生産、8月23日23時00分発表のアメリカ新築住宅販売戸数 。

[テクニカル分析]

買いトレンド。

[予想の振り返り]

的中率(%)
総合上げ上げ上げ上げ上げ60
SMA上げ上げ上げ上げ上げ60
MACD下げ下げ下げ下げ下げ40
一目均衡表上げ上げ上げ上げ上げ60
実際上げ下げ上げ上げ下げ

乱高下が多くレンジが全くあっていない状態。火曜日の関税延期は予想がつかないので全くのハズレ。債権の利率、為替の変動などの情報を取り込む必要がある。

白金

[今週の相場まとめ]

今週も金相場とドル相場、株式相場に左右されたため乱高下した。月曜日はユーロ安で850ドル台まで売られたが金の堅調を受けて買い戻された。火曜日は金の堅調で約10ドル上昇したが、トランプ政権が関税の一部延期を決めると約30ドル売られ、株高で約20ドル買い戻されるなど乱高下した。水曜日は逆イールド発生から上昇したが、株安を受けて約10ドル下落して引けた。木曜日は小売売上高が好調だったことでドル高となり売られた。金の堅調を受けて買い戻されたが上値は重かった。金曜日は金の軟調を受けて約8ドル下落し、その後のダウの上昇を受けて17ドル上昇するなど大きく動いた。

[来週の見通し]

来週も金相場とドル相場、株式相場に左右された乱高下が予想される。来週も、米中間の貿易戦争やFRBの追加利下げに関するトランプ・アメリカ大統領のツイートなど、金と、為替、株を動かす動かす情報に注意したい。

[テクニカル分析]

買いトレンド。

[予想の振り返り]

的中率(%)
総合上げ上げ上げ上げ上げ20
SMA上げ上げ上げ上げ上げ20
MACD下げ下げ下げ下げ下げ80
一目均衡表上げ上げ上げ上げ上げ20
実際下げ下げ下げ下げ上げ

乱高下が多く予想が合っているとは言いずらい状況。特に金曜日のダウ高、金安要因の上昇など、具体的な方法は難しいがこれらの相場の影響を見積もって入れ込む必要がある。

穀物

来週天気予報

天気予報(アメリカ)
・コーンベルト東部:イリノイ州、インディアナ州、オハイオ州
天気:穏やかな天気だが雨がち。来週も平年を上回る降雨の見込み。
気温:平年以下で週末以降は気温が平年以上に上昇の見込み。
・コーンベルト西部:アイオワ州、ネブラスカ州、ミネソタ州、ミズーリ州
天気:まとまった雨。来週も平年を上回る降雨の見込み。
気温:平年以下で週末以降は気温が平年以上に上昇の見込み。

大豆

[今週のまとめ]

月曜日のUSDAの需給報告は弱気の内容となり大幅に下落した。USDAのクロップレポートは開花率82%(平年93%)、着さや率54%(平年76%)、作柄予想は良以上は54%と今週も据え置きだった。火曜日はアメリカの生産量が需給報告で引き下げられたこと、トランプ政権が関税の発動を一部延期したことから買い戻された。水曜日は香港の混乱やコーンベルトの良好な天候を受けて約10セント下落した。木曜日は天候と中国のアメリカの関税への報復示唆で約10セント下落した。金曜日は株高や大口輸出成約を材料に買い戻しが入り約10セント上昇した。

[来週の見通し]

コーンベルトでは気温が低下し降雨があったことで、乾燥による作柄懸念が大きく後退している。大豆の作柄に好転がみられるか8月19日発表のUSDAのクロップレポートの内容に注目したい。中国が制裁関税に対して具体的に報復するかどうかは注目ポイントとなる。また、中国が輸入停止を要請した影響が輸出成約高に見られるかに注目。

[テクニカル分析]

売りトレンド。

[予想の振り返り]

的中率(%)
総合下げ下げ下げ下げ下げ80
SMA下げ下げ下げ下げ下げ80
MACD下げ下げ上げ上げ上げ20
一目均衡表下げ下げ下げ下げ下げ80
実際下げ上げ下げ下げ下げ

今週は需給報告が弱気な内容で下がったことが全てだった。以降は買い戻しの動きはあるが、上値は重く売りの動きがあまりとれなかった。

コーン

[今週のまとめ]

月曜日の需給報告が生産量引き上げのサプライズとなりストップ安となった。USDAのクロップレポートはシルキング率90%(平年97%)、ドウ率39%(平年61%)、デント率7%(平年16%)、作柄予想は良以上が57%で据え置き。火曜日は需給報告を材料にしたほぼ一方的な下落が続いた。水曜日はコーンベルトの天候が懸念材料となりこの日も約10セント下落した。木曜日は若干の買い戻しがあったが引き続き天候が懸念材料となったため小幅上昇。金曜日は週末の買い戻しがあり約10セント上昇した。

[来週の見通し]

コーンベルトでは気温が低下している上、雨が乾燥状態を解消させている。来週は気温の上昇が予想されるが降雨も多いとの予想。好天がコーンの作柄に影響しているかどうか8月19日発表のUSDAのクロップレポートの内容に注目したい。

[テクニカル分析]

売りトレンド。

[予想の振り返り]

的中率(%)
総合下げ下げ下げ下げ下げ60
SMA下げ下げ下げ下げ下げ60
MACD下げ下げ下げ下げ下げ60
一目均衡表下げ下げ下げ下げ下げ60
実際下げ下げ下げ上げ上げ

需給報告の結果を受けた下げは予想していたがストップ安になるとまでは予想できなかった。以降も下げ続けているがレンジの予想が外れている。金曜日の動きを他の曜日と分けて考える必要がある。


※このHPページで紹介している相場の動きの見方や見通しは一般的な考え方に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。ご自身の判断にてお取引いただきますようお願いいたします。