相場分析2019年8月5日-8月9日

 

来週の経済指標カレンダー

重要な指標

株式指数

ダウ

[今週の相場まとめ]

週の初めはFOMCの様子見で、アメリカ企業の決算が主な材料だった。アップルや、P&Gなどの好決算が買い材料となったが、火曜日にトランプ・アメリカ大統領が米中協議をめぐり中国に警告を行ったことで貿易戦争の激化懸念から売りが入った。水曜日にFRBが0.25%の利下げを行ったが、その後の議長声明で、追加緩和に関する牽制が行われたことから追加利下げ期待が後退し、300ドル超下落した。それでも月足では陽線を維持した。木曜日にアメリカ政府が、一旦実施の止まっていた対中関税の第4弾を実施すると発表したことで、400ドル超の下落となった。金曜日も貿易戦争激化懸念から下落したが、雇用統計は堅調だったことから引けにかけて値を戻した。

経済指標では、火曜日発表のアメリカ消費者信頼感指数は135.7と予想の125.0を上回った。木曜日発表のアメリカ失業保険新規申請件数は予想21.0万件に対し21.5万件と堅調だった。金曜日発表のアメリカ新規製造業受注は0.6%増と市場予想の0.8%を下回り、一方でミシガン大学消費者額指数は90.5と予想の90.3を上回った、アメリカ雇用統計は非農業部門の雇用者数は16.4万増と予想と一致している。

[来週の見通し]

第4弾の関税実施に対して、中国側がどう反応するかが注目ポイント。発表の続く第2四半期のアメリカ企業決算も見逃せない。来週予定されている決算は、5日HSBCホールディングス、6日ウォルト・ディズニー、7日AIG、8日シマンテックなどだがほぼ終わりつつある。

来週発表される主な経済指標は、8月5日23時00分発表のISM非製造業指数、8月8日21時30分発表のアメリカ失業保険新規申請件数、8月9日21時30分発表のアメリカ消費者物価指数 。

[テクニカル分析]

トレンド転換。売りトレンド。

[予想の振り返り]

総合上げ上げ上げ上げ上げ
SMA上げ上げ上げ上げ上げ
MACD中立下げ下げ下げ下げ
一目均衡表上げ上げ上げ上げ上げ
実際上げ下げ下げ下げ下げ

MACDの下げは予言のようになっているが、本当にそうだろうか。水曜日の利下げ幅が小さかったことによる失望売りや、火曜日木曜日のトランプ・アメリカ大統領の対中協議に対する強硬発言や関税発動などの要素は完全に想定外で大きな外れを招いた。

エネルギー

原油

[今週の相場まとめ]

週の前半はFOMCを控え利下げの期待感から買いが優勢となった。火曜日にECBの利下げの可能性が浮上し、原油需要の下振れ懸念が後退して買いが入った。APIの原油統計で原油(602万バレル減)、ガソリン(313万バレル減)、留出油(89万バレル減)の在庫はいずれも減少となった。水曜日に利下げが決定されると原油は上昇した。EIAの原油在庫統計が849万バレルと予想の260万バレルを上回り7週連続の在庫減となったことが支援材料となった。ただ、利下げ決定後にFRB議長声明で追加利下げが牽制されると売りに転じた。木曜日はトランプ・アメリカ大統領が対中関税の第4弾を発動すると発表したことで、一気に下落し54.0ドルを割り込んだ。金曜日はリビアでシャララ油田の閉鎖により原油積み出しに支障が生じている事、ベーカー・ヒューズ社が発表している原油採掘用リグ加増数が760基と先週比で6基減少したことが支援材料となり買い戻しの動きが入った。

[来週の見通し]

再燃した米中貿易摩擦が世界経済減速を招き需要が下落する懸念が重しとなると考えられる。リビアの原油輸出が止まっていること、EIAの原油在庫が8週連続の減少となるかどうかも注目ポイント。また、核開発をめぐるイランとアメリカ・イギリスの対立の行方や政情不安の続くベネズエラの情勢にも注意を払いたい。

来週の主な指標は、日本時間8月6日29時30分のAPI週間原油在庫、7日23時30分のEIA週間原油在庫、9日26時00分発表のベーカー・ヒューズ石油採掘リグ稼働数。

