週のまとめと来週の見通し
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来週の経済指標カレンダー

重要な指標

• 12月14日
  • USDA輸出検証高（大豆、コーン）
• 12月15日
  • FOMC
  • 30時30分　API原油在庫統計（原油）
• 12月16日
  • 22時30分　小売売上高（ダウ、金）
  • 24時30分　EIA原油在庫統計（原油）
  • 28時00分　FOMC終了後、記者会見と議長声明
• 12月17日
  • 22時30分　新規失業保険申請数（ダウ、金）
  • 24時30分　EIA天然ガス在庫統計（天然ガス）
  • USDA輸出成約高（大豆、コーン）
• 12月18日
  • 27時00分　ベーカー・ヒューズ石油採掘リグ稼働数（原油）

新型コロナウイルス感染状況情報

• 全世界（リンク先　ジョンズ・ホプキンス大学）
• アメリカ国内（リンク先　ニューヨークタイムス）

今週の主な経済指標の結果

株式指数

ダウ

[今週の相場まとめ]

月曜日は新型コロナウイルスの感染拡大を材料に下げで始まった。買い戻されたが、ウイルスの感染拡大と米政府の追加経済対策が遅れるとの見方から売りなおされて下落した。火曜日は新型コロナウイルスの感染拡大懸念から売られたが、米議会が追加経済対策についての協議を再開したことから買い戻された。水曜日は新型コロナウイルスワクチンによる経済回復期待から買われたが、追加経済対策の協議が民主党の反対で停滞していることが伝わると強く売られて下落した。木曜日は新型コロナウイルスの感染拡大懸念や発表された新規失業保険申請件数が予想を上回る85.3万件となったことから売られた。金曜日は新型コロナウイルスの感染拡大懸念から下落したが、ワクチンの早期承認期待から買いが入って上昇で取引を終了した。

[来週の見通し]

新型コロナウイルスのワクチンの内ファイザー製については、FDAの承認が下りたことで、米国内でも使用が可能となった。週明けはワクチンンの接種が始まることを好感した買いで始まると考えられるが、カリフォルニア州などを中心に新型コロナウイルスの感染者数の増加は止まっていないことには注意したい。来週はFOMCが開催される、緩和政策の延長と新たな景気対策が提示されると期待されているので注目したい。

[テクニカル分析]

• RSI：上げの余地あり
• ストキャスティクス：上げの余地あり
• ボリンジャーバンド：買い、レートは中央へ
• MACD：売り
• ドンチャン：買い
• EMA：買い
• AO：買い
• SMA：買い

来週は上昇トレンド予想

[予想の振り返り]

エネルギー

原油

[今週の相場まとめ]

月曜日は欧州での新型コロナウイルスの感染拡大による需要の先行き懸念を材料に売られた。買い戻されたが、今度はアメリカでの感染拡大を材料に売られた。火曜日は上昇で始まったが、利食い売りが出て下落した。この日発表のAPIの週間統計が原油在庫114万バレル増、ガソリン在庫644万バレル増、留出油在庫232万バレル増、オクラホマ州クッシング原油在庫185万バレル減だった。予想外の原油在庫の増加が懸念材料となった。水曜日は新型コロナウイルスのワクチン開発や景気の先行きへの楽観視から買いが入った。EIAが発表した週間統計は原油在庫1518万バレル増、ガソリン在庫422万バレル増、留出油在庫522万バレル増、クッシング原油在庫136万バレル減と、原油在庫が大幅増となると、大きく売られたが、強く買い戻されて横ばいとなった。木曜日はワクチン接種による新型コロナウイルスの終息期待や中国経済の回復期待から買いが入って上昇した。金曜日は利食い売りが出て下落した。この日、ベーカー・ヒューズ社から発表された原油採掘用リグ稼働数は258基と前週より12基の大幅増となった。

[来週の見通し]

アメリカ国内での新型コロナウイルスのワクチン接種の承認で、月曜日は経済の先行き見通しへの楽観などから上昇で始まる考えられる。一方でアメリカ産原油の生産量は前週横ばいだったが、原油在庫と石油製品在庫が大幅増加した。原油採掘用リグ数は今週も増加しており、原油在庫の増加と石油製品在庫の増加傾向が続くかどうかに注意したい。APIは15日に、EIAは16日にそれぞれ週間在庫を発表する。

