相場分析2019年9月2日-9月6日

 

来週の経済指標カレンダー

重要な指標

株式指数

ダウ

[今週の相場まとめ]

月曜日は先週金曜日の対中関税引き上げ発表を受けて下落で始まった。その後、アメリカ・トランプ大統領が中国が貿易協議継続を申し入れたと報じられると買いが入ったが26000ドルを回復できず引けた。火曜日は前日の申し入れを確認できないと中国外務省がコメントしたことで下落する場面もあったが、立会時間に買いが入り26000ドル台を回復した。その後、債券市場での逆イールド発生によって売りが優勢となり高値から約300ドル下落した。水曜日は米中間の貿易摩擦懸念から下落して始まったが、原油高などからエネルギー株が買い戻され26000ドルを回復して引けた。木曜日は中国商務省が9月の米中協議開催を認めたことで買いが入り26400ドル水準まで上昇した。金曜日も貿易摩擦懸念で上値は重かったが、26400ドルの水準を維持して引けた。

経済指標では、月曜日のアメリカコア耐久財受注は-0.4%と予想の0.1%を下回った。火曜日のアメリカ消費者信頼感指数は135.1と予想の129.5を上回って好調。木曜日発表の新規失業保険申請件数は21.5万件と予想と一致堅調だった。第2四半期のGDPも2.0%と予想と一致した。金曜日発表のアメリカ個人支出は予想の0.5%を上回る0.6%、ミシガン大消費者信頼感指数は予想の92.1を下回る89.8だった。全体的に強弱まちまちの結果だった。

[来週の見通し]

9月1日から対中関税が強化されるが、月曜日は祝日で現物株式市場は休場のため、市場が開くころには効果が薄まっていると考えられる。金曜日の雇用統計に向けて大きな動きはないと考えているが、中国が反発した場合の下落や、アメリカの追加利下げ期待などを支援材料とした上昇などが考えられる。

[テクニカル分析]

買いトレンド。

[予想の振り返り]

月   火   水   木   金   的中率(%) 次の日  順位 
総合上げ上げ上げ上げ上げ20
SMA下げ下げ下げ下げ下げ20下げ
MACD下げ下げ下げ上げ上げ40上げ2
一目均衡表下げ下げ下げ下げ下げ20下げ
EMA下げ下げ下げ下げ下げ20下げ4
AO下げ下げ下げ下げ下げ100下げ1
アルーン上げ上げ上げ上げ上げ80上げ3
ドンチャン下げ下げ下げ下げ下げ20上げ5
実際上げ下げ上げ上げ上げ

*順位は今週に限り、使ったことのない指標を優先する。
先週の下げ分が強く、今週も下げトレンド予測となったため外れている。

エネルギー

原油

[今週の相場まとめ]

月曜日は先週金曜日の対中関税率引き上げを受けて53ドルの水準まで下落して始まった。欧州時間に協議継続の申し入れが中国側からなされたと伝えらえると上昇したが、フランスの仲介でアメリカとイランの首脳会談が開催される明らかにされるとイラン産原油の輸出再開期待から売りが優勢となり53ドルの水準で引けた。火曜日は米中協議再開の期待やロシアが減産を行うとの報から約2ドル上昇した。APIの原油統計では原油は11110万バレルの大幅減となった。この他、ガソリン在庫30万バレル減、留出油在庫250万バレル減だった。水曜日はOPECの先月の減産率が予想を上回ったことやEIAの原油在庫統計が1002万バレル減と予想の210万バレル減を大幅に上回り、ガソリン在庫は209万バレル減、留出油在庫は206万バレル減となったことで高値をつけたが、直後に世界の原油需要減へ懸念から売りが入り55.70ドルまで下落、上げ幅を削り小幅な上昇となった。木曜日は中国商務省が協議再開を認めたことで上昇したほか、ハリケーン「Dorian」が石油生産に影響するとの懸念から上昇した。金曜日はハリケーンのため需要が減少するとの懸念やから下落した。ベーカー・ヒューズ原油採掘リグ稼働数は742基(先週比-12基)と今週も減少となった。