[テクニカル分析]

売りトレンド。

[予想の振り返り]

総合下げ下げ下げ下げ下げ
SMA下げ下げ下げ下げ下げ
MACD下げ下げ下げ上げ下げ
一目均衡表中立上げ上げ上げ上げ
実際上げ上げ上げ下げ上げ

先週の下落による影響がまだ下げ予想に残っている。週の前半のエントリーポイントの予想も上げならば、あっているといえるが大きく外れている。MACDが水曜日までの上げの影響で上げとその日だけ判断しているが、木曜日の対中関税発動は予想できず、大きなずれが生じている。金曜日に関しては上値の予測が甘かった。

天然ガス

[今週のまとめ]

アメリカの天然ガスの生産量が史上最高量に近づいていることから売りが入り3年ぶりの安値を記録して始まった。火曜日は2.100ドル水準でもみ合いとなった。水曜日は上昇したが、木曜日のEIA天然ガス在庫が予想の57B増加を上回って65B増加となったことで再度下落に転じた。金曜日はこの先、2週間の需要見通しが下方修正されたことで下落した。

[来週の見通し]

3年ぶりの安値近傍でのもみあいが続いている。生産高が増大していることは引き続き上値を抑える展開で、高温による需要増加が起きない限りは、上げがあっても一時的な現象にとどまると考えられる。日本時間8月8日23時30分のEIAの天然ガス在庫統計に注意したい。

[テクニカル分析]

売りトレンド。

[予想の振り返り]

総合下げ下げ下げ下げ下げ
SMA下げ下げ下げ下げ下げ
MACD下げ下げ下げ下げ下げ
一目均衡表下げ下げ下げ下げ下げ
実際下げ上げ上げ下げ下げ

生産量予測の織り込みを行う必要がある。木曜日はスプレッド取引からの上げとEIA在庫が予想より増加したための下げだが、十分に織り込めていない。金曜日は在庫増を受けて下げを予測したが、それほど下がらなかった。

貴金属

[今週の相場まとめ]

週の前半はFOMCでの利下げ期待からドル安となり堅調に推移した。水曜日に利下げが発表されたが、再度の利下げが牽制されたことを嫌気しドル高となったため金は大幅に下落した。木曜日は追加利下げ観測の後退から売られたが、トランプ・アメリカ大統領が、対中国の追加関税を発表したことで貿易戦争激化のリスク回避から買いが入り大幅な上げで引けた。金曜日も木曜日の流れを引き継ぎ貿易戦争の激化懸念から上昇した。

[来週の見通し]

来週も米中間の貿易戦争が焦点となるだろう。アメリカによる追加関税が発表されたことに対する中国の対応には特に注意。また、アメリカ・イギリスとイランの間の対立の続報がポイントとなるだろう。

来週発表される主な経済指標は、8月5日23時00分発表のISM非製造業指数、8月8日21時30分発表のアメリカ失業保険新規申請件数、8月9日21時30分発表のアメリカ消費者物価指数 。

[テクニカル分析]

買いトレンド。

[予想の振り返り]

総合上げ上げ上げ上げ上げ
SMA上げ上げ上げ上げ上げ
MACD下げ下げ下げ下げ下げ
一目均衡表上げ上げ上げ上げ上げ
実際上げ上げ下げ上げ下げ

水曜日の再利下げへの失望売りと木曜日対中関税発動による一気の上げは突発的で予想できていない。上げ予想のため木曜日は問題ないが、もっと市場心理を取り込む必要がある。

白金

[今週の相場まとめ]

週の前半はFOMCを控えFRBの利下げ期待で上昇した。火曜日は利食い売りが出て下落、水曜日は利下げ期待で上げで始まったが、追加利下げが牽制されるとドル高から売りが入った。木曜日は追加利下げの期待後退で下落、対中国への追加関税発動が発表されると、景気後退懸念のドル安から買いが入った。金曜日は引き続き関税発動に景気後退懸念によるドル安が支援要因となり上昇したが、株安となったことから上値は重かった。

[来週の見通し]

制裁関税発動に対する中国側の反応で米中間の貿易戦争がさらに激化するかどうかが注目ポイントとなる。また、株式市場の動きが注目ポイント。

[テクニカル分析]