[テクニカル分析]

• RSI：上げの余地あり
• ストキャスティクス：上げの余地あり
• ボリンジャーバンド：買い、レートは中央付近
• MACD：買い
• 一目均衡表：買い
• パラボリック：買い
• ROC：買い
• EMA：買い

来週は上昇トレンド

[予想の振り返り]

天然ガス

[今週のまとめ]

月曜日は気温上昇による暖房用需要の減退を材料に売られた。LNGの輸出が好調なことで下値は堅かった。火曜日も気温上昇による暖房用需要の減退が懸念材料となり下落したが、終盤買い戻されて横ばいとなった。水曜日は順調な輸出と直近の冷え込みによって暖房用需要が増加するとの見方から買われたが、12月下旬は気温が高いとの予報を受けて下落した。木曜日は気温低下による暖房用需要の増加が支援材料となったほか、EIAが発表した週間在庫が予想の88Bcf減を上回る91Bcf減となったことから上昇した。金曜日は直近の気温低下で暖房用需要の増加見通しを材料に買われた。

[来週の見通し]

直近の1週間の気温はやや下がるが、12月下旬の気温は平年以上との予報となっている。上昇・下落の場面が共にあると考えているが、不安定な値動きが続いている。一方で、新施設の稼働もありLNGの輸出が過去最高水準にあることは支援材料となると考えられる。来週17日にEIAは天然ガス在庫を発表するが、このところ停滞している天然ガスの生産が伸びるかどうかに注目した。

[テクニカル分析]

• RSI：下げの余地あり
• ストキャスティクス：下げの余地あり
• ボリンジャーバンド：売り、レートは中央へ
• 一目均衡表：売り
• AO：売り
• SMA：売り
• ドンチャン：売り
• EMA：売り

来週は下落トレンド予想

[予想の振り返り]

貴金属

金

[今週の相場まとめ]

月曜日は新型コロナウイルスワクチン開発による経済の回復期待から強く売られたが、米中対立の再度の激化懸念や、追加経済対策期待、EUと英国との離脱を巡る対立を材料に大きく上昇した。火曜日は利食い売りが出て下落する版もあったが、追加経済対策への期待から買われて上昇した。水曜日は新型コロナウイルスワクチン開発による景気回復期待を材料に売られた。木曜日は新型コロナウイルスの感染拡大を材料に買われたが、ワクチン接種の開始による新型コロナウイルスの終息期待による売り、利食い売りが上げ幅を削った。金曜日は米政府の追加経済対策への期待から買いが入った。終盤週末の利食い売りが出て上げ幅を削った。

[来週の見通し]

新型コロナウイルスのワクチンが承認され経済回復への期待が高まっていることが懸念材料となっている。一方で、今月の雇用統計の悪化で追加の金融緩和や経済対策への期待が高まっていること、英国とEUの間の対立、新型コロナウイルスの感染拡大が止まっていないことが支援材料となるため、上下どちらにも動く可能性がある。来週は今年最後のFOMCが開催されるので、直後の記者会見や議長声明の内容に注意したい。

[テクニカル分析]

• RSI：上げの余地あり
• ストキャスティクス：上げの余地あり
• ボリンジャーバンド：売りレートは中央へ
• MACD：買い
• ROC：買い
• EMA：売り
• 一目均衡表：売り
• SMA買い

来週は上昇トレンド予想

[予想の振り返り]

白金

[今週の相場まとめ]

月曜日は新型コロナウイルスのワクチン開発による経済の回復を受けて金が売られたことを材料に売られた。終盤株価の上昇を材料に買い戻されて下げ幅を削った。火曜日は金や株の上昇を材料に買われた。水曜日は景気回復による工業用需要の回復期待から買われたが、株価と金が下落すると上げ幅を削った。木曜日は金の大幅上昇を材料に買いが入って強く買われた。金曜日は上昇で始まったが利食い売りが出て下落した。

[来週の見通し]

新型コロナウイルスワクチンが欧米で相次いで承認されたことから、景気回復と白金の需要回復が期待されている。一方で新型コロナウイルスの感染拡大を材料に売られる場面もあると思われる。来週も必ずしも金や株と連動しないが、堅調に推移すると考えている。水曜日のFOMC終了後に更なる金融緩和が発表される場合には急騰する可能性があるので注意が必要。