[来週の見通し]

アメリカの原油需要期の夏は終わりつつあるので、需給からいえば下落に転じる可能性がある。また、OPECの産油量は2014年以来の低水準だが、8月の産油量は今年初めて増加したと報道されており、サウジアラビアかロシアが価格維持のための減産に関連したニュースが入る可能性がある。他にも、イランとアメリカの会談決定による緊張緩和期待やサウジアラビア・UAE間にも不穏な空気が流れておりペルシャ湾の緊張が高まるようなニュースなども考えられるがこちらは未知数。最後に金曜の雇用統計が予想外に悪かった場合、アメリカの需要懸念から下振れする可能性があるので注意したい。

[テクニカル分析]

買いトレンド。

[予想の振り返り]

月   火   水   木   金   的中率(%) 次の日   順位 
総合上げ上げ上げ上げ上げ80上げ
SMA上げ上げ下げ下げ下げ20上げ
MACD上げ下げ上げ上げ上げ60上げ3
一目均衡表下げ上げ上げ上げ上げ80下げ2
EMA下げ下げ下げ下げ上げ40上げ3
AO下げ下げ下げ下げ下げ20下げ
アルーン下げ下げ下げ下げ下げ20下げ5
ドンチャン下げ下げ上げ上げ上げ80上げ1
実際下げ上げ上げ上げ上げ

週の後半が上げトレンドとなったが、先週下落トレンドだったため予想が引っ張られてしまった。

天然ガス

[今週のまとめ]

週の前半は今週は気温が上がり需要が増える見通しや熱帯低気圧の発生が支援材料となり上昇傾向だった。ただし、生産量が過去最高水準を維持していることは懸念材料だった。木曜日のEIA天然ガス在庫が予想の56B増加を上回って60B増加となり下落する場面もあったが、熱帯低気圧がハリケーン「Dorian」となりフロリダに接近生産に影響が出るとの懸念から買いが入った。金曜日は来週の需要減衰が見込まれたことで下落して引けた。

[来週の見通し]

生産量の記録的な水準は懸念材料。今週は需要増とハリケーンの接近を材料に反発し、2018年11月以来の月足での陽線となった。来週も自律的な動きが続けば、上昇トレンドへの転換が予想される。日本時間9月5日23時30分のEIAの天然ガス在庫統計には注意したい。在庫が大幅に増えても大幅に減っても値動きが期待できる。

[テクニカル分析]

買いトレンド。

[予想の振り返り]

月   火   水   木   金   的中率(%) 次の日  順位
総合上げ上げ上げ上げ上げ80
SMA上げ上げ上げ上げ上げ80上げ2
MACD上げ上げ上げ上げ上げ80上げ1
一目均衡表下げ下げ下げ下げ上げ20上げ
EMA下げ下げ下げ上げ上げ60上げ3
AO下げ下げ下げ下げ上げ40上げ
アルーン下げ下げ下げ上げ上げ60上げ4
ドンチャン下げ上げ上げ上げ上げ60上げ5
実際上げ下げ上げ上げ上げ

一旦、上げトレンドにはいりトレンドが続くとSMAが強い。水曜以降の傾向を当てているドンチャン・チャネルには期待。

貴金属

[今週の相場まとめ]

月曜日はアメリカが対中関税率を引き上げることを発表したた上昇で始まり1555ドル台まで上昇した。その後は週を通じて貿易協議の再開情報で高下し、月曜日は結局1530ドルの水準で引けた。火曜日は債券市場の逆イールドの高まりで、買いが入り1544ドル台まで上昇した。水曜日はアジア時間に1531ドル台まで下げて始まったが、イギリスの議会休会で合意なき離脱問題への懸念が高まり、1546ドル台まで上昇した。木曜日はドル安から1550ドル台まで上昇した後、中国商務省が貿易協議の再開を認めたことで1535ドルまで下落、その後、ドル高と株高で1520ドル台まで売り込まれる展開だった。金曜日はFOMCでの追加利下げ期待などからドル高が加速し金は1520ドル台まで下落して引けた。週を通して乱高下する展開だった。