買いトレンド。

[予想の振り返り]

総合上げ上げ上げ上げ上げ
SMA上げ上げ上げ上げ上げ
MACD上げ上げ上げ上げ上げ
一目均衡表上げ上げ上げ上げ上げ
実際上げ下げ上げ下げ下げ

週の後半で大きく外れているが要因としてアメリカ対中関税発動が本当にアクシデントだった。そのため木曜日の下げ幅と金曜日の下げが予想できていない。

穀物

来週天気予報

天気予報(アメリカ)
・コーンベルト東部:イリノイ州、インディアナ州、オハイオ州
天気:降雨はない模様。6-10日後の雨量は平年を上回る見込み。
気温:気温はやや平年を下回る。
・コーンベルト西部:アイオワ州、ネブラスカ州、ミネソタ州、ミズーリ州
天気:ミシシッピー川以西では降雨、それ以外の地域は降雨はない。6-10日後の雨量は平年を上回る見込み。
気温:気温はやや平年を下回る。

大豆

[今週のまとめ]

30日から上海で行われていた米中協議の期待感から週の前半は買いが入った。7月29日発表の作柄報告では良以上は据え置きの54%となった。開花率57%(平年79%)、着さや率21%(平年45%)と生育が遅れている。火曜日は米中協議の進展による需要回復期待からの買いを呼んだが、トランプ・アメリカ大統領から中国を批判するツイートがなされると売りが入った。水曜日に米中協議が進展なく終了すると失望感から大幅に下落した。木曜日に対中関税の第4弾が発表されると大豆の需要減少懸念から更に下落した。金曜日には6月の大豆輸出高が6月としては過去最高となったことを好感し買いが入った。

[来週の見通し]

コーンベルトでは気温が低下し降雨も発生したことで、熱波の作柄への影響懸念が後退している。大豆の作柄について8月5日発表のUSDAのクロップレポートの内容に注目したい。中国が制裁関税に対して報復するかどうか、そしてその内容は注目ポイント。また、中国向けの輸出成約高などに注目したい。

[テクニカル分析]

売りトレンド。

[予想の振り返り]

総合下げ下げ下げ下げ下げ
SMA下げ下げ下げ下げ下げ
MACD下げ下げ下げ下げ下げ
一目均衡表下げ下げ下げ下げ下げ
実際上げ下げ下げ下げ上げ

週の前半は後半にに比べればまずまずの予想。木曜日の対中関税発動による一気の下げは予想外の展開だった。金曜日も下げると予想したが、下げなかった。

コーン

[今週のまとめ]

月曜日にはコーンベルトでは今後気温が上がるとの予報から作柄への影響懸念があり買いが入った。7月29日発表の作柄報告では良以上は58%となり改善が見られたことが火曜日に懸念材料となった。一方で生育状況は受粉(シルキング)率は58%(平年83%)、ドウ(結実)率は13%(平年23%)と依然として大きく生育が遅れている。水曜日には米中協議が物別れに終わったことで失望売りが入った。木曜日には対中関税の第4弾発動が発表されたことでさらに下落した。金曜日は前日までの下げに対して大豆や小麦の連れ高となり買い戻しが入った。

[来週の見通し]

コーンベルトでは気温が低下し降雨も発生しており、作柄懸念の後退から売りが入りやすい展開となっている。コーンは授粉期には乾燥に弱いため恵みの雨となる可能性がある。今後の天気予報と、8月5日発表のUSDAのクロップレポートの内容に注目したい。

[テクニカル分析]

売りトレンド。

[予想の振り返り]

総合下げ下げ下げ下げ下げ
SMA下げ下げ下げ下げ下げ
MACD下げ下げ下げ下げ下げ
一目均衡表上げ下げ下げ上げ上げ
実際上げ下げ下げ下げ上げ

週の前半の予想はまずまず。後半は対中関税の発動がアクシデントだったが410セントのラインを前日に割っていたため、予測レンジが引き下がり、あったっているようにたまたま見えている。


※このHPページで紹介している相場の動きの見方や見通しは一般的な考え方に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。ご自身の判断にてお取引いただきますようお願いいたします。