[テクニカル分析]

• RSI：上げの余地あり
• ストキャスティクス：上げの余地あり
• ボリンジャーバンド：買い、レートは中央付近
• MACD：買い
• パラボリック：買い
• アルーン：買い
• AO：買い
• SMA：買い

来週は上昇トレンド予想

[予想の振り返り]

穀物

来週天気予報

天気予報（アメリカ）
・コーンベルト東部：イリノイ州、インディアナ州、オハイオ州
天気：広い範囲で雨。今後の雨量は平年を上回る見込み。
気温：平年を上回る見込み。
・コーンベルト西部：アイオワ州、ネブラスカ州、ミネソタ州、ミズーリ州
天気：東側で雪やみぞれ。今後の雨量は平年を上回る見込み。
気温：平年を上回る見込み。

天気予報（南米）
・ブラジル：北部は降雨なし、中部や南部で雨。
・アルゼンチン（パンパ地域）：あっても弱い雨。

大豆

[今週のまとめ]

月曜日は南米の乾燥による収穫減少の見方から買いが入ったが、終盤利食い売りが出て横ばいとなった。この日USDAが発表した輸出検証高は229.7万トンだった。火曜日は南米の天候改善と大豆輸出の減速懸念から売られた。水曜日は南米の天候改善を材料に売られたが、需給報告前の終盤ポジション調整の買いが入って上昇した。木曜日は上昇で始まったが、発表された需給報告で輸出需要が据え置かれたこと期末在庫が予想を上回ったこと、乾燥が続く南米でアルゼンチンはやや減となったが、ブラジルの収穫が据え置かれたことなどが材料となり大幅下落となった。この日発表された輸出成約高は56.9万トンだった。金曜日は今後の需給が締まるとの予想から上げで始まったが、中国向けの大口成約がないことや南米の天候改善見通しが上げ幅を削った。

[来週の見通し]

ブラジルやアルゼンチンで降雨の予報となっていることや需給報告でのブラジルの生産量据え置きで収穫への懸念が後退しており、上値が重い展開が続いているので、天候情報に注意したい。ただし、中国からの大口成約があれば買いが集まる展開となると予想されるので輸出成約の情報には注意したい。USDAは来週14日に週間輸出検証高、17日に週間輸出成約高を発表する。

[テクニカル分析]

• RSI：下げの余地あり
• ストキャスティクス：下げの余地あり
• ボリンジャーバンド：買い、レートは中央付近
• パラボリック：売り
• MACD：売り
• ROC：売り
• アルーン：売り
• 一目均衡表：買い

来週は下落トレンド予想

[予想の振り返り]

コーン

[今週のまとめ]

月曜日は輸出拡大への期待から買いが入って上昇した。この日発表された輸出検証高は73.4万トンだった。火曜日は南米の降雨情報が懸念材料となった。水曜日は南米の天候改善を材料に売られたが、終盤、需給報告を控えたポジション調整の買いが入って上昇した。木曜日は輸出拡大を期待から買われたが、需給報告で期末在庫も輸出需要もブラジルの生産量も据え置かれたことで下落した。発表された輸出成約高は136.2万トンだった。金曜日は南米の天候改善を材料に下落したが、輸出への期待を材料に買い戻されて上昇した。

[来週の見通し]

輸出は順調といえるが、南米での天候が好転しているとの情報や需給報告での輸出見通しの据え置き、ブラジルの生産量据え置きなどで上値が重い展開が続いている。とはいえ、需給報告でアルゼンチンについては乾燥のため生産量が引き下げられており、下値はしばらく固いと考えられる。乾燥もいまだ続いているため南米の天気予報に注意したい。USDAは来週14日に週間輸出検証高、17日に週間輸出成約高を発表する。

[テクニカル分析]

• RSI：上げの余地あり
• ストキャスティクス：上げの余地あり
• ボリンジャーバンド：やや買い、レートは中央付近
• EMA：買い
• SMA：買い
• AO：買い
• 一目均衡表：買い
• ROC：売り

来週は上昇トレンド予想

[予想の振り返り]

※このHPページで紹介している相場の動きの見方や見通しは一般的な考え方に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。ご自身の判断にてお取引いただきますようお願いいたします。