[来週の見通し]

アメリカの追加関税が9月1日に一部発動されるが、アメリカ株式市場は月曜日は休場となるため、上海などアジア株の動きに注意したい。また、ECBが緩和についての続報を出す可能性には注意。続いている香港デモはこのままなら影響はないと思われるが、偶発的な大衝突や中国の武力介入などのヘッドラインに注意したい。いまだ情報はないが、イランとアメリカの会談の日程が決まれば、地政学的リスクの低下により金相場が下落することが考えらえる。

[テクニカル分析]

買いトレンド。

[予想の振り返り]

月   火   水   木   金   的中率(%) 次の日   順位 
総合上げ上げ上げ上げ上げ20
SMA上げ上げ上げ上げ上げ20上げ
MACD下げ下げ上げ上げ下げ40下げ1
一目均衡表上げ上げ上げ上げ上げ20上げ
EMA上げ上げ上げ上げ上げ20上げ2
AO上げ上げ上げ上げ上げ20上げ3
アルーン上げ上げ上げ上げ上げ20上げ4
ドンチャン上げ上げ上げ上げ上げ20上げ5
実際下げ上げ下げ下げ下げ

週の上げトレンドを引きずり、上げ予想が多く後半の下げを予想できなかった。

白金

[今週の相場まとめ]

月曜日はアメリカの対中関税引き上げ発表で金に追随して857ドル台から865ドル台まで上げたが、その後ドル高に振れたことで小幅な下落となった。火曜日はアジア株、欧州株の上昇を背景に買いが入り約10ドル上昇、その後は金の堅調に連れ高となったがダウ安で上値は重かった。水曜日は堅調に始まり立会時間に入ると金の堅調と株高を材料に一方的に上昇し900ドル、910ドルの節目を次々に突破した。木曜日は利食い売りが入り、一時900ドルを割り込むものの米中の貿易協議再開の報で920ドル直前まで上げた。金曜日も朝方から堅調に推移し、940ドルの水準まで上昇、その後、売られる場面もあったが、米中協議への期待感から930ドルの水準を維持して引けた。

[来週の見通し]

今週は、金高と株高の良いとこどりをする形で急騰した。ただし、9月1日の関税発動によって貿易戦争リスクが高まる場合、今週とは逆に暴落する可能性を孕んでいるのではないか。FRBの利下げに対するコメントにも注意したい。

[テクニカル分析]

強い買いトレンド。

[予想の振り返り]

月   火   水   木   金   的中率(%) 次の日   順位 
総合下げ下げ上げ上げ上げ80
SMA下げ下げ上げ上げ上げ100上げ1
MACD下げ下げ下げ上げ上げ80上げ2
一目均衡表上げ上げ上げ上げ上げ60上げ
EMA上げ上げ上げ上げ上げ60上げ4
AO上げ上げ上げ上げ上げ60上げ5
アルーン上げ上げ上げ上げ上げ60上げ
ドンチャン下げ下げ下げ上げ上げ80上げ3
実際下げ下げ上げ上げ上げ

SMAが値動きを当てている。水曜日にトレンド転換した後上げに転じたためか。ドンチャン・チャネルとMACDの的中率も高い。

穀物

来週天気予報

天気予報(アメリカ)
・コーンベルト東部:イリノイ州、インディアナ州、オハイオ州
天気:降雨はない。今後の雨量は平年以下から平年並み。
気温:北部では最低気温が10度を下回った。今後も平年並みから平年以下の見込み。
・コーンベルト西部:アイオワ州、ネブラスカ州、ミネソタ州、ミズーリ州
天気:散発的な雨。今後の雨量は平年並みから平年を上回る。
気温:北部では最低気温が10度を下回った。今後も平年並みから平年以下の見込み。

大豆

[今週のまとめ]

月曜日以降コーンベルトの降雨による土壌水分の改善が材料となり売られた。日本がアメリカの余剰コーンを買い入れ穀物市場は反応したが、反応は大きくはなかった。火曜日はUSDAのクロップレポートは開花率94%(平年100%)、着さや率79%(平年91%)と生育は進んでいる。作柄予想は良以上は55%と改善したことで売りが入った。週の後半は気温の低下が早霜による作柄悪化を招くとの観測から上昇トレンドだった。金曜日は立会時間後半の売りが優勢で下落した。

[来週の見通し]

コーンベルトでは乾燥懸念は後退し、逆に早霜の懸念が生じている。大豆の作柄に好転がみられるかどうか、9月3日発表のUSDAのクロップレポートの内容に注目したい。9月1日発動の対中関税第4弾の一部に対する中国側の報復があれば、一時的に大きな下落が予想される。ただ、中国の大豆購入は続いており、激減しない限りは短期的な影響にとどまる可能性がある。

[テクニカル分析]

売りトレンド。
強固な売りトレンド。

[予想の振り返り]

月   火   水   木   金   的中率(%) 次の日   順位 
総合下げ下げ下げ下げ下げ60
SMA下げ下げ下げ下げ下げ60下げ1
MACD下げ下げ下げ下げ上げ40上げ
一目均衡表下げ下げ下げ下げ下げ60下げ2
EMA下げ下げ下げ下げ下げ60下げ3
AO下げ下げ下げ下げ下げ60下げ4
アルーン下げ下げ下げ下げ上げ40上げ
ドンチャン下げ下げ下げ下げ下げ60下げ5
実際下げ下げ上げ上げ下げ

下げトレンドが続いている。下げだけで60%当たるので特に優位性はない。

コーン

[今週のまとめ]

月曜日以降コーンベルトの降雨による土壌水分の改善が材料となり売られた。日本がアメリカの余剰コーンを買い入れ穀物市場は反応したが、約2セントの上昇の反応だった。火曜日はUSDAのクロップレポートはドウ率71%(平年87%)、デント率27%(平年46%)と生育は進んでいる。作柄予想は良以上は57%と1%改善したことを懸念した売りが入った。週の後半は、コーンベルトの気温の低下が早霜による作柄悪化を招くとの観測から水曜日以降買いが入った。金曜日は立会時間後半の売りが優勢だった。

[来週の見通し]

コーンベルトでは引き続き気温が低下し、乾燥状態は解決しつつあるが、今後は早霜の懸念が出ている。作柄については9月3日発表のUSDAのクロップレポートの内容に注意。先週は作柄改善によって下落した。また、8月29日にトランプ大統領が発表したコーン由来のエタノールに関する「巨大な包括的措置」の詳細が発表されれば大幅上昇のきっかけになるか。

[テクニカル分析]

売りトレンド。
強固な売りトレンド。

[予想の振り返り]

月   火   水   木   金   的中率(%) 次の日   順位 
総合下げ下げ下げ下げ下げ60
SMA下げ下げ下げ下げ下げ60下げ1
MACD下げ下げ下げ下げ上げ40上げ
一目均衡表下げ下げ下げ下げ下げ60下げ2
EMA下げ下げ下げ下げ下げ60下げ3
AO下げ下げ下げ下げ下げ60下げ4
アルーン下げ下げ下げ下げ上げ40上げ5
ドンチャン下げ下げ下げ下げ上げ40下げ
実際上げ下げ上げ下げ下げ

基本ほとんど下げトレンドだが、その中でも上げトレンドを示すものがある。


※このHPページで紹介している相場の動きの見方や見通しは一般的な考え方に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。ご自身の判断にてお取引いただきますようお願いいたします。